転勤、移住、長期滞在となると、やはり大事な家族の一員である犬をもちろん置いていくなんて悲しいことはできません。
一緒に連れて行くことにしましたが、まずは何からしたらいいの・・・?
意外にも、場所がハワイだったため、とても大変な移住となったのでした。
人間より時間がかかるペーパーワーク
まず始めに、農林水産省の動物検疫のWEBサイトを見るところから始まりました。
日本を出国するということで、書類は入国先の制度に従うことになります。
私たちの目的地がハワイだったので、アメリカの場合は州によってその条件が違っていますから、同じアメリカであったとしても、たとえばロサンゼルスからハワイへペットを連れて行くとなると、日本から行く私とほぼ同様の書類が必要になりました。
ちょうどその当時、3か月拘留される検疫制度から書類がすべて揃っていれば、拘留なしで入国できるという制度に変わるところで、経験者がまったくいない中、書類を揃えることになりました。
まずハワイから個体に埋め込むマイクロチップを取り寄せ、病院で埋め込みをしてもらうことから始まりました。
当日までは簡単に考えていましたが、大型犬であっても小型犬であっても同じ大きさのマイクロチップを銃のように打って入れるため、あまりのショックに亡くなる子も中にはいると後で聞き、無事で本当によかったと心から思いました。
そんなマイクロチップの埋め込みが終わると、次はカンザスシティの検査機関へ血液を送り、病気がない証明をもらいます。
これは待機期間が決められていていて、行く4か月(120日)前に行う必要があったので、きちんと計算をしてスケジュールを組まなければなりませんでした。
これについては、どうやって血液を送るのか?という方法などを考えているうち、代行してくれる病院があるということを知り、そちらにお願いすることにしました。
この血液については、約10万で郵送からすべて行ってくれる病院もあり、不備があってはと思いお願いしましたが、スムーズに証明が取れたので、お願いしてよかったと思いました。
現在では書類も含めすべて代行してくれる業者もあるようですが、カンザスに血液を送る以外は問題なく個人でできると思いますよ。
超小型犬は機内持ち込みが安心
私自身、国内旅行で犬を飛行機に乗せたこともありましたが、この場合時間が短いためそこまで心配もなかったのですが、国外となると、ハワイまでのフライトが約8時間、検疫のため3時間以上前には空港に行かなくてはならず、長時間ケージの中に入れっぱなしになります。
その間は飲み食いもできなくなりますから、やはりわんちゃんのストレスはとても大きいと思います。
うちのわんこは3キロと小さかったこともあり、考えた結果座席で一緒に連れて行くことにしました。
もちろん私もわんこも初めての経験でしたから、このスタイルで行けてよかったと思います。
当時は日本の航空会社も機内持ち込みが可能だったのですが、現在は海外の航空会社のみのサービスになっています。
規定もそれぞれ違いがありますので、予定のある方は必ず事前に航空会社に問い合わせて、確認をすることをおすすめします。
ちなみに帰国時は機内持ち込みではなく貨物扱いで帰国しましたが、一度経験したからか落ち着いていましたよ。
また、検疫所ではドッグショーから帰国したわんちゃんと一緒になったのですが、海外を飛び回るビジネスマン並みに慣れていて、とても関心してしまいました。
ペット可のホテルもあります
現地での住宅が、当日から用意されていれば問題ないと思いますが、大抵は数日ホテルやコンドミニアムということが多いのではないでしょうか。
ハワイにはワイキキ内では、ホテル リニュー、カハラ地区にはザ・カハラ・ホテル&リゾートがペットと一緒に宿泊できます。
どちらも滞在中にお世話になりましたが、とてもウェルカムで、ホテル内のどこを歩いても、犬もゲストの一員として扱ってくれ、とてもいい思い出になりました。出入国と、とても忙しかったので、そんな疲れが癒されホテル滞在はとてもリフレッシュできました。
▲ザ・カハラ・ホテル。ラナイ~の景色。 ちょっとまぶしい。
▲お部屋の様子
▲お部屋にあるわんちゃん用の食器。(ホテル内のストアで購入することもできます)
まとめ
動物検疫には過去に狂犬病が発症している国か否かで、その厳しさが違います。
日本は過去に狂犬病を発症している国なので、ハワイのように狂病発症歴がない国へ行く場合は、かなりその証明を作るのに時間が必要です。
また制度も突然変わったりすることも多いため、現地に問い合わせたり、念には念を入れておくなど、最後まで安心できないなと思いました。
またそろえた書類の公証が必要になるのですが、その場合、渡航先の国の大使館で公証をしてもらう方が料金も安い場合が多く、さらにその効力も高いため、できるだけその国の機関を使うようにしたほうがよいと思いました。
色々大変なことはありますが、新天地で犬がいるというのは、とても心強いものでしたし、たくさんの思い出を作ることができました。
時間はかかりますがこれから渡航予定の方、どうぞ、頑張ってください。