そもそも「ドッグダンス」とは
元々は欧米発祥のドッグスポーツで、服従訓練(オビディエンス)を、音楽をバックに行ったことが始まりだと言われています。ドッグダンスとは飼い主様の好きな音楽に合わせ、パートナーである愛犬とシンクロしながら、愛犬のトリック(これについては後ほど説明します)を披露する、飼い主様と愛犬がコミュニケーションを取りながら行うドッグスポーツです。
服従訓練(オビディエンス)が始まりと聞くと「難しそう…」だと思いますよね(^^;)
ご安心ください!実は…愛犬と一緒に「楽しみたい♪」という気持ちさえあれば、誰でも気軽に始める事が出来るんです。
ドッグダンスが可能な犬
とは言っても、ドッグダンスの動画等を見るとボーダーコリーなどの犬種が目立ちますよね?でも、実はどんな犬種でも可能なんです♪
一般的なドッグスポーツですと、犬種や年齢に左右されやすいものが多いですが、ドッグダンスに関してはそれぞれの犬の個性や年齢に合わせて行う事により愛犬に全く負担がかからない為、大型犬~小型犬、若い犬~高齢犬まで、すべての犬が楽しむことが出来ます。
但し、持病などがある場合は愛犬に負担になってしまう場合がありますので、必ずかかりつけの獣医師に相談の上はじめましょう。
ドッグダンスを始めるために必要なトレーニング方法
ドッグダンスは、犬種、年齢問わずに誰でも気軽に始める事が出来るドッグスポーツですが、もちろん何のトレーニングもせずに出来る事ではありません。
当たり前の事ですが、コマンド(愛犬への指示)を理解できていない犬には、コマンドに従う事の意味を教えていく必要があります。
また、ドッグダンスの競技中は基本的に飼い主様と愛犬を繋ぐリードはない為、ノーリードの状態でも愛犬をしっかりとコントロールする必要があります。
その為には、愛犬に嫌悪感を与えるトレーニング方法では上手くいかない事は想像すれば明らかですよね?ノーリードの状態でも常に飼い主様に集中させ続けるには、愛犬にとって一番魅力的な人にならなくてはいけません。
魅力的な飼い主様になる為には、愛犬の正しい行動を無理なく引き出し、その行動をオヤツやオモチャなどのご褒美を使いながら褒める「陽性強化」の方法を取る必要があります。
トリックとは
そもそも「ドッグダンス」とはの中で出てきた「トリック」についてですが、これは一言で説明すると、愛犬の芸になります。芸と聞くと、オテやオカワリをイメージされる飼い主様が沢山いらっしゃると思いますが、オテやオカワリも立派なトリックなんです♪
愛犬にトリックを教えるという事を「かわいそう」や「必要ないでしょ?」と思われる飼い主様が時にはいらっしゃるのですが、僕自身はトリックを教える事も大切なコミュニケーションだと考えます。
トリックとコミュニケーションの関係
コミュニケーションとは一方のアクションに対し、もう一方がリアクションをするという事です。このアクションとリアクションを繰り返していく事が、僕の考える愛犬との円滑なコミュニケーションです。
これをトリックに置き換えると…
飼い主様がトリックのコマンドを出す。(アクション)
↓
愛犬がトリックをこなす。(リアクション)
↓
飼い主様は愛犬にご褒美を与える。(アクション)
↓
愛犬が喜ぶ。(リアクション)
という事です。
トリックの一例
- ツイスト(その場で回る)
- アラウンド(飼い主様の周りを回る)
- エイト(飼い主様の足の間を8の字で動く)
- ウィーブ(飼い主様が歩いている足の間を縫うように歩く)
などがあります。これはほんの一例ですが、比較的簡単に教える事が出来るトリックですので是非チャレンジしてみてください♪
まとめ
ドッグダンスは誰でも気軽に楽しめるドッグスポーツですが、一方で飼い主様と愛犬が深い絆で結ばれていなければ出来ないドッグスポーツでもあります。日本でも徐々に広がってきているドッグダンスですが、それでもまだまだ他のドッグスポーツに比べるとマイナーなのも事実です。
是非一緒にはじめてみませんか?
次回は「ドッグダンスの始め方」についてお話をいたします。