犬の留守番!時間の目安は?注意点とよくあるトラブルの対処法まで解説

犬の留守番!時間の目安は?注意点とよくあるトラブルの対処法まで解説

犬は、本来群れで暮らす動物なので孤独が苦手で寂しがり屋です。しかし、犬を飼っているとどうしても仕事や用事などで愛犬に留守番をさせなければならないことがあるでしょう。ここでは、安心して愛犬に留守番させるためのコツや環境作りのポイントなどを紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬の留守番の平均時間はどのぐらい?

犬に留守番をさせる時のポイント

留守番の練習をしっかり行った成犬の場合、一般的に8~12時間が留守番できる時間の限界だと考えられています。

また、留守番が長引くと、長時間の空腹状態や排泄を我慢してしまうなどで体調を崩す場合があるので注意が必要です。

ここからは、犬の年齢のステージ毎の時間について解説していきます。

子犬の留守番時間

子犬の留守番の時間は3時間以内が良いとされています。

留守番の練習ができるのは、生後2~3ヶ月頃からと言われています。実際にひとりで静かに留守番できるのは、生後6ヶ月以上が目安。この時期の子犬は、食事や排せつの回数が多いですし、飼い主さんのケアも必要になるため、長時間の留守番は避けましょう。

また、犬の年齢を考慮しながら留守番の時間を決めることも大切。1歳にならないうちは30分から初めて長くても1時間以内に。近所のスーパーに買い物に行ってすぐに帰宅するくらいの時間です。練習を何度行っても、子犬に長時間の留守番は難しく、30分の留守番でもストレスを感じる犬もいます。

成犬の留守番時間

1歳を過ぎたら、6~8時間を留守番の目安にしましょう。

成犬になると、食事や排泄の間隔が空いて留守番ができるようになると言われています。ただし、留守番できる時間は飼育環境や留守番の練習状況によって異なります。成犬でも留守番に慣れていないと「部屋を荒らす」「無駄吠えする」「粗相をする」などの問題行動を起こすこともあります。

また、お迎えしたばかりの犬はいろいろと不安を抱えていることや、十分に留守番の練習ができておらず、いきなり長時間放置されればパニックを起こしてしまいます。短時間の留守番から少しずつ時間を伸ばして慣らすことが大切です。

老犬の留守番時間

7歳以上のシニア犬も、健康に問題がなければ成犬と同じ程度の時間留守番することができます。

しかし、病気や不調がある場合はなるべく留守番は避けたほうが良いでしょう。慢性的な体の不調を抱えている場合は、若い頃は問題なく長時間の留守番ができていても、吠え続けたり粗相をしたりしてしまう場合もあります。

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犬にとって安全な留守番環境の作り方

犬にとって快適な留守番環境の作り方

犬をサークルに入れて留守番させるには、「体を動かす」「休める」「排泄する」「水を飲む」などのストレスや苦痛を感じさせない行動が自由にできる環境を作ることが大切です。

やりたいことがいつでもその場でできる環境であれば、飼い主さんがいなくても快適に過ごすことができます。また、ひとりでの留守番が寂しくないように普段と変わらない環境を用意することも大切です。

ケージ・クレート・サークルなどを用意する

犬が留守番中に家の中をどのように動き回るのか、飼い主さんにはわかりません。子どもの小さなおもちゃを誤飲してしまったり、電気コードを噛んで感電してしまったりなど、家の中には思いのほか危険が潜んでいます。

留守番中の安全を守るためには、犬をケージやクレート、サークルに入れておきましょう。窮屈そうでかわいそうと思うかもしれませんが、犬は本能的に狭いところを好むので安心感を得ることができます。

部屋の中を自由に動き回れるようにする場合は、誤飲の危険性のあるものがないか十分に確認する、入ってほしくない場所には柵を設置するなど、愛犬が危険な目に遭わないように対策をすることが大切です。

犬が落ち着ける「留守番専用スペース」を作ろう

犬は、本能的に四方を囲まれた薄暗い場所にいると落ち着きます。そのためケージやサークルの中で長時間留守番させる場合は、ハウスを用意することをおすすめします。

また、ストレスを溜めないように体を伸ばせるくらいの広さを設けましょう。ケージの中には、「寝床として使うクレート」「水」「おもちゃ」「トイレ」を置くスペースも必要。水はこぼされてしまうことがあるので、ケージの側面に取り付けられるノズルタイプも用意しておくと安心です。

