我が家のキャンピングカー購入のきっかけ
「心雑音がありますねー」
かかりつけ医にそう言われた時、私は自分の耳を疑いました。
丁寧に説明をしてくださる先生の言葉も、もう耳に入らず、私は指先が震えてしまうのを、必死に抑えていました。
年齢的にみて少し早いものの、老化による心臓への負担、生活や食事などのせいではなく、自然現象であり仕方がないこと…。
そんなまさか、愛犬ハクはまだ7歳です。
ここにハクが心臓病と診断される前に、私が気づいた変化を書いておきますね。
どなたかのご参考になれば、幸いです。
- 水を飲んだ後ガフガフと咳き込む。
- 走っても息切れし長く走れない。
- 寝てばかりいる。
- 鼻が乾く。
これはあくまでも、うちのこの場合ですので、皆さんのワンコには当てはまらないかもしれません。
しばらくは信じられず、ワンコを飼った時から分かっていたはずの、いつかは来る別れの日を思い、泣いたりもしました。
愛犬家の皆さんなら、きっとお分かりいただける事と思います。
前向きに考える!
凹んでいた私を元気にしてくれたのは、他でもないハクでした。
覆った手を退け、どうしたのー?と覗きこんで、そばを離れません。
「こんな事でハクを心配させてはいけない。」
私は最後の1日までハクが楽しく過ごせる為にできる事はなにか、考えるようになりました。
まず、ペットホテルや知人に預けるのはやめようと思いました。
ハクが寂しがるし、エナカルドという薬の投薬の都合もあります。
そんな時、夫が言いました。
「キャンピングカーを買おう」
夫の言葉に驚きつつ、私は感謝感激でした。
元々、動物が大嫌いな夫。その夫にワンコの素晴らしさを教えてくれたのも、このハクでした。
それからの行動は早かったです。
- ワンコが汚しても悔しくないよう、中古車で探す。
- 見た目よりもハクの乗り心地重視。
- 換気扇をつける、FFヒーターをつける。
- 万が一の災害などにもハクと過ごせるものを選ぶ。
これらのいくつかの条件をクリアして、我が家にキャンピングカーが来たのは、「よし買うんだ!」と決心してから1カ月も経たないうちでした。
妹ワンコ登場
これまでハクは一番下の娘の友達であり、正直あまり他のワンコと触れ合った事がありませんでした。
私は、最近寝てばかりいるハクが少しでも元気になるように、犬らしさを取り戻せたらいいな、と思い、生後3カ月になるメスワンコを迎えることにしました。
『ハクと馴染めるかな?』とずいぶんと悩み紆余曲折しましたが、その事はまたの機会にお話します。
現在、妹ワンコのカノンは6カ月になったところ、あまり手のかからないおてんば娘です。
カノンは外で排泄しないので、キャンピングカーの中にトイレごと、ケージを入れる事にしました。
二頭がもっと仲良くなれば、この二段ベッドの下部分を、柵をつけたワンコスペースにしたいと考えています。
キャンピングカーのあれこれ
我が家で購入したキャンピングカーは、いわゆるキャブコンタイプで、6人就寝が可能なボンゴベースの車です。
いくつかワンコの為の工夫をしましたので、ご購入をお考えの方のご参考までに。
▼ワンコが滑らないようカーペット敷きに。
▼リードフック、お散歩バッグはドアのすぐそばに。
▼流し台はワンコの足洗い専用に。
▼夏場に欠かせない換気扇と室内温度計。
▼ワンコのフンは車外小物ポケットを専用に。
初の遠出へ
カノンが生後半年になるのを待って、いよいよちょっと足を延ばす事になりました。
これまで近所をぐるぐるし、『キャンピングカーは楽しいところに行く乗り物』と認識させ、ハクもカノンも『乗りたくて乗りたくてたまらない車』にしてきました。
今では二頭とも、キャンピングカーのエンジンがかかるだけでソワソワします。
ハクは普通車では100%車酔いします。
車内で吐いてしまったトラウマもあり、普通車に乗せると緊張し、はぁはぁが止まらなくなります。
また、小心者ですぐにオシッコがしたくなり、落ち着きをなくすので、遠出はあきらめていました。
が、キャンピングカーはすごい!全く酔わないのです。
家具などが積載されていますから、普通車よりもぶんぶん揺れますが、テーブルや椅子をフラットにし、クッションやワンコのベッドを敷き詰め毛布を広げたら快適のようです。
また、テレビをつける、私が横になる、などなるべく家にいる時と変わらない状況を演出するようにしました。
あ、私がいつも横になっているわけではないですよ、決して。
夜中1時。
年末の為、道路の混雑状況を見越して、あえてこの時間に出発。
世間と真逆のスケジュールです。
夜中3時半。
