犬をベビーカーに乗せる人を見てあなたはどう思いますか?
実際にあった出来事をご紹介します。
突然の病気で歩けなくなってしまった愛犬のために、その飼い主さんはカートを購入しました。
「歩けなくても外の空気に触れさせてあげたい」
という気持ちからです。
病気の症状が落ち着いてきたところで、飼い主さんは愛犬をカートに乗せて外へ出てみることに。
以前は一緒に散歩していた道を、カートを押しながら飼い主さんは実感しました。
『この子はもう2度と自分の足で歩けないんだ』と。
涙をこらえながらカートを押して歩いている時、すれ違った見知らぬ男性から、
「犬なんだから歩かせろよ!」
と大声で言われたそうです。
驚いた飼い主さんは「歩けないんです!」と言い返すこともできず、急いで自宅に戻りました。
悔しくて、悲しくて。どれだけのショックだったでしょう。
相手の男性は悪ふざけのつもりだったのかもしれません。
犬を甘やかしているダメ飼い主に見えたのかもしれません。
でも、この飼い主さんは違います。
現実と向き合おうと、犬をカートに乗せて一歩を踏み出したのに…。
"必要だから犬をカートに乗せる場合があること"を知ってください。
犬をベビーカーに乗せる様々な理由
ではその他に犬をベビーカーに乗せる理由にはどんなものがあるでしょうか?
犬のため・周囲への配慮のために乗せている場合
- 病気のため
- ケガをしたため
- シニアのため
- 安全のため(踏まれない誤飲誤食を防ぐ)
- 迷惑をかけないため(汚さないマーキングさせない)
- ワクチン前の子犬の社会化のため
病気、ケガ、シニアになることはどのワンちゃんにも避けられないことです。
最近は先天性疾患や事故などで早くから歩けなくなってしまう犬も沢山います。
室内で過ごすばかりでなく「外へ連れ出してあげたい」という飼い主さんが犬をカートに乗せることがあります。
イベントなどの混雑した場所へ犬を連れて行く場合、特に超小型~小型犬は周囲に気付かれず思いがけない事故が起きることがあります。
あまり足元を見ながら歩く人はいないからです。
足が当たったり踏まれたりした犬が「キャン!」と鳴いたときに飼い主さんは「え?どうしたの?」と慌てますし、相手はそこで初めて犬の存在に気付きます。
そして飼い主さんと相手とで「踏んだ!「踏んでいない!」の言い争いが始まるという場面を見かけます。
また、出店のゴミや食べかすが落ちていれば口に入れてしまうかもしれません。踏んで足裏につけば、帰りの車内や自宅に帰ってからもそれを舐めるでしょう。
いつ・何を・どれだけ口に入れたか?が分からない状況は、犬にとってとても危険です。
犬の抜け落ちる毛、ヨダレ、鼻水などに飼い主さんは慣れてしまいますが、それらを不快に感じる人がいることを考えなくてはいけません。
マーキングは言語道断です。「迷惑だ」と言われなければOKということでなく、周囲に迷惑をかけない配慮をすることが飼い主さんに求められています。
ワクチン前の子犬に地面を歩かせることはできませんね。
社会化をさせようと飼い主さんが抱っこして連れ出した場合、音や動きに驚いた子犬が落下して骨折などのケガをする可能性があります。
生後4ヶ月までの音・動きへの社会化が成長において重要です。カートに乗っていれば安全に始められます!
飼い主さんの都合で乗せている場合
- 犬が歩くのを嫌がるから
- 犬の毛や洋服を汚したくないから
- リードで歩かせるのは面倒だから
- 目立つから
- 可愛いから
それってどうなの?という理由に驚きますが、実際にこういった飼い主さんがいることも確かです。
デコレーションした派手なカートに乗っているのは犬?それとも ぬいぐるみ?なんていうことも。
カートから身を乗り出した箱乗り状態でギャンギャン吠える犬も多いですね。
こういった光景を目にすると、犬をカートに乗せることの印象が悪くなるのは仕方ないように思えます。とても残念です。
犬は自分の足で歩かない=運動・刺激不足になりストレスが溜まります。
筋肉もつきません。
それなのに「太りやすい」「ヒザが弱くて心配」など動物病院で相談するのでしょうね!
