フェリーに乗って佐渡へ行こう!
日本海に浮かぶ佐渡島は、新潟港からフェリーで約2時間半で到着する有人島です。
5月末から6月中頃には、トビシマカンゾウの鮮やかな黄色い花が咲き乱れ、青い海とのコントラストで美しい景色を見せてくれます。
わんこ連れでフェリー旅はハードルが高いと思うことなかれ、実はとってもドッグフレンドリーな島なのです。
今回はわんこと行く佐渡の楽しみ方を紹介します。
フェリーはペット専用席でわんこと一緒!
佐渡へ行くフェリーは、新潟港・直江津港・寺泊港の3箇所から定期便が運航していますが、今回は最もメジャーな新潟航路での旅を紹介します。
ただし、いずれも同じ佐渡汽船が運航しているので、わんこの乗船ルールは同じです。
さて、フェリーにいざ乗船です。
わんこは船内案内所で係員に渡してペットルームでお預かりしてもらうか、ペット専用席で一緒に過ごすことになりますが、やっぱり一緒に過ごしたほうが飼い主さんもわんこも安心ですよね。
わんこと一緒にいられるコーナーは、室内のペットルームと屋外デッキのペット専用席がありますが、暖かい季節ならおすすめは断然デッキのペット専用席です。
デッキ席のうち、15席ほどが鎖で区切られてペット専用席となっているのですが、私たちが利用した日は平日だったこともあり、貸切状態。
一般のデッキ席が混雑している中、手すり沿いで海を眺められる特等席が貸切なんて、むしろ普通に乗るよりお得なのでは?と思ってしまったほどです。
ただ、スピーカーが近いことだけが難点で、わが家のわんこは出航までスピーカーの音とエンジン音に少々怯えたようすでしたが、動き出すとエンジン音も小さくなって、海風に当たりながらのんびり居眠りをしていました。
新潟航路の乗船時間は約2時間半。
長いようにも感じますが、案外あっというまです。
船内には、わんこは入れませんが、レストランや売店、イベントスペースもあり、まるで高級ホテルのよう。
交代でわんこを見守りながら、ぶらぶら船内見学をするのもおすすめです。
もし時間を短縮したいのであれば、新潟航路はフェリーの他にジェットフォイルも運航しており、こちらであれば佐渡まで約1時間で到着します。
ただし、ジェットフォイルに乗船できるのは小型犬まで、ペット専用席等はなく、クレート等の中に入っていてもらうこととなるので注意が必要です。
ちなみにペット運賃はフェリーもジェットフォイルも変わらず、新潟航路では1頭片道510円(直江津航路は540円、寺泊航路は430円)です。
わんこと一緒に佐渡の観光地を満喫!
大野亀でトビシマカンゾウの花畑をわんことお散歩
島の北部にある大野亀は、トビシマカンゾウの名所で、毎年5〜6月中旬の満開の時期には多くの観光客で賑わいます。
咲き誇るトビシマカンゾウの花畑をわんことお散歩すれば、気分は最高!
大野亀の山頂まではちょっとしたトレッキング気分も味わえるので、元気なわんこはぜひチャレンジを。
ただ、登山道は狭いので、混雑しているときには他の観光客への配慮もお忘れなく。
大野亀から少し離れたところにある二ツ亀は、夏には海水浴客で賑わう人気の海水浴場です。
ミシュランで2つ星を獲得しているだけあって、透明度は抜群。散策道もあるので、こちらもわんことのお散歩にもってこいです。
あの佐渡金山もわんこと一緒に探検
佐渡の観光名所といえば、言わずと知れた佐渡金山ですよね。
実は、ここもわんこと一緒に入ることができるんです。
ただし、抱っこかキャリーインで絶対に下におろさないことが条件です。
わが家の愛犬は12kgの柴犬なので、バギーに乗せて見学しました。
見学コースは、宗太夫坑コースと道遊坑コースの2つがあり、片方だけでも両方でも見学が可能ですが、宗太夫坑コースは途中に階段が多いため、バギーの方は要注意です。
私たちは階段にぶつかるたびに、1人がわんこを抱っこ、1人がバギーを運ぶといった形で分担して乗り切りました。
道遊坑コースは平坦で楽なのですが、人形があったりして面白いのは宗太夫坑コースなので、できれば両方見学することをおすすめします。
出口までにはおみやげ屋さんも通過しなくてはならなく、わんこ連れで多少恐縮していたのですが、お店の人も優しく声をかけてくれました!
