愛犬をペットホテルに預けるということ
急な長期出張や予定が入ってしまい、大切な愛犬のお世話が難しくなってしまった…そんな時に頼りになるのがペットを預かってくれるペットホテル。ペットホテル専門のお店や、動物病院やトリミングサロンが併設して運営している場合もあります。ペットホテルに預けることができると、自宅にペットシッターや別の人にお世話にきてもらう必要がないため、飼い主さんにとっては便利ですよね。
しかし、自分の目の届かない場所に愛犬を預けるということで心配も尽きませんよね。実際にペットホテルに預けることでトラブルが発生したというのはよく聞く話です。預ける期間が長期間となると、なおさらトラブル発生の可能性も増えます。
今回はペットホテルに長期間において犬を預けることについて、考えられるリスクをご紹介します。より安全な場所へ、飼い主さん自身が安心して愛犬を預けることができるペットホテルを見つけましょう。
愛犬をペットホテルに長期間預ける3つのリスク
1.病気への感染
短期、長期問わずに発生しがちなのが、ペットホテルで他のペットの病気がうつってしまうケースです。ペットホテルでは衛生環境を維持している必要がありますが、実際にどの程度の衛生管理を行うのかは事業者によっても異なります。そのため、たまたま同じ時期に病気にかかっているペットが預けられていた場合、知らないうちに愛犬に感染しているということがあります。
特に同じ空間で不特定多数の犬を預かるような施設の場合、その感染の可能性もぐんと増えてしまいます。また、他の犬と関わることがない施設の場合でも、衛生管理を徹底していない場合、過去に預けられていた動物の病原菌に感染する恐れもあります。これらのリスクを避けるためにも、事前に預ける施設の見学を行い、衛生状況を確認するようにしましょう。
2.ストレスによる体調不良
犬は環境の変化に弱い生き物です。いつもと異なる環境に閉じ込められ、飼い主さんとも離れるペットホテルでは強いストレスがかかってしまいます。それらのストレスが原因でエサを食べなかったり、一日中鳴き通づけてしまう、体調を崩してしまう、といったことが起こります。特にストレスに弱い犬の場合、ペットホテルからの帰宅後にすっかり弱っていたなんてこともよくあります。
長期間預けるような場合はこれらのリスクが非常に高まりますので、事前に数日預けてみるなどして、愛犬が少しでもペットホテルに慣れるようにしましょう。また、出来る限り自宅にいるのと同じペースで生活ができるペットホテルを探してください。エサの時間や散歩や遊びのタイミングなど、要望に合わせてもらえるペットホテルも多くあります。その他にも「必ず迎えに来る」ということを愛犬に教えるうえでも、お試しで宿泊させることをおすすめします。
3.行方不明になる
前述したように知らない環境に置かれることは、犬にとってストレスになります。また、犬によってはそのストレスによって、自分の慣れた環境である自宅に帰ろうとすることがあります。そのためペットホテル側がふと目を離した隙に行方不明になってしまうなんてことがあります。もちろんどんな時も預かっているペットから目を離さないことは当然ですが、残念ながらペットホテルによってはずさんな管理体制のお店もあります。それらの状況が重なった時、犬が逃げ出したまま戻ってこない、事故に合うといったことが発生するのです。
他のリスクと同様に事前に管理体制を確認し、万が一のことが起きた場合の補償などについてもしっかりと確認と同意をしておくようにしましょう。
まとめ
長期間にわたり愛犬をペットホテルへ預ける場合、少なくとも事前の施設見学は行うようにしましょう。できれば1日から数日間、お試しで愛犬を預けて様子を見ることもおすすめします。また、ペットホテルを選ぶ際には、ぜひ次のような項目をチェックしてみてください。
- 常に清潔な環境かどうか
- 他のペットと同室でないか(体調不良のペットと関わらずに済む作りかどうか)
- 夜間に確実にスタッフがいるかどうか
- 散歩や遊びを行ってくれるかどうか
長期間利用する場合は特に、小さなケージに閉じ込められたままのホテルに預けることはできませんよね。毎日散歩や遊びを行ってくれるホテルを探すようにしましょう。また、清潔感やスタッフが常にいるのかどうかについても、愛犬を守るためにしっかりと確認しておきましょう。
長期間離れていたらすっかり弱っていたなんてことにならないように、ぜひ信頼できるペットホテルを探してください。なお、あまりに環境の変化に弱い犬の場合はペットシッターを利用するなどの方法も検討してみてくださいね。