日本とハワイでの手続きの流れ
愛犬をハワイ旅行に連れて行く際に必要となるものや手続きをまとめました。
1.マイクロチップの装着
まずはマイクロチップを装着しなくてはいけません。
マイクロチップとは直径2mm、長さ11mmの特殊なガラスでできた棒状のものです。それを体の中に埋め込みます。
中には世界でひとつだけの愛犬の個体識別情報が入っています。
異物を埋め込むというと痛いイメージがあると思いますが、皮下注射とほとんど変わらず痛みや負担も少なくてすみます。
マイクロチップの装着をやっているかどうか、お近くの動物病院に問い合わせてみてください。やっていなかったとしても、他の施設を紹介してくれると思います。
マイクロチップを装着していると迷子になった時の身元の判明に使うことができます。また災害時にも役に立ちます。
ハワイという慣れない土地でもとても大事なものです。
マイクロチップを埋め込んでいないと、予防接種などがすべて無効とされてしまうので注意してください。
2.予防接種や狂犬病抗体検査など
狂犬病の予防接種は2回打たなければいけません。
1回目の予防接種から30日以上1年以内に2度行います。
1度だけではないので気をつけてください。
その他にもレプトスピラ症の抗体検査も必要で、検査の後の待機期間が120日あるので余裕を持ったスケジュールを立ててください。
3.輸入手続き
輸入手続きとは帰国する際に犬を戻すための手続きです。
ハワイ滞在期間が40日以上の場合はハワイからの手続きもできますが、予め日本で早めに手続を終わらせていたほうがいいでしょう。
この手続きをしていないと日本へ戻れなくなるので気をつけてください。
4.ハワイ州への書類提出
ハワイ州指定犬猫輸入書類を作成しなければなりません。
作成した書類はハワイに入国する予定日の10日前までに届くように、余裕をもってハワイ州へ書類を送ってください。
5.健康診断と検疫所に輸出検査の届出
日本を発つまでの2週間以内にノミやダニの駆除を行ってください。
そして獣医さんによる健康診断書を発行してもらってください。
また出国の7日前までに空港に犬の届け出申請を行わなければいけません
日にちを越えてしまったりしないように、スケジュールには余裕を持って行動してください。
旅行当日
空港内にある動物検疫所で輸出検査を受けます。そしていよいよ出国です。
ハワイに到着したら現地の動物検疫所でもう一度検査を受けます。
気をつけたいのは16時30分までに施設に到着しないと即日解放ができないことです。即日解放を目指すのなら15時30分までにハワイの空港に到着する必要があるので、スケジュールを考えてみましょう。
また帰国する10日から8日前にハワイの動物病院で健康診断を行う必要があります。
そして日本に帰る40日以上前に輸入手続きが必要です。
飛行機に乗れない犬もいる
鼻の短いパグやフレンチブルドッグなどの犬は、高温多湿な場所に弱く熱中症や呼吸困難を起こす場合があるため飛行機に乗れないことがあります。
妊娠中の犬や生後90日前の子犬、高齢犬や持病のある犬、ストレスに弱いは乗せないほうが良いでしょう。
フライト中は飼い主さんと別々になってしまうので、何があるかわかりません。ストレスもかかります。
もしどうしても連れて行かなければ行けない事情がある場合は、事前に獣医さんに相談してみてください。
長時間のフライトになるのでケージは少し大きめで寝られるサイズが良いでしょう。各航空会社によって規定が異なるので、利用する予定の航空会社のホームページを見たり、問い合わせたりして事前に確認してください。
網目や隙間が多いと犬の手足や鼻が外に出て怪我をする恐れがあるので、換気のための穴がどれぐらいの大きさか確認しておいてください。
書類や準備に不備がある場合
もしハワイに行く際に書類や準備に不備がある場合は、ハワイに入国した後にハワイ州の検閲センターに拘束されてしまう可能性があります。
検疫所はきちんと清潔に保たれていて、1匹ずつケージが分けられていて職員の方々が預かってくれます。
検閲センターの滞在費は飼い主さんの負担となります。
しかしやはり飼い主さんと一緒にいることが1番なので書類や準備に不備がないようにしましょう。
しかしひとりで準備をしているとどうしても抜けてしまうことがあります。そんな場合には書類や準備のサポートしてくれる会社もあるので、念の為そういった会社を利用しても良いかもしれません。
まとめ
楽しい海外旅行に愛犬も一緒に連れていきたいですよね。
大好きな愛犬と過ごすにはきちんとした準備が大切です。
書類と準備をちゃんとすればきっと問題なく連れていくことができるでしょう。
もちろん愛犬の体調を考えて連れて行くかどうかも考えてください。
無理につれていくよりもペットホテルや友人・知人に預けたほうが良い場合もあります。
手続きや書類が多いのでチェックリストなどを作って、ひとつひとつ確認しながら用意していくと良いですね。