人間と同じように犬にもバケーションが必要?
忙しい毎日、さまざまなストレス、私たち人間は時々そういうものから離れてリフレッシュするために休暇をとってバケーションを楽しみますね。では現代社会に生きる犬たちはどうでしょうか?犬たちも毎日の生活とは違う場所で知らない景色を楽しむことでリラックスしたりリフレッシュするのでしょうか?
イギリスの人気ドッグトレーナーが新聞のインタビューで「犬にもバケーションが必要!なぜなら......。」と語り話題になっています。
なぜ犬にバケーション?
イギリスの新聞にインタビューが掲載されたのは、犬のトレーニングの人気番組を持つグレアム・ホール氏です。ホール氏は犬の行動学を修めたビヘイビアリストでもあります。彼は犬にとってバケーション=違う土地を訪れることの大切な意味をこのように語ります。
家族である飼い主といっしょに普段と違う場所に行くことは、犬にとってオオカミの群れが狩りのために移動するのと似た意味があるというわけですね。
また、ホール氏は犬と飼い主がいっしょに旅をして知らない土地で楽しい経験を共有することで犬と人間の絆がより強くなる効果にも触れています。
バケーションが犬にもたらす効能とは?
普段とは違う場所で新しい経験をすることは人間にとって心身両方にリフレッシュ効果がありますが、犬にとっても同じです。ホール氏は
と述べています。
知らない土地ではあちこち歩き回って探索したくなるため、犬も人間も普段よりも運動量が増えることが期待できます。初めて嗅ぐ匂いや初めての音は犬の脳をフル稼動させることになります。これらは犬の心と身体の両方への刺激になり、老化を予防するために大切なことです。
反対に言えば、普段からこれらの刺激が不足していると、犬の筋力は衰え、退屈から脳の早い老化や問題行動につながりがちになります。
犬のバケーションは『犬本位』で!
このように犬とのバケーションは良いことづくめのように見えますが、当然ながら人間だけで旅行をする時のようなわけには行きません。行く先々で犬が入ることが禁止されているポイントや犬歓迎のポイントを事前に調べておくことは必須です。
そして一番大切なのは、犬といっしょのバケーションは犬本位で行き先を決めることです。長時間のドライブを苦痛に感じる犬は少なくありませんし、公共の乗り物、特に飛行機での旅は犬にとっては大きなストレスです。
犬のことを一番よく知っている飼い主が、バケーションのメリットとデメリットをよく考えてデメリットの方が大きいと思えば遠くまで出かける必要はないのです。いつもよりも少し遠くまで散歩するとか、行ったことのない公園で遊ぶだけでも、犬にとってはちょっとしたバケーション効果になります。
まとめ
犬といっしょに旅行に出かけるバケーションは計画するだけでもワクワクと胸躍りますね。犬にとっても大好きな家族といっしょに初めての土地で新しい経験をすることは、人間との絆を強くし、心と身体に良い刺激を与えるものです。
せっかくの楽しいバケーションが犬に負担をかけるものにならないように気を配りつつ、犬も人間も普段の生活から解放されて、素敵な思い出を作る機会を作ってみてください。