ストレス①慣れない場所に不安を感じる
私たち人間にとって旅行は『非日常』を味わうことができ、日頃の仕事や家事などのストレスを忘れられる楽しい時間だと思います。しかし、その『非日常』という時間や空間が犬にとっては大きなストレスになってしまうことがあるのです。
犬は知らない場所や慣れていないもの、人などに対して警戒心や不安を感じることが多く、それらが強いストレスとなって旅行を楽しむことができないことがあります。
特に旅行では短時間でいろいろな場所に移動していくことが多いと思うので、犬がその場所に少し慣れてきたところでまたすぐに別の知らない場所に移動することになってしまい、常に不安を感じ続けることになってしまうのです。
人間はこれから行く場所がどんな場所なのかをある程度把握していますし、『非日常』を楽しむために旅行に行っているので問題ないと思いますが、犬の場合は何も分からずに連れて行かれている状態なので、なかなか楽しむことができない場合もあります。
もちろん犬の気質や性格によって、知らない場所や慣れない人の中でも楽しむことができる犬もいるでしょう。大切なことは愛犬の性格をしっかりと把握し、それに合わせてスケジュールを組むことだと思います。
愛犬が落ち着いて楽しむことができる時間をつくってあげられるよう、できるだけゆとりのある計画を立ててあげてくださいね。
ストレス②移動時間が長い
犬が旅行で感じるストレスとして、最も考えられるのが移動中のストレスです。自家用車や新幹線、飛行機、フェリーなど、様々な移動手段があると思いますが、いずれにしても移動中の犬はある程度狭い場所に入れられていたり、行動が制限されたりすると思います。
もちろんそれは犬の安全を守るためや周囲への配慮のために必要な措置であり、移動機関の中で犬を自由にしておくことは推奨できることではありません。
そのように自由の利かない状態でいる時間が長くなるほど、精神的にも身体的にもストレスが溜まります。それは人間に置き換えても分かると思いますが、犬の場合は苦痛やストレスを飼い主に伝えることができず、休憩したくても自分ではどうすることもできません。
だからこそ移動時間のストレスを極力減らすことができるよう、飼い主は十分配慮しなければなりません。車であれば1時間に1回程度短い時間でも休憩を挟み、水を飲ませたり体を動かしたりできるようにしてください。
ストレス③トイレや睡眠リズムが乱れる
旅行に行くとふだんの生活とは生活リズムが異なります。排泄や食事、睡眠など健康維持のために欠かすことのできないことのリズムやタイミングも乱れがち。それどころかいつもはルーティーンになっていることで意識していないことから、排泄の時間を取ることを飼い主が忘れてしまったり、あちこち連れまわしたりして睡眠や休憩の時間がなくなってしまったりすることもあります。
旅行ではつい楽しさが勝って無理をしがちですが、犬が感じる疲労やストレスについてもしっかりと考えてあげましょう。
<まとめ>犬が旅行で感じるストレスについて
ここでは犬が旅行で感じるストレスについて解説してきましたが、決して犬連れ旅行を非難するつもりもありませんし、控えるべきだとも思ってはいません。犬連れ旅行はとても楽しいものですし、犬にとってもいい刺激となることでしょう。
そのため、犬が旅行でどのようなことにストレスを感じるのかということや愛犬の性格や特徴をしっかりと踏まえ、無理のない計画を立てるようにしましょう。
そして実際に旅行に出かけたときも、犬の体調や様子を見て休憩を多めに取るなど予定の変更も視野に入れてスケジュールを立てると、飼い主にとっても愛犬にとっても楽しく安全な旅行になると思います。
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30代 男性 匿名