短頭種が飛行機に乗れないのはなぜ?

短頭種が飛行機に乗れないのはなぜ?

短頭種が飛行機に乗ることができない理由をいくつかあげています。実際に航空会社では多頭種にどのような対応をしているのか、実際に起きた短頭種による飛行機での出来事についてもご紹介しています。

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短頭種は本当に飛行機に乗れないのか

地図と黒いフレンチブルドッグ1

航空会社の公式ホームページを確認してみたのですが、短頭種である犬の搭乗を受け入れていないことがわかりました。
例えば、ANAでは「お預かりを中止している短頭種犬」として、ブルドッグ・フレンチブルドッグ・ボクサー・ボストンテリア・チャウチャウ・パグ・ペキニーズ・シーズーなどの13犬種が記載されています。
JALでは、「フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグはお預かりできません」と記載されており、輸送環境の影響を受けやすいことが理由のようです。
なぜ、短頭種は飛行機に乗ることができないのか、もっと深く掘り下げてみましょう。

短頭種の飛行機への搭乗は世界的に禁止されている

首をかしげて上を見るパグ

飛行機に乗っていた、短頭種が亡くなってしまうという事故は、世界各地で起きています。
とあるアメリカの航空会社では、「亡くなるから」という理由で短頭種の搭乗を禁止しています。飛行機に乗っていたブルドッグやパグなどの短頭種が、相次いで亡くなったことから禁止処置をするという航空会社が増えています。

亡くなった短頭種の数

アメリカの農務省によると、2005年6月から2011年6月までの間、民間の航空会社における亡くなったペットの数は、189頭であったとされ、そのうちの98頭が短頭種だったとされています。飛行機に乗ったことで亡くなってしまうペットの数が、想像以上に多かったことにも驚いたのですが、そのうちの半数以上が短頭種であるということには、さらに驚きました。

なぜ、短頭種は飛行機に乗ることができないのか

目を細めて口を開けているブルドッグ

なぜなのかと聞かれると、「亡くなってしまうから」と答える航空会社が多いのではないかと思います。それだけ短頭種が亡くなる事故が、多く発生しているからです。

短頭種の鼻腔はとても小さい

短頭種が、飛行機に乗ることができない最も大きな理由として、考えることができるのは、短頭種の鼻腔はとても小さいという点です。
短頭種のマズルはとても短いですよね。マズルが短い分、呼吸がしづらいのです。

マズルが短いことが障害となってしまうこともあります。
もともと鼻の孔が狭い犬もおり、鼻腔狭窄である場合には呼吸がしづらく、手術が必要になることもあるほどです。

飛行機に乗ることでストレスを感じ、他の犬種であっても呼吸が苦しくなることがあります。
もともと呼吸がしづらい状態の短頭種であれば、呼吸ができなくなってしまうこともあるでしょう。

低酸素症になってしまったフレンチブルドッグのお話

緑の背景とフレンチブルドッグ

アメリカで起きた出来事です。
飛行機に乗っていたフレンチブルドッグが、低酸素症を発症してしまい、そのフレンチブルドッグに客室乗務員が酸素マスクをし、命を救ったというニュースが話題になったことがありました。

フロリダからマサチューセッツまでの約3時間、3歳のフレンチブルドッグが飛行機に乗って移動していました。
愛犬の異変に気付いた飼い主さんが様子を見たところ、フレンチブルドッグの舌が青色になってしまっていることに気づきます。
飼い主さんは愛犬が低酸素症を引き起こしていることに気づき、自分の膝の上でリラックスさせようとします。
その様子に気づいたとある客室乗務員は、「規則に従ってペットをキャリーに入れてシートの下に置いてください」と言ってきたそうです。
しかし、さらに別の客室乗務員がやってきて、氷と酸素マスクを用意してくれたのです。

命を救った客室乗務員も、フレンチブルドッグの飼い主だった

フレンチブルドッグの命を救った客室乗務員もまた、フレンチブルドッグと暮らしている方でした。だからこそ、正しい知識を持ち、適切な対応をすることができたのだと思います。

愛犬がどんな状況に陥ったとしても、命の危険があるとわかっていたとしても、「規則に従ってペットをキャリーに入れてシートの下に置いてください」と言われてしまうのが犬です。

日本とアメリアの違い

日本の航空会社の場合、犬は人と同じ座席に座ることができません。
低酸素症になってしまったフレンチブルドッグの場合、アメリカの航空会社を利用しており、キャリーに入れて、飼い主さんと同じ座席の下にいることができたからこそ、異変に気付くことができました。
貨物室やペット専用室であった場合、異変に気付くことも助けることもできなかったでしょう。

まとめ

地図と黒いフレンチブルドッグ2

短頭種が飛行機に乗ることができない理由はいくつかあります。

  • 亡くなってしまうから(過去になくなった数が多い)
  • 鼻腔が小さく呼吸がしづらい犬種だから
  • マズルが短いことが呼吸の障害になってしまうことがあるから
  • 死亡事故が多発している犬種だから

このような理由が主にあげられています。
なぜ亡くなってしまったのか、検査を受けても明確な理由を知ることができなかったという飼い主さんも多くいるようです。

《参考》
https://frenchbulldog.life/column/16864
http://kinbricksnow.com/archives/51749775.html

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