栃木県・栃木市の蔵の街に流れる巴波川
栃木県で人気の観光地区でもある栃木県の栃木市。その街には、幕末から昭和初期に栄えた問屋町の面影を残した、歴史ある蔵が建ち並びます。巴波川周辺に残る蔵を見ながらお散歩をするとまるで幕末から昭和初期の時代にタイムスリップをしたかのような感覚になり、当時の面影を感じ取る事ができます。この蔵の街で人気なのが巴波川です。
北関東の商都と呼ばれた栃木市を支えた、栃木県にとってはとても重要な川の一つです。栃木市の発展に大きな役割を果たして来た巴波川は、元和3年(1617年)に徳川家康の霊柩を久能山から日光山へ改装した際、御用荷物等を栃木川河岸に陸上げした事から始まり、その後物資の集散地として部賀船(べかぶね)等が往来し、江戸との交易を盛んにしました。
この巴波川の運搬の発達により、東京、埼玉、千葉、茨城等の物資の輸送が盛んになり、関東と南東北の流通を繋ぐ街として問屋の街、製造業の街の発展を支えたのです。
幕末から昭和初期まで交易の場として盛んだった巴波川ですが、現在ではその美しい外観で人気の観光地となり、毎年多くの観光客で賑わいます。観光地の他にも、テレビなどのロケ現場としても有名で、船頭員さんが過去に撮影しに来た有名わんこさんとの撮影秘話を楽しそうに話したりしてくれました。
巴波川の遊覧船で過ごすゆったりとした時間の流れ
巴波川には小さな遊覧船が今日も観光客を乗せて川を行き来しています。その小舟に乗ると蔵の街を下から眺める事ができ、いつもとは違う景色を楽しむ事が出来ます。そして、この巴波川をゆったりと流れる小舟から四季折々の景色を眺めるのも素敵な時間の楽しみ方だと思います。
始まりの季節でもある春には、1151匹の鯉のぼりたちが巴波川の上を優雅に泳いで、私達観光客を出迎えてくれます。そして、緑生繫、虫たちが元気に歌を唄う季節の夏には、8月上旬に蔵の街サマーフェスタが行われ、巴波川が温かい行灯の光で囲まれ、水面に浮かぶ行灯の光が幻想的です。
紅葉の季節には、11月頃に船に乗った綺麗な花魁さんが見られる、船上での花魁道中が見られます。そして、1年のおわりを告げる冬には、白い雪が蔵の街を覆い真っ白な銀世界の美しい巴波川を見る事ができます。
そして今回私達は、巴波川を流れる遊覧船に乗ってきました。蔵の街遊覧船のスタッフさん達がわんこ好きという事もあり、大はしゃぎの我が家の愛犬さん。スタッフさん達に遊んで貰い、お腹を見せて大喜びでした。
この遊覧船では、わんこさんも一緒に船に同乗する事が出来ます。船頭員さんが以前に乗せた有名わんこさんとの秘話や栃木の歴史を面白可笑しく、時に考えさせられるような深いお話まで、沢山お話してくれました。
我が家の愛犬さんはすっかり船頭員さんと仲良くなってしまい、私が巴波川を泳いでいる鯉や鴨達に餌をあげていると、「わんこさんも鯉さんがみたいだろう!」と言って愛犬を抱えて鯉を見せてくれる等のサービスもしてくれて、我が家の愛犬は大喜びでした。そんな楽しいひと時を過ごした遊覧船の時間が終盤に差し掛かったころ、船頭さんが素敵な歌声を披露してくれました。街中を響く素敵な歌声に感動しながら、素敵な遊覧船の時間を終えました。
巴波川の遊覧船の運行状況
運行日
- 年末年始・荒天時以外毎日運航
運行時間
- 3月~11月 10:00~16:00(最終受付時間15:50)
- 12月~2月 10:00~15:00(最終受付時間14:50)
※天候や川の水量などによって臨時休業する可能性もあります。
遊覧船の料金
- 大人(中学生以上)700円
- 小人(小学生) 500円
- 幼児 無料
- ペット(1頭) 100円
蔵の街遊覧船
住所:〒328‐0037 栃木県栃木市倭町2-6 蔵の街遊覧船待合処(旧喜多川邸 塚田歴史伝説館となり)
電話番号:0282-23-2003
サイト:http://www.k-yuransen.com/
まとめ
今回私達が遊覧船に乗ったのは、ちょうど鯉のぼりフェスの最中でした。この記事で使った写真は、その時の様子です。
川の流れに身を任せゆったりとした時間と、美しい蔵の眺めと船頭員さんの面白いお話や素敵な歌声を楽しむ巴波川の遊覧船。栃木県に来たときは是非、この遊覧船を愛犬と一緒に楽しんで下さい。犬好きのスタッフさん達が笑顔で出迎えてくれますよ。