カートに乗ることで犬は高い位置にいるわけですから、偉くなった(強くなった)という勘違いをしやすくなります。
まとめ
犬をカートに乗せること その理由は本当に様々です。
甘やかしや過保護、自己都合の飼い主さんと犬ばかりはなく、一生懸命だからこそ犬をカートに乗せる飼い主さんもいるんです。
カートに乗って外へ出られることを楽しみにしている犬もいるんです。
そのことを一人でも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。
ユーザーのコメント
30代 女性 38moto
観光地に一緒に連れて行く時は背負うタイプのキャリーバッグに入れていました。ですが背中が見えないので後ろで何をされているかわからない不安もありました。世の中悪ふざけをする人がいるのも事実なので、人の多いところでは少しも油断してはいけません。
背負われる愛犬も負担がかかるようになってきた時、押すベビーカータイプを検討しました。使用してみると飼い主も愛犬も快適でとても助かりました。チャックで上部を閉めることもできるので人が多い場所でも安心です。
ベビーカータイプのカートを使うことは、我が家では自己都合的な甘えではなく周りに対する配慮でもあります。
うちではカートに乗せたことで、色んな観光地で話しかけてもらえて良い思い出にもなっています。ですから、もし心無い言葉をかけられたとしても堂々と理由を話すことができますよ。
40代 女性 Connie
うちでは、旅行中や愛犬とレストランやカフェで食事をするときにカートを使います。特にレストランでは、愛犬もカート内でなら慣れない場所でも寛いでいられるし、飼い主も愛犬がおとなしくカートで眠っていてくれると助かります。
犬は歩かせろ、過保護だ、なんてたまに言われますが、過保護の何が悪いと開き直っていたりします。
女性 miho
40代 女性 える
恐らく、怪我をしていたり病気療養中だったり、シニア犬だったりということまで思いが回らいのでしょう。また、犬をカートに乗せていた方が良いというメリットも思いつかないのでしょうね。
犬を飼ってみて初めは必要ないと思っていた犬用カートですが、実際に使用してみるととても便利です。愛犬と旅行や買い物、遠出をするときには大活躍します。
この便利さやメリットは犬を実際に飼ってみないと分からないことかもしれませんね。
女性 ひまわり
犬を抱っこしたりベビーカーに乗せる事をあたり前の事にするためには、知っている人が教えて上げるのが一番だと思います。私もどんどん広めていきたいと思います。
40代 女性 SUSU
実際、犬と暮らしてみるとカートの便利さ、重要性は納得が出来ます。犬と暮らしていない方からすれば、犬が外に出ている=散歩という認識しかないと思いますが、実際は旅行やお友達の家に遊びに行く途中だったり、お買い物のお付き合いだったりといろいろなシチュエーションがあります。具合が悪くて病院に連れていく途中ということだってあります。
我が家の場合、歩いていける距離にある私の実家に愛犬を連れていく際にはカートに乗せることがあります。お散歩は別に行きます。実家に持っていく荷物がたくさんあったり、帰りに荷物が増える予定の日にはカートの下の荷物置きに荷物を乗せることが出来るのでとても便利です。マンションはエントランスから抱っこをしなければならないため、荷物を持って愛犬も抱っこをして・・・となるととても大変です。また、夏のお昼の時間帯や冬の夜遅くに行く場合などもカートがあるととても便利です。エレベーターで一緒になった方に「脚が悪いの?」と聞かれたことがありますので、やはり犬をカートに乗せていると不思議に思う方は多いのだと思います。ここは実家で今日は荷物がたくさんあって、と説明すると納得してくれたようでした。
カートを購入するまでは、せっかく買ってもちゃんとおとなしく乗ってくれるだろうか、箱乗りして上からワンワン吠えたりしないだろうかと心配しましたが、おとなしく乗っています。高さが変わることで景色が変わるため、カートも悪くないと思ってくれているのだと思います。
なお、カートもいろいろなタイプのものがありますが、我が家ではシニアになってからも使えるように、振動が少ないエアタイアの物を購入しました。ダックスのため、振動が腰への負担とならないように、揺れがなるべく響かないものを基準にしました。コット内には分厚いマットを置き、夏はメッシュ素材のものを冬はボア素材のものを上に敷いています。カートの環境を快適にしてあげると気に入ってくれるワンコは増えるのではないかなと思っています。
車に乗せることが多い場合には折り畳み易いものや、玄関の間口が狭い場合にはコンパクトタイプの物を選んだりと環境に合ったものを選ばれると長く使えるのかなと思います。
荷物を乗せたい場合には、コット部分が上に載っている状態で荷物の出し入れがしやすいかどうかなどを予めチェックしてから選ぶと良いと思います。
いろいろと揶揄する方はどこにでもいるものですね。その飼い主さんは嫌な思いをされたんだなととてもお気の毒に思います。犬を連れていると何もしていなくても嫌な言葉を投げ掛けられることがあります。あまり気にしないことが一番ですね。過保護?それで何か迷惑をかけていますか?それぞれ事情があるんです!と言い返してあげたい気持ちでいっぱいです。
20代 女性 てとまる
女性 くるみ
30代 女性 メロンちゃん
最初は、犬の散歩にならないじゃないか、、甘やかしているのかな、、と思っていましたが、よくよく見るとダックスちゃんは老犬で、自力で歩くことができない様子でした。
自分で歩いて散歩ができなくても、外の空気に触れさせてあげたいという飼い主の愛だったんですね。
飼い主にとっても、愛犬にとっても快適に過ごすことができるのなら、どんどんと活用していいと思います。