ドッグスポーツの代表的な競技
みなさんはドッグスポーツをいくつ知っていますか?
まずはドッグスポーツの中でも、広く知られているドッグスポーツに焦点を当てて、代表的なものをいくつかご紹介します。
アジリティー
これは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
アジリティーとは、犬とハンドラーと呼ばれる指導手がペアとなり行われる競技です。
競技内容は、コース内に設置された障害物をハンドラーの指示により犬が順序通りにクリアしていくという内容で、その障害物はハードルやトンネルなど実に様々。
順位は障害の失敗や拒絶がなく、かつ標準タイムとよばれる制限時間内にクリアしたペアのうち、最もタイムが速いペアが一位となります。
なお、タイムが早くても失敗・拒絶があるとタイムから減点され、その順位はタイム内で完走した減点のないペアよりも下位となります。
日本では1990年代前半に紹介され、その競技人口は今でも増加傾向にあり、ドッグスポーツの中でも特に代表的な競技として広く楽しまれています。
ディスクドッグ
フリスビーディスクさえあれば楽しむことがでいる競技として、実際に楽しんでいる愛犬家の方も多いのがこの「ディスクドッグ」という競技。
個人で楽しむ以外に競技として行われる場合には、主にフリー部門とディスタンス部門の2種にわかれています。
フリー部門では長方形のコートで行われることが多く、競技者は競技犬に対してディスクを投げますが、競技犬がディスクをキャッチする際、その姿勢が高くなるように、あるいは身体を回転しながらなどになるように投げます。
そのキャッチの技には様々なものがあり、これらを組み合わせて60秒〜120秒の定めらた競技時間内に、音楽に合わせて競技します。
順位はそのキャッチの技の出来栄えやキャッチ率により採点され、得点を競う形で決められます。
またディスタンス部門は一般的にポイントエリアとスローイングエリアにわけられた専用のコースで行われます。
競技者はスローイングエリアからディスクを投げ、それを競技犬が追いかけて空中でディスクをキャッチします。
競技犬が空中でのキャッチが成功する、もしくはキャッチ後にスローイングエリアに持ち帰ると、キャッチして着地したエリアに応じたポイントが発生するなどのルールがあり、競技時間は60秒〜90秒となります。
その間にディスクのスローイングとキャッチとを繰り返し、その合計ポイントを競うことで順位が決まります。
(※大会を運営する団体により、ルールに若干の違いがあります。)
フライボール
1970年代にアメリカで考案され、1980年代にはカナダ〜ヨーロッパなど急速に普及したドッグスポーツ。
競技の種類には大きくわけて2種類あり、基本的に4人のハンドラーと4頭の犬がリレー形式でチーム競技と、1人のハンドラーと1頭の犬がタイムトライアル形式で行う個人競技とがあります。
チーム競技では4組のハンドラーと犬が1チームとなります。
犬はコースに並べられた4つのハードルを跳び越えて、フライボールボックスとよばれるものを操作し、飛び出たボールを咥えて、再びハードルを跳び越えて戻ってきてフィニッシュする...という一連の競技をリレー形式で行うものです。
全ての犬にミスがなく、先に走り終えたチームが勝者となり、基本的には3回競技を行ったうち先に2勝したほうが勝利チームとなります。
一方個人競技では、ハンドラーと犬とを1組として、2組それぞれのコースをタイムトライアル形式で競います。
犬はコースに並べられた4つのハードルを飛び越し、フライボールボックスを操作、飛び出たボールを咥えて再びハードルを跳び越えて戻ってきてフィニッシュ。
これを3回連続れで行い、最も早いタイムをその犬のベストタイムとして順位を決定します。
飼い主と一緒に行うドッグスポーツ
フィールドトライアル
この競技は一定の基準をもとに、競技のよって鳥猟犬の演技力を競うスポーツです。
ハンドラーと競技犬とで1チームとし、相手チームとともにきめられたフィールド(自然の山林や河川敷など)で競技を行います。
