おでかけの準備は子犬のときから
公園で楽しく過ごすには、周りの飼い主や犬に迷惑がかからないよう、マナーとルールを守らなければなりません。おでかけ上手な犬になるには、子犬のときからいろいろな準備をする必要があります。
しつけ
まず、「マテ」「フセ」「ハウス」「オイデ」などのトレーニングを行いましょう。家庭でできるようになったら外でも試し、どんな環境でも飼い主の指示に従うことができるようになれば、安心しておでかけができます。
信頼関係
犬と飼い主が、お互いに信頼関係を確立することが大切です。
飼い主が犬に対して、「この子は他の人や犬に迷惑をかけるかもしれない」と思っていたり、犬が飼い主に対して、「おでかけのふりをして動物病院に連れて行かれたことがある」と苦い思い出があると、信頼関係があるとはいえません。
しつけやコミュニケーションを取ることによって、普段から信頼関係を築いていきましょう。
おでかけの経験
普段室内で暮らしている犬にとって、外の空気や草花など、自然に触れることはとても大切です。子犬のときから外の世界に興味を持たせ、いろいろな場所に行くことで、経験を積んでいきましょう。
犬とおでかけする時に必要なもの
手ぶらでおでかけをするのは、マナー違反です。公園で快適に過ごすためにも、必要最低限のものは必ず持っていきましょう。
リード
リードは犬を守る命綱です。犬がかじっても傷まない、丈夫な素材のリードを選びましょう。
また犬が苦手な人や、他の犬とのトラブルを避けるためにも、公園では伸縮リードの使用は控えましょう。
ビニール袋、ティッシュペーパー
またおでかけのマナーとして、排泄物は必ず持ち帰り、家庭で処分します。排泄物を包むためのビニール袋やティッシュペーパーは必須アイテムで、排泄後におしりを拭くときにも便利です。
水
長時間遊んだり暑い日のおでかけの際にはこまめに給水して、犬の体調管理には十分に気を配りましょう。排泄した場所を水で洗い流す配慮も必要です。
おでかけの経験が少ない犬やトレーニング中の犬には、ご褒美のためのおやつを持ち歩きましょう。
犬との公園での過ごし方
公園にはいろいろな犬種や性格の犬が集まり、他の犬と遊びたい犬や、興味を示さない犬、飼い主とのんびり過ごしたい犬もいます。
協調性が高く、集団で狩りをしていたビーグルなどの犬種は犬同士で遊びたがり、なわばり意識や独立心が高い柴犬などの犬種は、他の犬に興味を示さない傾向にあります。
子犬のときの社会化の度合いや個々の性格によって変わりますが、飼い主は犬の性格をよく理解することが大切です。
そうした上で、公園での過ごし方、他の犬との関わり方を決めていきましょう。
犬同士で遊ばせたい!
まずは、人や犬が少ない場所で一緒に走ったり、ボールを投げて遊んだり、エネルギーを発散させましょう。公園に着いてすぐに他の犬と遊ばせると、興奮しすぎて追いかけまわしたり、人にとびついてしまう危険性があるからです。
たくさん走らせて疲れさせたところで、他の犬と交流させます。まずは飼い主同士で挨拶をし、自分の犬や相手の犬の様子を伺います。犬の気の向くままに近づけるのは、相手の犬に恐怖心を与える可能性があるため、マナー違反です。相手の犬が警戒していたり怯えている様子がみられたら、飼い主との挨拶だけに留めましょう。
また、犬同士で遊んでいるときは、飼い主は決して目を離してはいけません。最初は遊んでいても、いつの間にか喧嘩に発展する可能性もあります。相手の犬が嫌がっているのに追いかけまわしていたり、逆に追いかけ回されているときに、助けてあげられるのは飼い主だけなんです。
芝生の上を走らせたい!
犬を思いっきり走らせたい場合は、芝生などの広い場所を選びましょう。このとき、他の人や犬があまりいない時間帯を選ぶことが大切です。どんなに空いている時間帯でも、リードは絶対に外してはいけません。
のんびり過ごしたい!
芝生の上にレジャーシートを敷いて、ご飯を持ち寄って、ピクニックも楽しいですよね。このとき、人の食べ物に興味を示して興奮したり、他の人に近づいたりしないようにしなければなりません。
このような場合も、先に遊ばせて疲れさせることが効果的です。使い慣れたクレートやキャリーバッグを持っていくのもいいでしょう。
まとめ
可愛い犬を前にすると気が緩んでしまうこともあるかもしれません。しかし、公園はみんなの遊ぶ場所です。マナーやルールを守って、みんなが楽しく過ごせる環境づくりをしていかなければなりません。ワンちゃんに「また公園に行きたい!」と思ってもらえるような、快適なおでかけを心掛けましょう。