犬カフェとドッグカフェとの違い
ドッグカフェ
ドッグカフェとは、家庭犬として飼われている犬と飼い主が同伴で入店できるカフェのことです。ドッグカフェによっては、オーナーさんの家族である看板犬がいるお店もあります。
犬カフェ
ドッグカフェに対して、最近、「犬カフェ」という名称のカフェができ始めました。
ドッグカフェは、あくまで接客は人間が行いますが、「犬カフェ」は犬が接客するというスタイルのカフェで、いわば「猫カフェ」の犬版と言えます。
お店によって、お客さんの飼い犬は同伴できない場合もあります。
開業の際に必要な資格の違い
「犬カフェ」と「ドッグカフェ」は、「お店に犬がいる」ということに変わりはありません。
ですが、実は「ドッグカフェ」と「犬カフェ」では、開業する際に必要な資格が違います。
いずれも人間が食べる食品を扱うので、「食品衛生責任者」と言う資格が必要です。
「犬カフェ」の場合は、この「食品衛生責任者」に加えて、「第一種動物取扱責任者」の資格が必要となり、さらに「第一種動物取扱業」の登録が必要です。
犬カフェのシステム
ゲスト犬OKの場合
看板犬やキャスト犬(接客してくれるスタッフとしての犬)がいても、お客さんが愛犬を同伴できるお店は、犬同士の交流や飼い主さん同士の交流などができます。
ゲスト犬NGの場合
犬は猫よりも縄張り意識が強いため、知らない人間が自分の縄張りに入ってくるのは許せても、他の犬が自分の縄張りに入ってくることは、強烈なストレスになります。
また、犬同士のトラブルを防ぐためにも、ドッグカフェと違って「ご自身のペットは同伴できません」とホームページなどにはっきりと明記している場合が多いです。
保護犬カフェ
犬猫の保護を目的としたタイプの犬カフェです。
猫の保護活動もしているカフェなら、猫カフェとしても楽しめます。
先住の動物との相性を確認するためにも、状況に応じて飼い犬や飼い猫を同伴できる場合もあります。
また、飲食したり、トリミングをしたりした代金の一部が、保護活動の活動資金に充てられていることもあります。
犬カフェのニーズ
ペットが飼えない人のため
どんなに犬が好きでも、ペット不可の住宅に住んでいたり、家族がアレルギーを持っていたり、一人暮らしで家を空けている時間が長い…など、犬が好きでも安易に犬を家族に迎えられない人もいます。
「犬カフェ」によっては、お散歩の体験までさせてくれるお店もあるので、犬が好きでも犬が飼えない、と淋しい想いをしている人たちとって「犬カフェ」は、たとえ一時でも犬の飼い主気分を味わうことができ、存分に犬と触れ合える幸せな場所と言えます。
ペットロスの人のため
大切な家族だった愛犬が亡くなってペットロスに陥っていても、すぐに新しい犬を迎える気持ちにはなれない…でも、犬の温もりは恋しい…と言う人にも「犬カフェ」はオススメです。
たとえ、お店の中にいる間だけでも、少しは淋しさを紛らわせることができるのではないでしょうか。
ペットを飼いたい人のため
犬を飼う前に、実際に生きている犬としっかりと触れ合い、犬の口やヨダレのニオイ、毛の手触りや抜け具合を体験しておけば、犬を迎えた後に「こんな毛が抜けるなんて知らなかった…」などとがっかりしたり、ビックリしたりすることも減るでしょう。
また、「犬カフェ」には、「動物取扱責任者」が常駐しています。
「動物取扱責任者」とは、犬や動物について学習したり、一定期間、動物の販売に携わっていたりという実務経験が必要な資格です。
「犬カフェ」には開業するにあたって「動物取扱責任者」の資格を持っている人が、営業中、お店に常駐していることが義務付けられていますので、犬を飼育する際に不安なこと、わからないことを質問することもできます。
「犬カフェ」は、未来の飼い主としてしっかりと犬の勉強ができる場所として、非常に良い環境だと思います。
まとめ
高齢者の人の中には、「犬を飼いたいけれど、いつ、自分がどうなるかわからないから飼えない…」と犬を飼うのを諦めている人もいます。
そういった人のためにも、心から犬を大切に思い、犬と人を結びつける絆の尊さを知っている人がたくさん増えて、本当に犬が好きな人犬と一緒にくつろげるような、素敵なお店が増えれば良いなと思います。