初めてのドッグランを楽しむコツ!準備や持ち物、利用の注意点

初めてのドッグランを楽しむコツ!準備や持ち物、利用の注意点

犬を初めてドッグランに連れて行くときには、何を持参し、どんなことに注意をすればいいでしょうか。施設ごとに細かいルールは違いますが、共通する持ち物や心構えについてお伝えします。

ドッグランを初めて利用する前の準備

ドッグランを初めて利用する前の準備

ドッグランとは、常にリードをつけることが義務づけられている犬たちが、唯一全力で走ったり遊んだりできる場所。できれば犬にはドッグランを好きになってもらい、たまには思いっきり走らせてあげたいと思うでしょう。

しかし、デビューに失敗し、トラウマになってドッグラン嫌いになってしまう犬はたくさんいます。

ここでは、犬にドッグランを好きになってもらうために気をつけることや初めて行くときの事前準備、飼い主としてのマナーについて解説します。

愛犬の性格を理解して他の犬や人に慣らしておく

散歩などで他の犬や飼い主以外の人間、生活音などにある程度慣らしてからドッグランデビューに挑戦しましょう。

確かにドッグランは犬が社交性を身につける場でもありますが、初めて他の犬とふれあう場がドッグランだと心配です。前もって他の犬や人とふれあう機会を十分に設けておきましょう。

基本的なしつけのコマンドを教えておく

ドッグランデビューの前には、最低限のしつけをしておきましょう。

ノーリードの状態になると、リードを使って犬をコントロールすることができません。基本的なコマンドを覚えておくことは、ドッグラン内のトラブルを避けるために有効です。

具体的には、「おいで」「待て」「お座り」「だめ」ができるようになっていれば安心でしょう。愛犬を呼び戻したり、他の犬とけんかに発展する前に「待て」や「だめ」で止め、トラブルを回避することができます。

しかし、犬は汎化(般化)が苦手な動物です。つまり、家の中では指示に従うことができても、環境が変わると途端にできなくなってしまいます。ドッグランのような興奮しがちな場所ではなおさらでしょう。

ただ、日頃からトレーニングしておくことで、飼い主の声に注意を払う習慣ができます。コマンドを完璧に聞くことはできなくても、いざというときに飼い主の声に耳を傾けられるよう、日頃からトレーニングをしておきましょう。

ワクチン接種やノミ・マダニ予防を済ませる

基本的なことですが、ドッグランに連れて行く前には、犬のワクチン接種やノミダニ予防を済ませましょう。狂犬病予防も必ず必要です。

そもそも多くのドッグランでは、ワクチン接種、ノミダニ予防の証明書提示が施設利用の条件となっています。

ワクチン接種、ノミダニ予防はドッグランだけのためではなく、愛犬の健康のためには必須です。必ず必要な予防をしましょう。

当日に愛犬がヒート中や体調不良ではないか確認する

ドッグランに行く際には、愛犬が体調の良い日を選びましょう。メス犬で避妊手術を受けていない場合、定期的に来るヒートの時期は精神的にも肉体的にも大きな負担を感じています。

また、犬に皮膚炎がある場合、ドッグランで体を動かすことで体温が上がり、かゆみが増して悪化してしまうこともあります。愛犬の体調を見て、ベストな日を選んでドッグランデビューしましょう。

ドッグランを初めて利用する時に必要なもの

ドッグランを初めて利用する時に必要なもの

ドッグランを初めて利用するときに準備する持ち物を、下記にリストアップします。

ただ、利用するドッグランの設備やルールによって、持って行くべき物、反対に持って行くべきではないものがあります。事前に施設のホームページで確認したり、分からなければ電話で問い合わせてみましょう。

ドッグランに持って行くべき物

【ドッグランに必要な物リスト】

  • 首輪やハーネス
  • リード
  • 狂犬病注射とワクチン接種の証明書
  • エチケット袋(うんち袋)
  • タオル
  • ウェットティッシュ

首輪やハーネス、リードは、ノーリードOKのドッグランでも持参しましょう。施設と施設を移動する際には必要になります。

また、首輪やハーネスはリードを外した後もつけておくと、万が一犬同士がけんかになって引き離すときにつかみやすくて便利です。

初めて施設を利用する際には、狂犬病注射とワクチン接種証明書を必ず持参するようにしましょう。ほとんどのドッグランでは必須です。

また、最近では犬の健康に配慮してワクチン接種ではなく抗体検査をしている方もいるでしょう。その場合は獣医師の抗体検査結果報告書でも可能です。

ただ、施設の受付の方がよく知らない場合もありますので、抗体検査の意味を説明できるようにしておきましょう。

エチケット袋は施設内に常備してあることもありますが、万が一の場合に備えて念のため持参しましょう。

水は、犬に飲ませたり、粗相をした場所にかけて流したりするために必要です。施設に飲水用や排泄処理用の水が用意されていることもあります。

タオルとウェットティッシュは両方持っていると便利です。排泄の後におしりを拭くにはウェットティッシュが、犬のよだれを拭くにはタオルが役に立ちます。

ドッグランに持って行ってはいけない物

ドッグランへのおやつの持ち込みは、多くの施設で禁止されています。おやつを持ち込むことで犬同士のケンカが誘発されやすいからです。

たとえバッグの中に入れて出さなくても、嗅覚のよい犬には気づかれてしまいます。ドッグラン内にはおやつは持ち込まないようにしましょう。

同じ理由でおもちゃの持ち込みを制限する施設もあります。元々猟犬や牧羊犬だった犬種は、音の鳴るおもちゃに対して本能的にスイッチが入ってしまいます。

また、小型犬にとってはちょうどいいボールでも、大型犬が誤飲してしまうこともあります。ドッグラン内の個人おもちゃ使用は、ときに犬同士のケンカで流血沙汰になるケースもあり、多くのドッグトレーナーが警鐘を鳴らしています。

