犬にウォーターセラピーはダイエット効果もあり

犬にウォーターセラピーはダイエット効果もあり

愛犬家の間で人気の「ウォーターセラピー」。犬をプールで泳がせるメリットは、猛暑の運動不足解消だけではないんです! 大切な愛犬の健康を維持・向上させる強い味方! 都会生活で太り気味のワンちゃんのダイエット効果もあり、いいことづくめのプールのあれこれ、お伝えします!

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犬も入れるプール

愛犬が入れるおすすめのプールをご紹介します!

泳ぐ犬

関東周辺のおすすめの犬も入れるプール

ドッグリゾート・ワフ(山中湖)

関東近県の愛犬家いちおしのドッグリゾートホテル。愛犬と宿泊でき館内全てリード付きならワンコウォーク可、レスランも愛犬と一緒に入れます。日帰り利用も可。全天候型の25m温水プールはワフの目玉の一つ。大型犬オーナーなら一度は訪れたいプールです。小型犬専用の浅いプールは5〜10月限定。犬のシャワールームとグルーミングルームも完備。プール利用料はシーズンにより異なるので要確認。

綱吉の湯(東京お台場)

ヒトのための「大江戸温泉物語」に併設された、プール、温泉、ドッグラン、ホテルが含まれたワンコの複合施設。特にプールは都内最大級で、犬の「スイミング教室」とリハビリ目的の「スイミングセラピー」も行っています。どちらもスタッフがつくので安心。特にセラピーのほうはリハビリのメニューも作成してもらえるなど、きめ細やかな対応です。利用料は施設により異なり、プールは平日・休日料金があるので要確認。

世界の名犬牧場(群馬県赤城山麓)

広いドッグランに小型犬専用の浅めのプールが併設されています。水を怖がるワンちゃんでも、足首くらいの浅いところから慣らすことができます。セルフまたはトリマーによるグルーミング・ルームもあり、泳いだ後のケアも安心。プールは施設入場料で利用可。

ドッグラン毛呂山(埼玉県)

ペットホテル、トリミングサロン、ドッグランとプールが併設された施設。4〜11月までの利用。面積は140㎡、水深が5㎝~100㎝とスライド型のドッグプールは全国初なのだとか。小型犬から大型犬まで利用できます。

塩素系薬品は一切使用せず、水が汚れれば1日で交換するなど衛生に気を遣っています。バスタオルやライフジャケットのレンタルも有り。
利用料はドッグランのみ、プールのみ、またはその両方のお得なセット料金があり、平日と土日で異なるので要確認。

ドッグランひぬま(茨城県)

ドッグラン毛呂山の姉妹店。こちらも水深5㎝〜100㎝のスライド型の第1プールだけでなく、関東最大級の10×20m、水深5㎝〜120㎝のスライド型の第2プールも。バスタオル、ライフジャケットのレンタルや施設利用料などは毛呂山と同じ。

ワンパラリゾート ラムールノア(山中湖)

愛犬と泊まれるペンション。超軟水を使用した温水プールが併設されています。屋根付きなので季節を問わず雨の日も利用可。オーナーがJCHA(ジャパン・ケイナイン・ハイドロセラピー協会)公認のハイドロセラピストなので、肥満や関節障害など健康に問題のあるワンちゃんの相談、セラピーの指導もしてくれます。ライフジャケットのレンタルおよびプール後はセルフグルーミングの道具の貸出しもあります。

QOLA〜クォーラ (東京・柿の木坂店/八ヶ岳店)

東京店はドッグホテル、シャンプールームが併設された本格的ウォーターセラピー施設。専門の訓練を受けたセラピストのもと適切な指導が受けられます。八ヶ岳店のほうは飼い主と愛犬共に滞在して集中的にセラピーを受けることができ、広いドッグランもあります。

用意するもの

犬のプールがある施設の多くは、タオルやライフジャケットのレンタル、無料・有料のグルーミングルームも備えています。シャンプーを有料で利用できる所もありますが、肌の敏感なワンちゃんならいつも使用している物を持参したほうが良いでしょう。まずは、施設のホームページや直接電話で確認すると良いでしょう。

持参したいもの

  • 狂犬病予防接種およびワクチン証明書(必須)
  • 吸水性の良いタオルを数枚
  • ドライヤー
  • シャンプー
  • myライフジャケットがあれば尚可
  • おもちゃを使いたいなら、水遊び専用素材の物
  • 飼い主の着替え(飼い主が入れないプールでも、結構びしょぬれになります)
  • 寒い季節にはプール後の気温差による冷え防止に服やブランケットなど

