犬に起こる自己免疫性の貧血をご存知ですか?

【獣医師監修】犬に起こる自己免疫性の貧血をご存知ですか?

昨日まで元気だった愛犬が、急に元気がなくなってしまった。気を付けているからネギ科やチョコレートなんて食べていないし。どうして元気がないのか分からない。その原因は、「免疫介在性溶血性貧血」かも知れません。ここではわんちゃん達に突然、起こる「免疫介在性溶血性貧血」の症状を紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

意外と知られていない、犬の免疫介在性溶血性貧血

倒れてくつろいでいる犬

わんちゃん達に起きる貧血の原因は…癌、マダニ、ネギ科による中毒など良く耳にしますが、実は普段通り生活していた筈のわんちゃんが突然、貧血に陥ってしまう事もあるんです。

それが、自分の免疫によって引き起こされる貧血「免疫介在性溶血性貧血」と言われる病気です。

「免疫介在性溶血性貧血」とは?

ぐったりしている犬

免疫介在性溶血性貧血とは、わんちゃんを守るはずだった自分の免疫が突然、活発化して体内の赤血球を破壊し始め、貧血を起こしてしまいます。この貧血は症状に気付き難く、気付いた時には重度の貧血に陥っている事の多い病気です。
また、重度の貧血の場合、輸血を行いますが効果が見られないまま死に至ることもあります。

免疫介在性溶血性貧血の主な症状

やせ細った犬

  • 元気だった愛犬が寝てばかりで、ぐったりしている
  • 急に食欲がない、痩せて行く
  • 呼吸が荒く、脈が早い
  • 歯茎が白い
  • 尿の色が濃くなる、尿に血が混ざる
  • 黄疸で皮膚が黄色くなる

また免疫介在性溶血性貧血になる犬は、5歳以上の女の子が多いと言われていますが、男の子でも発生します。

免疫介在性溶血性貧血の治療、料金

窓際でうたたねしている犬

免疫介在性溶血性貧血の治療は、重度の貧血の場合は輸血、入院。また活発化した免疫を抑える注射とステロイド剤の投与による治療と、全身の状態を調べる為の血液検査を行います。
ただし直ぐに回復する病気ではないので、長期の治療が必要となります。

免疫介在性溶血性貧血、通院、入院、治療にかかる費用

  • 通院の場合、三日に一度、または週に一度にかかる治療費は、9000円~15.000円前後。
  • 入院の場合、一日にかかる治療費は、10.000円~20.000円前後。

かかりつけの病院によって変わる治療費ですが、検査や治療費が含まれているので一回にかかる金額が比較的、大きなものとなっているようです。また調べてみると二週間の入院と治療にかかる金額は14~20万弱、一カ月にかかる金額は約30万弱のようです。

免疫介在性溶血性貧血の予防 

外を眺めている犬

なにごとも予防が大切です。自己免疫性貧血は免疫異常なので予防をすることは難しい病気で、突然発症します。ここでは、自己免疫性貧血に限定せずわんちゃんの貧血に効果のある食べ物を紹介します。

わんちゃんの貧血に効く食べ物

  • レバー (豚、牛、鳥) ※火を通したもの、または茹でて与えます
  • ひじき

鉄分の吸収を高めるタンパク質の食べ物

  • チーズ
  • 鶏肉、牛肉 ※火を通したもの、または茹でて与えます
  • 白身魚

貧血に効果のあるビタミン12を含む食べ物と一緒に、鉄分の吸収を高めるタンパク質の食べ物を合わせて与えることで貧血予防に効果が高まります。

また、ご愛犬によってはアレルギーがある子もいるので心配な場合は、かかりつけの獣医さんに相談してから与えて下さい。

まとめ

元気のない犬

免疫介在性溶血性貧血は、急激に発症するため治療が遅れてしまうことがあり、症状の改善に時間がかかり、症状が必ずしも良くならないこともある病気です。

気付いた時には重症になっている事もありますので、ご愛犬の体調がおかしいなと感じたら様子を見るのでは無く、直ぐに病院に連れて行ってあげることが早期発見に繋がります。

犬の1日は人の4日分なので病状が悪化するのが早いですので日頃、愛犬の体調や歯茎のチェックをして、ご愛犬の体調管理をすることが何より大切かと思います。

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