宿根木で古き良き町並みをお散歩
島の南部に位置する宿根木集落は、廻船業で栄えた江戸時代の面影を今に残す集落で、重要伝統的建造物群保護地区に指定されています。
古き良き集落の街並をわんことのんびりお散歩すれば、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
ぎゅっと密集した民家群は、まるでテーマパークのような雰囲気ですが、今でも普通に人々が暮らしています。当然ですが、お散歩の際にはマナーをしっかり守ってくださいね。
宿根木の近くの小木港は、こちらも佐渡の代名詞であるたらい舟で有名な観光地です。
わが家の愛犬はビビリなので遠慮しましたが、たらい舟体験はわんこも同乗することができるので、好奇心旺盛なわんこはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
わんこと佐渡の味覚を堪能できるレストラン
佐渡の海鮮を満喫できる「大野亀ロッヂ」
大野亀に面した食事処・大野亀ロッヂは、テラス席でトビシマカンゾウの花畑を眺めながらわんこと佐渡の味覚が味わえます。
おすすめはイカそうめん定食で、もっちりとしたイカの食感がくせになります。
他にも、佐渡の新鮮な海の幸を堪能できる海鮮丼などのメニューが揃います。
宿根木の風情あるカフェ「茶房やました」
宿根木集落の古民家を利用した茶房やましたは、たらいを利用したユニークなテーブルがある人気のカフェです。
廻船業で栄えた集落の歴史を感じさせる店内の風情は素晴らしいのですが、残念ながら、店内はわんこNG。
中庭のテラス席でわんこと一緒に食事をとることができます。
佐渡で採れたテングサを使用したところてんや、かき氷といったカフェメニューも美味なのですが、おすすめはパスタです。
この雰囲気でパスタ?と思われるかもしれませんが、どれも佐渡産の食材を積極的に使用した絶品ばかり。
この味と雰囲気をわんこ連れで味わえるのは貴重ですよ!
海沿いの貸別荘でわんこと気兼ねなくお泊まり
佐渡には、わんこと同宿できる(もしくは、わんこを施設内で預かってくれる)宿泊施設が数軒ありますが、私たちが宿泊したのは南部の素浜海水浴場の目の前に位置する貸別荘「佐渡シーサイドヴィラ」です。
わんこ料金は不要、1棟ごとの貸切なので、神経質なわんこでも気兼ねなくお泊まりできます。
基本は素泊まりですが、オプションでバーベキューセットやお刺身盛り合わせセットをつけられます。
車で小木の街まですぐなので、私たちは夜は街のお寿司屋さんでお寿司をテイクアウト、朝はやはり近くのスーパーで買ってきた食材を調理して食べました。
そして、何より素晴らしいのがその立地です。
シーズンには海水浴場として賑わう海岸が目の前なので、朝晩にはふわふわの砂浜をわんことお散歩できちゃいます。
私たちが宿泊したのは海水浴シーズン前だったので、人気のない静かな海岸をわんこと散歩して毎朝最高の目覚めを味わえました!
佐渡は隠れたドッグリゾートです
わんこと行く佐渡の魅力が伝わったでしょうか。
このように、佐渡には飼い主さんが楽しいメジャーな観光地はもちろん、わんこが楽しい自然の散歩道もたくさんあります。
佐渡はこれからが良い季節に入ります。
この機会に、わんことちょっとした船旅・島旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?