長期間預かりをお願いする前にしておくこと
犬と暮らすようになると、気軽に旅行や帰省というように愛犬を長期間に渡って留守番をさせてしまわないといけない時、様々な場所や人に預かりをしてもらわないといけませんよね?
普段は遠出をする事がない我が家でも、やはり年に数回は長期間家を留守にしてしまう時があるので、その都度愛犬の預かりをしてくれる所を探しています。
では、もしみなさんの愛犬を長期間預かってもらう場合、事前にどのような事をしておくべきでしょうか?
預けるにあたっての基本的な躾を覚えさせる
留守番に慣れさせる
まずは何と言っても飼い主さん家族と離れてもパニックに陥ってしまわないように、“留守番”から慣れさせておく事から始めましょう。
最初は30分くらいから始め、ちゃんと留守番できたらご褒美をあげ、そこから徐々に1時間~2時間と時間を延ばし、最終的には日中の間の留守番までできるようにしておくと良いでしょう。
吠え癖及び噛み癖を直す
基本的な事ではありますが、預ける人に向かって無意味に(警戒以外で)吠え続けてしまったり噛み付いて怪我をさせてしまうのは大変迷惑で危険な行為です。
なるべく沢山の人と触れ合わせておくなどして、いざ預かりをお願いしても問題行動を起こさないようにしておく事をお勧めします。
預ける人の為に準備をしておく
メモを残す
私も以前ペットホテルへ愛犬を預けてもらう際に実行しましたが、以下のような内容を記しておきましょう。
- 愛犬のご飯の時間、量、与え方
- 散歩コース
- 服用する薬の与え方(持病持ちのワンコのみ)
- オヤツの頻度
- 緊急連絡先(携帯のほか滞在先の電話番号)
飼い主さんの私物を与える
飼い主さんと離ればなれの間でも寂しくないように、普段身に付けている物(ハンカチやシャツ等口に入れても誤飲しないもの)を愛犬のベッドやゲージの中に入れて置いてあげると安心します。
自分の匂いの付いてる物を置いておく
ホテルや知人の家に預ける場合は、愛犬が普段使っている毛布やベッド等といった自分の匂いが染み付いている物を一緒に預けてもらうとワンコも落ち着きます。
長期間預かりをお願いする場所について
では次に、愛犬を預けるにあたり何処が一番相性が良いのかを考えましょう。
預かり先を大まかに分けると“ペットホテル”“ペットシッター”“友人や身内に預ける”の3パターンになるかと思いますので、この各パターンの良い点や問題点、向いている子や向いていない子をそれぞれ挙げていきます。
ペットホテル
ワンコやニャンコ等のペットを預けて、食事や散歩の世話をしてもらえるペットの専用宿泊施設です。
良い点
スタッフによる㉔24時間管理や設備の良さ
ペットに関する知識が豊富なスタッフさん達が24時間体制で見てもらえる心強さに加え、ホテルによってはサロンや病院が併設されているので預けるついでにトリミングや健康診断をしてもらえる便利さもあります。
向いてる子
お出かけ大好きで人が大好きなワンコや、預けるついでにトリミング等を済ませたいワンコ
問題点
デリケートな子には強烈なストレス
我が家の愛犬が正にこのパターンなのですが、自分の家以外の場所で長い間預けられてしまうと強いストレスを感じて体調を崩したり機嫌を損ねたりする子もいます。(我が家の愛犬は血便したそうです…)
私達にとっては預けているつもりでも、動物にとっては「捨てられたのかな」と勘違いして落ち込んでしまう子もいるんです。
向いてない子
デリケートで外泊が苦手なワンコ
ペットシッター
こちらは基本的には愛犬を自宅で留守番をさせますが、一定の時間だけ食事や散歩に遊びにオヤツといった面倒を見る為にスタッフさんに来てもらうサービスです。因みにほとんどのシッターさんが事前に面談を行ってくれます。
良い点
自宅にいながらプロに面倒を見てもらえる
外泊というストレスからは解放され、愛犬が満足するまでスタッフさんに相手をしてもらい、自分だけの時間や場所も確保できます。
向いてる子
自立心が強く、自分の時間や場所を保ちたいワンコ
問題点
ホテルより値段が高い
ホテルが一泊単位なのに対してペットシッターの場合は30分単位で料金が発生します。そして愛犬が寂しくないようにとシッターさんに泊まり込みを頼んでしまうと、平均的にホテルの倍近くの費用が発生します。ただし、自分の都合なのだから仕方ないと割り切っている飼い主さんならば問題はありません。
向いてない子
寂しがりやで一人で眠れないワンコや警戒心の強いワンコ
友人、身内に預ける
自分の身内や信頼できる友人に泊まりにきてもらうあるいは預ける方法で、実は数年前から私はこのパターンを利用しています。
良い点
気兼ねなく色々任せられる
信頼を置いている分、少々細かく頼み事をしたり頻繁に連絡を入れ合ってトラブルが起きていないかを確認しやすく、愛犬も安心して身を委ねてくれるのでストレスになりません。我が家の愛犬に至っては私達の留守に気付かないほど預ける友人に懐いています(笑)
向いてる子
外泊は苦手だけど人が側にいないと寂しがるワンコや、慣れてる人にしか面倒を見てもらいたがらないワンコ。
問題点
必ずしも犬慣れしてないので不安な点も
幸運にも我が家の場合は面倒を見てくれる友人と付き合いが長く、愛犬の扱いもエキスパートなので問題がありませんが、中には犬の扱いに慣れてない人もいるので散歩中の脱走や誤飲のトラブルといった不安な点も発生する事も否定できません。
向いてない子
縄張り意識が強くテリトリーに入られるのを嫌うワンコや、健康的に問題があって素人で対処できないワンコ。
まとめ
犬を飼っている以上、長期間の留守をするには様々な場所や人といった愛犬の預かり先を探す義務が私達飼い主にはあります。
そして愛犬の性質や体調によって相性の良い預かり場所を見つけてあげて、出来る限り愛犬にとってストレスや寂しさを感じさせないように気を配りましょう。