プールに入るマナーについて

入る前
  • 直前にわざわざシャンプーする必要はない(皮膚のバリヤー機能が弱くなるのでプールでの皮膚トラブルを避けるため)が、ブラッシングでしっかり抜け毛を取り除いておくこと。
  • ケガなどはないか体全体をチェックしておくこと。傷からの感染を防止するため。
  • 健康状態をしっかり把握。病後や術後は避けるのはもちろん、朝、吐いたり便が緩かったりした場合も、プールは避けること。
  • 入る前に排泄を済ませておくこと
  • 肛門周りが汚れていないかチェック。
  • 肛門腺を絞っておく
  • 足裏の汚れを拭いておく
入っている時
  • 水の中では浮力が働くので、地面を走るよりラクに思えますが、水圧もかかり、ワンちゃんにとって、泳ぐことはかなりのエネルギーを消耗します。温水プールなら、すぐに暑くなりハァハァすることも。
  • 愛犬の様子をよく見て、タイミングをみはからって休ませてあげること。
  • 時々、排泄したい様子はないか確認。トイレに連れて行き促すことも必要。
  • シニア犬や、軽くても持病のある犬の場合は、無理は絶対禁物。リハビリ目的の場合は、セラピストの指導を仰ぐのが一番安全ですが、自分の判断で行う場合は、1回に長時間、泳がせることは避け、「5分程度泳がせ休憩」を3セットなど、犬の様子を見ながら決めて下さい。
  • プールから引き上げた後のシャンプー&ドライでもエネルギーは消耗されます。そのことも含めて、プールで過ごす時間を考えましょう。
入った後
  • プールの水質にもよりますが、塩素や雑菌などをしっかり洗い流しましょう。
  • そしてしっかり乾かしましょう。
  • 全天候型の温水プールの冬場の利用では、外気との気温差が負担になることも。季節によっては防寒用の服や体を包むブランケットも用意すると案外重宝するものです。
  • プールで遊び、シャンプー&ドライの後はエネルギーを消耗すると同時に、喉も乾きます。水分補給を忘れないこと。ヤギミルクなどはエネルギー補給としても良いでしょう。

犬にプールがおすすめなワケ

転ばぬ先の運動そしてリハビリ

「ウォーターセラピー」「ハイドロセラピー」「スイミングセラピー」など様々な名称があります。
若い犬からシニア犬まで、そして健康な犬から病後・術後の犬まで、幅広く効果があります。

シニア犬の運動

ワンちゃんは年と共に基礎代謝が下がり活動性も低下していきますが、関節や腰にも障害が出やすく、お散歩も負担になりがち。そのため肥満や筋力の低下が心配ですが、プールなら水の浮力で体重が支えられるので、関節への負担が軽減された状態で運動できます。
また、歩く時とは異なる関節の動かし方でまんべんなく筋力が鍛えられるメリットがあり、寝たきり防止にもなります。
水圧による体表のマッサージ効果で血行が促進され、滞りがちな老廃物の代謝も良くします。

術後のリハビリやケガや障害を未然に防ぐ

骨折や術後の体力・筋力回復にも効果的。
膝蓋骨脱臼で膝がはずれやすいワンちゃんの場合も、膝蓋骨を支える筋肉をしっかり鍛えることで発症を防いだり、発症後も獣医師と相談しながらリハビリとして利用することができます。
弱い箇所を庇って筋肉が偏ってしまっている犬でも、泳ぐ時に左右対称に体を動かすことで筋肉のバランスを改善することもできます。

ダイエット

太り過ぎのワンちゃんを、人間のダイエット同様にたくさん歩かせることは、効果的ではありません。足や腰にかかる負担が大きく、関節を痛める結果になりかねません。その点、水中なら体重による関節の負担もなく、浮力に助けられて運動できるメリットがあります。

夏場の運動不足解消に

年々、極端な猛暑となり、暑さに弱い犬のお散歩のタイミングに頭を悩ます飼い主さんも多いのでは? 
そんな時、プールは強い味方です。ただ、郊外型施設としてのプールが多く、日常的に利用できるプールは普及していない現状で、毎日の運動としては難しいですが、週に1回など定期的に利用して、運動不足を解消したいですね。

愛犬のリフレッシュに最適

お留守番が多い、または居住環境から散歩がいつものコースに限られてしまうなどなど。たまには愛犬も飼い主もリフレッシュしたい!!
そんな時にもプールはおすすめです!

リハビリの項でも述べたように、普段使わない筋肉を使うことや、水圧のマッサージ効果なども期待でき、プールは、愛犬の心も体も、日頃のストレス解消にもってこいです。

犬のウォーターセラピーに関するまとめ

ライフジャケット、命綱付きの犬が泳いでいる

この写真は山中湖のペンション・ラムールノアのプールでの一こま。
愛犬はグレード3の膝蓋骨脱臼で、左後肢が全く使えない状態でした。
生まれて初めてのプール。ハラハラしながらセラピストさんにお任せしたところ・・・。
使えないと思っていた後肢がしっかり水を蹴って泳いでいました! 
水中で手を当てて確かめたところ、健康な足と同じく、しっかりした力で押し返してきました。

前半はライフジャケットにつけた命綱(?)を固定して浮いた状態を保ち、その場で水かき。次に命綱をスライドさせながら前へ泳がせ、最終的にはライフジャケットだけでスイスイ泳ぐことができました。確かに、関節に問題があって歩かせることが難しいコに、プールは最適と実感しました。

プールのヘリで撫でられている犬

小型犬は特に膝蓋骨脱臼が多く、発症していなくても、ちょっと横滑りしたり転んだ拍子に外れてしまうケースが多々あり、若いうちから、しっかり筋力を鍛えたいもの。
また大型犬の場合、シニア以降も運動は欠かせないが、若い頃のように無理させることもできない、肥満も心配と、ジレンマを抱える飼い主さんは多いことでしょう。できれば、最後の最後まで自分の足で歩かせてあげたいですよね。

「愛犬にはいつまでも元気で過ごして欲しい」

そんな飼い主さんと愛犬にとって、プールは強い味方! と言えそうです。

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