ドッグダンスってなに?
ドッグダンスという言葉を聞いたことはありますか?
何となく犬が曲に踊るのかなと思いますが、実際は「ハンドラー(人)」と「パートナー(犬)」が一緒なってダンスをする、犬と人とが共同して行うスポーツのことをいいます。
ダンスは静かな動きのものから、ジャンプしたり走ったりとアクティブな動きまで様々なパフォーマンスがあります。
ドッグダンスの起源は1980年代の欧米で行われた、音楽をバックに流して行った服従訓練のデモンストレーションが最初だったといわれています。
その後1990年代以降に、次々と音楽を流して訓練を行う人たちが増えていき、徐々に「ミュージカルフリースタイル」や、「ケイナインフリースタイル」と呼ばれるようになりました。
さらに2000年代に入ると各国で、ドッグダンスの競技団体が設立され競技大会が開催されるまでになっていきました。
ドッグダンスの魅力
近年では日本でもドッグダンスの愛好家たちが増えており、大きな競技会が年に10回ほど開かれています。
しかし、日本では訓練=リードコントロールなどの力を使ったトレーニングという認識が根強い為、ドッグダンスを知らない人や謙遜している人がまだ多いのが現状です。
ドッグダンスは華やかなイメージがあり、一緒に踊っているハンドラーと犬の姿を見るとこちらまで楽しくなります。
そんなドッグダンスには、他にも様々なメリットがあります。
体全体の筋力がバランスアップする
散歩をしていると、犬は必ず飼い主さんの左右どちらか側を歩いているはずです。
これは毎日の散歩やトレーニングなどで、何度も同じ方を歩くことを繰り返していると、自然と慣れた方を歩くようになります。
また、散歩中は飼い主さんの様子を伺おうと見上げようとしますよね。
この動作を何度も行うと、一方の首や体の筋肉を使っていることになり、骨格のゆがみや筋肉の付き方の違いなどに影響してしまいます。
しかし、ドッグダンスは動きを見れば分かりますが、ステップやターンなどの一つ一つの動作が左右対称になっている為、体全体の筋肉をまんべんなく使っているといえます。
筋肉は体温維持や骨などの関節を支えて保護する働きがあり、均等に筋肉がつくことで生活習慣病の予防や、関節炎・ヘルニアといった病気予防、老化防止などが期待できます。
アンチエイジング効果
犬は前足に比べると後ろ足の筋力が著しく弱く、加齢と比例して後ろ足の筋力が衰え、歩きにくくなったり、寝たきりになってしまったりすることがあります。
歩いたり走ったりするだけでは中々後ろ足の筋力アップに繋がりません。
しかし、ドッグダンスの動きを見ていると、前に進むだけでなく後ろに下がったり横にスライドしたりと、人間の社交ダンスのような動きをしていることがわかります。
ドッグダンスの犬が自分自身でバックステップや横へのスライドの動きが出来るのは、何度もトレーニングを積んでいる証拠であり、若い頃から意識的に後ろ足を動かすことで可動域を広げ、結果的にはアンチエイジングの効果をもたらしてくれています。
脳の活性化
ドッグダンスはダンス中の動き一つ一つに名前を付けていきますが、これはハンドラーとパートナーのペアごとに変わってきます。
同じ「ターン」という言葉でも左回りなのか右回りなのか、その動きの名前を全て覚えていつのタイミングで言うのか把握しておかなければなりません。
さらに、音楽が流れている間は常に犬に対して合図を送る必要がありますし、お互い違う動きをする場合は、合図を出しながら自分は別の動きをして、犬が合図通りに動けた際には褒めてあげるといったように息つく間もなく次々にこなしていかなければなりません。
動きながら頭も使うので、脳の活性化に繋がり認知症の予防や頭の回転が速くなるなど良いことづくしですね。
愛犬との時間を作れる
ドッグダンスを行うことで愛犬と過ごす時間は必然と多くなります。
一緒に何度も練習を行うことで絆は深まっていき、ミスなく踊りきれた際には共に達成感を味わうことが出来ますよね。
また、同じ趣味を持つ人の集まりに参加することで、友好関係も広がりまた周りに刺激されることでやる気になったりと良い影響が期待できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ドッグランには犬にとっても飼い主さんにとっても多くのメリットがあることがわかりました。
もし愛犬と何か始めたいと考えている方がいれば、ぜひドッグランも視野に入れてみてくださいね。