トイレは、クレートからできるだけ離れた場所に設置し、長時間の留守番でも安心の吸収力や消臭効果に優れたトイレシートを用意しておきましょう。

室内を自由に動き回ることができる状態で留守番させる場合は、部屋の片隅など落ち着く場所に寝床を置き、そこからなるべく離れた場所にトイレを設置、その中間あたりに水や食事ができるスペースを作りましょう。

水をひっくり返されることを想定して、水飲み器は複数の場所に用意しておきましょう。また、部屋の中にあるものが壊されたり、思わぬ事故や犬がケガをしないよう十分注意が必要です。さらに、ケガや事故の原因につながりそうなものは隠したり、入ってほしくない場所はペットゲートを利用するなどしっかりと対策することが大切です。

一人遊び用の「おもちゃ」を用意する

留守番中の不安やストレスから、ケージを噛むことがあります。そのままにしておくと歯が折れてしまう可能性があるので、落ち着いて過ごせるように犬が口に入れても安全な犬用おもちゃを用意しておきましょう。

ただし、紐状のものが付いているおもちゃや壊れやすいぬいぐるみ、口に入る小さなものなどは誤飲の原因になるので避けることが重要。留守番中は、必ず丈夫で安全に遊べるおもちゃを選んであげましょう。また、飼い主の匂いの付いたタオルや服などをそばに置いておくと、飼い主さんが近くにいるような感じがして安心感を与えられるようです。

留守番中のおもちゃでおすすめなのが「コング」です。良質な天然ゴムを使って作られた知育玩具で、中が空洞になっており餌やおやつを詰められるようになっています。犬が中に入ったおやつを取り出すのに知恵を使いながら遊べるのが特徴です。

安全性が高く、長く遊べて退屈させないおもちゃとして人気がありますが、大型犬の場合はコングのサイズに注意しましょう。小さなものだと丸呑みしてしまう可能性も。必ず愛犬の体の大きさに合ったサイズを選ぶことが大切です。

適切な室温を保つ

留守番中は、犬が快適に過ごせる室温に調整しましょう。ケージやサークルの中に入れておく場合は、不快に感じても自由に動くことができないので、空調設備などを利用して快適な温度に保つことが大切。

夏はクーラーをつけっぱなしで留守番させることになりますが、もしもの停電に備えて、タオルに巻いた保冷剤や、水を入れて凍らせたペットボトルをトレイに置いておきましょう。 特に1日の中でも気温の変化が大きい季節は注意が必要です。外出してから帰宅するまでの気温を考慮して室温を調整することはもちろんですが、季節に合わせた室温にも気をつけましょう。

冬場の寒さ対策

冬の寒さ対策としてホットカーペットやヒーターを使っている方もいるようですが、安全に使うためには必ずペット用のヒーターを使いましょう。人が使う一般的な電気ストーブやこたつなどの暖房器具は、ペットが使うために作られていないのでやけどや電気コードをかじって火災を引き起こす危険性があります。

暖房器具の中で安心して使えるのが「湯たんぽ」です。電気を使わないので火災の心配がありませんし省エネにもなります。停電対策として用意しておくのも良いでしょう。ただし、湯たんぽが熱すぎると低温やけどの恐れがあるので、お湯の温度や湯たんぽにかぶせるカバーの厚さに注意しましょう。

犬にとっての冬場の適温は20℃前後です。湯たんぽは安全で省エネにも最適ですが、寒い日はエアコンをつけて室温を調整しましょう。また、エアコンをつけると湿度が下がって空気が乾燥します。犬が快適に感じるのは湿度40~60%と言われています。快適な湿度を保つためには加湿器を設置したり、濡れたタオルを数枚干したりしておくと良いでしょう。

夏場の暑さ対策

夏場の室温の目安は24~26℃です。 特に暑さに弱い短頭種や寒冷地出身の大型犬などの場合は、他の犬種よりも低めの20~23℃程度にエアコンを設定しましょう。

扇風機を犬のケージに向けて設置する方もいるようですが、犬は汗をかかないので扇風機で風を当てても体温調整の効果はなく、熱中症対策にならないのでエアコンを使って適温に保つことが大切。

また、夏の湿度の高さも熱中症のリスクになります。窓を開けて新鮮な空気を部屋全体に入れる目的で扇風機を使うのは良い方法です。ただし、愛犬が窓から脱走しないように十分注意してください。脱走の心配や窓を開けられない環境にある場合は、除湿器やエアコンのドライ機能を利用するのがおすすめです。

