ちょっとだけ用があるけど犬を車に残せない!
晴天の暑い日、反対に雪の降る寒い日、犬と車で出かけたときに、ちょっとだけ立ち寄りたい場所ができてしまった!でも犬は連れて行けない、かと言って犬を車内に残していくことは危険でできない、そんなジレンマな事態になってしまった経験を持つ人は多いと思います。
アメリカでは、車内にペットが残されていて第三者が危険だと判断した場合に、窓ガラスを割って救出しても良いという条例がある自治体も増えています。
窓ガラスを割らないまでも、アニマルコントロールに通報される可能性は高いため、犬を自動車の中で待たせることは、たとえ犬の命に別状はなくてもリスクの高い行為です。
自動車社会のアメリカで、そんなジレンマを解決するべく、電気自動車のメーカーのテスラ社が『ドッグモード』という名の新機能を発表しました。
きっかけはSNSでの会話から
ドッグモード開発のきっかけになったのは、昨年の秋にツイッター上で交わされた会話でした。あるユーザーが、テスラ社の CEOであるマスク氏に、
という質問をしました。
マスク氏のリプライは一言、「Yes」というものでした。
それからたった4か月足らずの2019年2月、テスラ3にこの『ドッグモード』の機能をつけるアップグレードが実施されました!
ドッグモードの機能とは?
ツイッターでの会話で質問者があげた名前そのままの『ドッグモード』の使い方はとても簡単です。犬を車内に残して車を離れるとき、ディスプレイ上のファンのボタンを押して、車内温度を設定します。
同時にダッシュボードに取り付けられた大きなディスプレイには「飼い主はすぐに戻ってきます。心配しないで!車内温度は華氏70度(摂氏21度)に保たれています。」というメッセージが表示されます。ディスプレイ上に室内温度を表示するというのも、別のユーザーがツイッターで提案したものだそうです。
テスラには元々車内の温度を監視するキャビンオーバーヒートプロテクションという機能が付いています。夏の暑い時期などは、走行中にエアコンを入れていても車内温度が高くなって、ペットや赤ちゃんが熱中症になってしまうリスクがありますが、この温度監視機能は車内の温度が一定以上に高くなると自動的に冷却機能が作動するようになっているものです。ドッグモードは、この既存の機能をカスタマイズしたものです。
車を離れている間に電池の充電量が残り20%になったときには、携帯に警告メッセージが届く仕様になっています。具体的にどんなイメージかは、テスラ社が発表した動画でご覧になってみてください。
まとめ
アメリカの電気自動車メーカーテスラ社がテスラ・モデル3に装備した『ドッグモード』という、犬を車内に残して離れるときの安全機能をご紹介しました。
犬を車内に残すと言っても、想定されているのはちょっとコンビニに寄るとか、クリーニング店に立ち寄るなどの短時間のことです。けれども、これはドッグオーナーにとってはとても嬉しい機能ですね。
おもしろいのは『ドッグモード』という名前を聞いたときに「えっ!犬でも運転できるような自動運転モードが搭載されたの!?」と思った人が案外多かったということです。
それは面白いけれど、あんまり歓迎できない機能ですね(笑)
《参考》
https://www.teslarati.com/tesla-dog-mode-feature/