初めてでも愛犬とドッグランを楽しむコツ

初めてでも愛犬とドッグランを楽しむコツ

ドッグランは犬の社会性を育てる場でもあります。飼い主では与えることのできない経験を先輩犬から学ぶことができます。

しかし、他の犬の興奮した吠え声にびっくりして尻込みしてしまったり、反対に興奮しすぎてコントロールができなくなってしまったりと、初めてのドッグランデビューは失敗しがちです。

そして、一度トラウマを作ってしまうと、その先もずっとドッグランを嫌うようになってしまいます。犬のペースを大切に、最初は場所に慣れることから始めましょう。

柵の外からどんな犬や飼い主がいるのか観察してから入る

ドッグランに入る前に、一度柵の外からどんな犬や飼い主がいるのかを観察してみましょう。苦手な犬種の犬がいないか、中にいる犬たちと愛犬との体格差はどうかを入る前に確認します。

外から覗いていると、訪問者の臭いを嗅ぎつけて中の犬が近くまで挨拶に来てくれるかもしれません。そんなとき、フェンス越しに挨拶ができれば、トラブルを避けることにも繋がります。

また、自分の犬と合わない、または犬の苦手な犬種がいる場合は、無理をせずに次の機会にすることをおすすめします。

最初はリードを着けたまま短時間の利用から始める

ドッグランの中に入っても、まずは犬のリードを外さず、ドッグラン内の犬が新しい訪問者を受け入れてくれるのを待ちましょう。

ドッグランの中は、犬たちの興奮と熱気にあふれています。そんな異様な雰囲気の中に急に放り出されると、いつもはおとなしい愛犬でも過剰に興奮してしまう可能性があります。社会化が不十分である場合は特に注意が必要です。

1日で全て終わらせようとせず、まずは短時間の利用から少しずつ慣れさせてあげましょう。

犬同士の交流は犬のペースに合わせてあげる

ドッグランでの犬同士の交流は、無理強いせずに犬のペースに任せましょう。犬の性格にも個性があります。愛犬が犬同士の挨拶を嫌がる場合には、無理に他の犬に近づけたりする必要はありません。

また、初めてのドッグランは、できればドッグトレーナーが常駐していたり、犬のサイズ別に分けられている施設がおすすめです。

ドッグランを初めて利用する時の注意点

ドッグランを初めて利用する時の注意点

ドッグランを利用するときは、その施設のルールを踏まえた上で、飼い主としてのマナーも守りましょう。

また、おもちゃの持ち込みや排泄物の処理方法など、ドッグランでは施設ごとに注意点やルールが異なる場合があります。施設スタッフの指示に従いましょう。以下で、初めてドッグランを利用する際に飼い主として注意すべきことを解説します。

愛犬のトイレ後の掃除はしっかり行う

犬の排泄物の処理を行うことは、飼い主として守るべきマナーです。うんちは拾って所定のゴミ箱に捨てるか、ゴミ箱がなければ持ち帰りましょう。また、オシッコでもうんちでも、排泄の後は必ず水を流しましょう。

排泄後の処理をしないと、芝生が枯れてしまったり、臭いが残って他の犬が集中的に同じ場所に排泄するようになり、設備が痛んでしまうことがあります。

他の犬とのふれあいや写真撮影は飼い主に確認してから行う

ドッグラン内で他の犬に触れる前には、必ず飼い主に確認しましょう。中には触れられることを嫌がったり、かみ癖がある犬もいます。

また、飼い主に無断で他の犬の写真や動画を撮影することも止めましょう。特に最近は無断でSNSにアップすることによるトラブルがよく発生しているため、必ず飼い主に確認するようにしてください。

愛犬から目を離さず他の犬が嫌がることをしたら止める

ドッグランに入ったら、常に犬から目を離さないようにしましょう。そして愛犬が他の犬に嫌がることをしていた場合は、飼い主として責任を持って止めましょう。

愛犬に悪気がなくても、しつこくつきまとうと最後には相手の犬を怒らせてケンカになることがあります。また、マウンティングは明らかに相手の犬や飼い主をも不快にさせる行為です。

逆に自分の愛犬が他の犬の行為を嫌がるそぶりを見せた場合はすぐに引き離し、守ってあげましょう。

ドッグラン内での愛犬の行動は全て飼い主の責任です。他の飼い主との話に夢中になり、目を離しているうちに事故が起きないとも限りません。くれぐれも自分の愛犬から目を離さないようにしましょう。

まとめ

ドッグラン チワワ

ドッグランは、自宅以外で犬が唯一ノーリードで自由に遊ぶことができる場であり、他の犬との交流の場でもあります。飼い主としては、初めてのドッグランをぜひ成功させてあげたいものです。

ドッグランデビューのコツは、日頃から犬とコミュニケーションをとって基本的なしつけをしておき、飼い主としてのマナーと施設のルールを守ることです。

ドッグランは上手に使えば犬にとって最高の場所になります。犬に「また行きたい!」と思ってもらえるように、事前準備を万端にしてドッグランデビューを成功させましょう。

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