はじめに
愛犬とのお出かけ、みなさんはどこに行きますか?
いつもの散歩コースや公園ではなく、たまには違う場所であったり、車に乗って遠出してみたり、初めてのオモチャで遊んでみたりすると、愛犬がいつもとは違う反応や表情を示してくれるかもしれません。
しかし、犬が「ここが好き!」と喋ってくれると一番分かりやすいですが、それもまた無理な話ですよね。
愛犬にとって喜ぶ場所なのか、楽しいと思ってくれるのか、飼い主さん自身も楽しみながら探していきましょう。
犬が喜ぶお出かけ場所を選ぶコツ①犬種によるもの
犬種のルーツによって、好きなものの傾向が異なります。
例えば、集団で狩りをしていたビーグルなどの犬種は協調性が高いため、他の犬を見つけると遊びに誘う傾向にあります。独立心が高い柴犬は、他の犬に興味を示さないことが多いといわれています。
もともと狩りにおいて獲物を追いかけ、追い詰める仕事をしていたサルーキやボルゾイなどの犬種は、広い敷地を思いっきり走らせてあげると良いでしょう。
獲物のニオイを辿って、飼い主に居場所を知らせる仕事をしていたダックスフンドやダルメシアンなどの犬種は、ニオイがついたオモチャやオヤツを探す、宝探しゲームなどを好みます。
チワワは小型犬でありながら、強い意志と勇気を持ち合わせているので、相手が大型犬であっても一緒に遊ぼうとするかもしれません。
もともと狩りにおいて、射止めた鳥を回収する仕事をしていたプードルなどの犬種は、探索欲求を満たせるような場所が良いでしょう。
愛犬の犬種や性格を把握し、好きなものをふだんから観察して、お出かけの場所を選んでいきましょう。
犬が喜ぶお出かけ場所を選ぶコツ②飼い主さんの意向によるもの
飼い主さんの意向によって、行きたい場所、好みの場所は異なるでしょう。例えば、
- 広大な敷地で思いっきり走らせたい
- ボールやフリスビーで遊びたい
- いろんな犬とお友達になりたい
- 川や海で遊びたい
- 家族でのんびり過ごしたい
- 自然豊かな草原の中を歩かせたい
など。
しかし、犬の意思を無視して、無理やり連れて行ってはいけません。のんびり過ごすことが好きなのに、無理に他の犬と交流させたり、水が苦手なのに川に連れて行ったり。これでは、楽しいはずのお出かけが、犬にとってストレスの対象になってしまいます。
犬が喜ぶお出かけ場所を選ぶコツ③好きなことをさせてあげる
犬種のルーツや性格を把握したところで、どんなことに喜んでもらえるか選んでみましょう。
飼い主さんとのんびり過ごすことが好きな場合は、他の犬や人があまりいないような場所を選びましょう。例えば広い芝生の上にレジャーシートを敷いて、一緒に寝転ぶのも良いかもしれません。ふだん家で寝ることが多い犬にとって、新しい環境で、大好きな飼い主さんと過ごすことは至福の時間となるでしょう。
また好奇心旺盛な犬の場合は、草木が多い場所を好む傾向にあります。初めての場所の地面や草木のニオイを嗅ぐことで探索欲求が満たされ、脳の活性化につながるでしょう。
走ることが好きな犬の場合は、ドッグランがオススメです。たくさんの犬がいるので、一緒に遊ぶこともあるかもしれません。ドッグラン内はノーリードであることが多いため、飼い主さんは愛犬から決して目を離さないようにしましょう。
まとめ
犬種のルーツによって、「もともと猟犬だったから走ることが好きなんだ」と安易に直結してはいけません。個々には性格があり、また室内飼育の増加によって、好きなものが違うことがあります。しかし愛犬の犬種のルーツを知ることは、今後一緒に暮らしていく上でとても大切なことです。
お出かけにおいて大切なことは、
- 愛犬が楽しめること
- 飼い主さんが楽しめること
- 周りに迷惑をかけないこと
お出かけは、犬や飼い主さんにとって一大イベントです。ふだんの生活から、「愛犬は何が好きなのか」「何で喜ぶのか」を観察して、家族にとって忘れられない楽しい思い出にしましょう。