よく訓練された競技犬は数百メートル離れたところからでもハンドラーの指示に従い、ゲーム(鳥)を発見しても焦ることなくハンドラーの到着を待っています。
この競技にはいろいろなルールやマナーがありますが、何よりも愛犬とともに大自然の中を歩き、自然や季節を感じながら愛犬の成長と訓練の成果を楽しめることが魅力です。
訓練や競技内容など一見難しそうに見えるスポーツですが、難しい訓練をしなくても楽しめる初心者も参加できる大会も開催されています。
ドッグマラソン
その名の通り、愛犬と共に一緒に走ってタイムを競うドッグスポーツ。
主催団体によりルールが異なりますが、男女別や年齢別などで競います。参加しやすい200m〜400mという距離から、海外では4km〜5kmという長距離の競技も行われ、その人気の高さがうかがえます。
ドッグスポーツのマイナー競技
ドッグカート
日本では主にソリ犬がシーズンオフのトレーニングに使用していた四輪カートを、競技としてはじめたもの。
現在日本ではほとんど競技会は行われていませんが、過去の最盛期の競技人口は400チームほどあったともいわれています。
現在では、ボランティアの訪問活動に活用しているグループがあるとのことです。
まとめ
ドッグスポーツには体の大きさや犬種を問わず、どんな犬でも必ず楽しめる競技が存在しています。
本格的な訓練が必要なものから、日頃の遊びの中で練習で参加できるような気軽なものまで、その種類は実に様々。
何かを目標にして運動したり訓練をすることは、何もないまま動くよりもその効果が増すといわれています。
競うよりもまずは楽しむための競技会への参加を目指して、あなたも明日から愛犬と一緒に練習・運動してみてはいかがでしょうか?
ユーザーのコメント
30代 女性 のんのん
まずは、人間の後を追いかけることが大好きなので短距離のドッグマラソンからご近所で始めてみたいと思います。飼い主にもいい運動になりそうです!
女性 おのの
東京ビッグサイトやパシフィコ横浜などで開催されるJKCのドッグフェスティバルやドッグショーで初めて生でアジリティを見た時の感動は忘れられない思い出です。
動画サイトで探して見るうちにディスクドッグというスポーツがあることも知ったり、犬が飼い主の指示に従って息を合わせて楽しそうにしてる姿に憧れました。
何か愛犬と一緒にできる競技に挑戦してみたい、そう思っても初心者はどこから手をつけていいのかわからず諦めがちなので訓練施設がどこにあるのか知りたいですね。
ある程度、適性のある犬種や飼い主自身の適性も大事なんじゃないかと思いますが、いつか一緒にできるようなパートナーを育てていきたいと思います。
ドッグダンスなんて種目もあるみたいですよ。
女性 colo
ディスクドッグはボーダーコリーが得意そうですね。飼い主さんが投げたディスクを全力疾走で追いかけ、ジャンプして取る姿は本当に恰好いいです。犬の持つ運動神経と頭脳を使ったスポーツですね。
どのスポーツも、飼い主さんとの息が合わないとできないスポーツですね。どれだけ信頼しているかの証にもなると思います。
合うスポーツがわからない場合は、その犬種の持つルーツを辿って本能を刺激するものを選ぶといいかもしれません。テリアなら穴を掘っておもちゃを探すとか、レトリーバーなら投げたボールを回収してくる、ボーダーなら牧羊犬の本能を生かし、全力で走れるゲームなどいいかもしれませんね。
うちのシー・ズーだと、飼い主に向かって小走りくらいしかできませんが…。
40代 女性 wan
都内に住んでいると、大きな公園もなく、なかなか犬とのびのびと走り回れる環境が近くにないのですが、一度講習を受けてみたいなと思いました。
youtubeで競技会などの動画がたくさんアップされているので、是非おすすめです。見ているだけでも楽しいですよ。私はドッグダンスをやってみたいな。
40代 女性 こたママ
20代 女性 ロコン
イベント時にアジリティを体験しましたが、なかなかむずかしい…。思ったようにわんこを誘導するのがこんなに大変だなんて~と感じました(*_*;
女性 きつね