ワンコたちも私もぐっすり寝たまま、目的地の那須高原サービスエリアに着きました。
まずはワンコたちにオシッコをさせて、それからパパが仮眠を取ります…Zzz…
朝6時。
外が明るくなってきました。
ここはワンコに優しいパーキングエリアなので、まずキレイに整備され、ゴミも落ちていないです。
ただものすごく寒くて、初めて踏む霜柱の感触にカノンはびっくりしていました。
が、少し慣れると楽しそうに走り回っています。
ドッグランの中には、ワンコのフンを捨てるためのゴミ箱、専用の水飲み場(冬場は凍るため使用できなくなっていました)があります。
とても広いドッグランで、周りにはお散歩するワンコもチラホラ出てきました。
その後、場所を移して朝ごはん。
寒いのと車内が乾燥してることを考慮して、お湯を入れました。
走り回ってきたせいか、普段食べないハクも食べました。
▼人の目的はこちらです。
那須山は、掛け流しの温泉施設、休日料金でひとり¥1020でした。
ハクは車内にリードを繋ぐポールがありますので、そこに繋ぎます。
これは繋でいないと後を追ってしまい、動き回るので安全のためです。
対してカノンはケージに入っておとなしく待てます。
約一時間のお留守番ですが、換気扇を上にあけて空気がこもらないようにしておきます。
換気扇を開ければ、窓をあける必要もありません。
▲帰りはカノンは疲れたのか、パパに寄り添ってぐっすり寝ていました。
▲二頭とも自宅が近くなるとわかるようです。
ソワソワと降りる準備を始めました。
ハク、カノン、おつかれさま。
感想
今回、初めてのキャンピングカーでの遠出でしたが、運転もしていない私は全く疲れませんでした。
こんな感じなら、『どこまでも行ける』とさえ思いました。
しかし、冬の車中泊は寒さよりも乾燥との戦いで、車内にバスタオルを二枚干していましたが、すぐに乾いてしまいました。
FFヒーターをずっとつけていたのですが、朝方に寒さ対策に着せたワンコたちのジャンパーが、ビニビ二した素材だったので、余計そうだったのかもしれませんね。
ちなみに、我が家のキャンピングカーのガソリン消費量は、パパいわくFFヒーターをつけているとリッター6くらい、つけずに走ってリッター9くらいだそうです。(FFヒーターはガソリンで使えるヒーターです)
今回は『寒さ→ヒーター→乾燥』でしたが、もう少し暖かくなれば、もっと快適な旅行になるのではないかと思います。
キャンピングカーは、
- 宿泊代がかからない。
- 預けている心配がない。
- ワンコたちも楽しそう。
- 時間に縛られない。
というメリットがありました。
以上が私のレポートですが、これから少しずつ遠くに行きたいと思います。
尚、キャンピングカーは今レンタルもあり、中でも犬を乗せていいタイプが人気のようです。
私が訪ねたレンタカーショップでは、来年の秋過ぎまで土日祝日の予約はいっぱいだということでした。
お試しという最初の一歩にはレンタカーは持ってこいで、『ウチの犬には合わない』『思っていたよりも楽しめた』などそれぞれが判断できます。
愛犬家のみなさんには、アウトドア派ではなくてもワンコとの小旅行に、一度チャレンジしていただきたいと思います。
最後になりましたが、こんなステッカーのキャンピングカーを見かけたら、お気軽にお声をかけてくださいね〜
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
私もキャンピングカーを夢見てます‼︎
愛犬と宿泊場所は増えてきてますが 現状まだまだですので キャンピングカーは
本当に羨ましいです
50代以上 男性 ドヤくん
2頭のシュナと出かけます。
キャンピングカーはバンコンタイプ、以前はミニバンで出かけましたが、車中泊するにはしんどかったです。
一番は、どこに行くでも2頭のワンコと一緒に過ごせること。行った先で歩かせられない場所もあるので、ワンワンカートも持って行きます。
先代犬は3年前に急死してしまったけど、色んな所に一緒に行きました。
今は、2代目3代目の2頭で出かけてます。仕事柄、なかなか時間がとれなくなって、寂しくなってますが、近場でも『お出かけ』となると、2頭は喜んでいます。
FFヒーターとベンチレーターはあった方が良い装備です。
道の駅で車中泊してると、やっぱりキャンカ犬がいて、犬も飼い主とも、すぐ仲良くなれますよ。
50代以上 女性 匿名
1頭はトイレトレーニング失敗、もう1頭は他犬に吠えるので泊まれません。(泣)
だけどキャンカ犬にしてしまえば一緒に旅行できますね♪
幸い、緊張はするけど車酔いしないので老後の密かな楽しみにします。