犬の子宮蓄膿症
発情の間隔も比較的正確で6か月毎にヒート時期を迎えていました。
もしかしたら同居犬との間に赤ちゃんを授かることができるかもという安易な飼い主の気持ちから、避妊手術は先延ばしにしていました。
まさかわが子が子宮蓄膿症になるとは夢にも思っていなかったからです。
年齢を重ねて行くと子宮蓄膿症になってしまうリスクも高まるということをわかっていながらも、あまり実感もなく見過ごしていたのかもしれません。
兆候・症状
病気が発覚する数日前から何となく元気がなくなって食欲も少し低下気味かなというのは気が付いていました。
割と熱を出すことが多い体質なのでいつもの感じかな、と様子を見ていました。
すると部屋の隅で震えるようになってきました。
これはおかしい!どこか痛いのかもしれないということで、獣医さんのところで採血や触診をして頂きました。
炎症反応あり
すると炎症反応というCRP数値が異常に高くどこかに炎症を起こしているのだということは診断がつきました。
でもその時点で陰部から膿が出ているようなこともなかったので、一日点滴をして様子をみてそれでもおかしければ超音波をしてみようということになりました。
その夜からますます病状が悪化し一晩中、嘔吐と震えが治まらずに一睡も出来ないという状態になってしまいました。
相当、腹部の痛みもあったのでしょうか。
触ると「キャン!」という声を出してしまうようになりました。
尿の臭い
その時の尿の匂いがいつもとは違っていて独特な異臭を感じたのは覚えています。
今を思うとそれが子宮が化膿していた匂いだったのかもしれません。
手術
翌日超音波検査をしましたら確実に子宮蓄膿症が判明しました。
その時には陰部に黄色い膿が出るようにもなっていたので間違いないだろうということで緊急手術に臨みました。
手術後の説明では子宮がとにかく膿でいっぱいになっていたパンパンの状態でした。
摘出した子宮を見せてもらいましたがそこに切り目を入れるだけで溢れんばかりの膿が飛び出したのは劇的でした。
これだけの状態で一晩過ごしたのかと思うと涙がこぼれ、最悪の状態になる前に手術に臨めたのは不幸中の幸いだったと思いました。
手術後の経過
かなり化膿が進行していたということで持続点滴で体調を立て直す必要があるということで術後もかなりの期間、通院で点滴を入れてもらいケアをしました。
重症だったので元気になるまでに1か月近くもかかりました。
食欲もなかなか戻らずに大変な思いをさせてしまいました。
しんどい手術も術後の投薬もスムーズに行えて術後2か月目には元気を取り戻しました。
お産を少しでも考える場合には即避妊手術という考えには及ばないと思いますが、常に子宮の病気の恐れがあるということは念頭に置いておくべきだと思います。
子宮蓄膿症は進行してしまうと命取りの病気でもあります。
わが子の闘病を振り返って今でも背筋が凍る想いです。
ユーザーのコメント
40代 女性 ひまわり
もともと好きな物はガツガツ食べるのに、嫌いな物は食べない、と今までも残すことはあったので、それ以外はとくに変わった様子はみられませんでしたが、なんとなく気になっていました。
元気はあるし、走り回っているし、おしっこもウンチも普通。
ただ気に入らないフードは残す。
もともと水もそんなに飲まないし。
体温を計り、体をチェックしても異常なし。
家族には気のせい、過保護になりすぎ、と言われても、なんかおかしいと感じるんです。
大好物のお肉や手羽先をあげてみて、食べなければ病院に連れていく、と決めていたので、食べなかった次の日の朝イチに病院へ。
2度目の乳腺腫瘍の手術を控えていたので、ご飯を残すようになった日の昼過ぎに病院へ行ったばかりで、次はまた一週間後、と通院が決まっていたけど、前に違う犬で、〇日に病院だからその時に診てもらおう、なんて言っていたら取り返しのつかないことになったことがあるので、予定とは関係なく病院へ。
先生も見た感じや触診では異常ない、というけど、あきらかにおかしい、と伝えレントゲンと血液検査。
先生も私の過保護に付き合わされてると思っていたかもしれないけど、いざレントゲンに異常がうつると、エコー検査の追加。
結局、子宮蓄膿症か子宮水腫。
すぐに手術となり、たった今手術の最中です。
よく言われている症状はほとんどあてはまりませんでしたが、早期発見で元気な状態で手術となりました。
過保護と言われても、病気がわかれば早いほうがいいし、何ともないならそれはそれでいいじゃないですか。
診断された時は子宮蓄膿症なんて、まさか、と思いましたが、手術が無事におわることを祈りつつ書き込んでしまいました。
40代 女性 匿名