水も熱中症対策として重要です。留守中に水を十分に飲めるようにして出かけましょう。

ご飯と水を十分に用意する

留守番中は、ご飯と水をたっぷりと用意しておきましょう。特に夏は高温多湿になり、水を飲まないと室内にいても熱中症にかかるリスクが高まります。

犬の熱中症対策として大切なのは、水分補給をして体温を下げることです。飼い主さんが仕事などで家にいない時は、水の置き方を工夫しましょう。例えば、大きめの器に水を入れて置いたり、水飲み場を複数用意したりすると安心です。また、ひっくり返して水をこぼし飲むことができなくなった時のことも考えてこぼれにくい器を選ぶことも大切です。

もともと獲物を捕らえて生活していた犬は、次に食べられるのがいつになっても困らないように、一度の食事でできるだけ多く食べようとする習性があります。朝家を出る時に「夜の分まで」とたくさん用意しておくと、一気に全て食べてしまうことも。それから時間がかなり空くと、犬によっては空腹で吐いてしまうこともあります。

長時間の留守番の場合は、タイマーでドッグフードが自動で出てくる給餌器があると便利です。

飼い主がいる時と同じ環境を再現する

留守番させる時は、いつもと変わらない慣れた生活環境を保つことが大切です。普段からテレビやラジオをつけている家ならつけっぱなしにしておき、明るくしているなら電気をつけておきましょう。

ラジオは人の声が常に聞こえてくるので、飼い主さんがいるような感じがして安心感を得られる場合があります。普段からラジオを流して音に慣れさせておくと、ひとりで留守番している時の安心感も増します。テレビやラジオと同じように、音楽を流しておくのもリラックス効果があり落ち着いて留守番ができるようです。

留守番中に不安にさせないためには、飼い主さんがいる時と変わらない環境を保つことです。例えば、夜が近づいて部屋が暗くなってくると、照明をつけていつも明るくしているご家庭がほとんどだと思います。犬に留守番をさせて帰宅時間が遅くなる場合、日が暮れると真っ暗になってしまうので照明をつけたまま家を出るか、タイマー設定で照明が自動でつくようにしておきましょう。

犬は、暗い場所にいても怖がることはほとんどありませんが、普段明るいところで生活している場合は環境の変化に不安やストレスを感じ、分離不安になって問題行動を起こしてしまうことがあります。大切なのは、飼い主さんがいる時の環境を変えないことです。

ペットカメラで愛犬の様子を確認する

ペットカメラやペットモニターを利用すると、外出先からでもスマホで愛犬の様子を確認できて安心です。

ペットカメラにはさまざまな種類があり、犬が何をしているか確認できるだけでなく声をかけられるものもあります。また、暗い部屋でも撮影できるものや、録画や餌やりなどの便利な機能が搭載されたものもあります。

外出先でも愛犬とコミュニケーションが取れるので安心感はかなり高まりますが、多機能になるとそれだけ価格も高くなるので必要な機能を絞って選ぶことをおすすめします。

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犬の留守番の注意点・よくあるトラブル

犬が上手に留守番するためのコツ

犬の留守番中に、よくあるトラブルとして「イタズラ」がありますが、それぞれ理由があります。どんなことが原因になっているのか見ていきましょう。

噛みつく、穴を掘る

ものに噛みついて振り回したり穴を掘ったりするのは、犬本来の習性です。飼い主さんからすればイタズラに見える行動も、犬にとっては狩猟本能による自然な行動であることが多いのです。

動くものを追いかけるのも習性の一つです。例えば、電気コードが何かの拍子で動いたように見えたら飛びついて噛んでしまうこともあります。この行動で感電して死亡してしまう事故も起きているので注意が必要です。

<対処方法>
日頃のしつけやトレーニングはもちろん、ケージやクレートなどで犬の行動範囲を抑制したり、行動範囲に物を置かないように対策しましょう。

ゴミ箱をあさる

ゴミ箱をあさったり盗み食いをしたりすることがありますが、これはただ単においしそうな匂いがしたからです。

犬の嗅覚は、人間に比べて何千~何億倍も優れていると言われ、ごくわずかな匂いも感知できます。そのため、ゴミ箱に捨てた食べ物やキッチンに置いた残り物などの匂いを嗅ぎつけて食べてしまうことがあるのです。

<対処方法>
犬を留守番させる場合は、ケージやサークルに入れて自由に動き回れないようにしておきましょう。

オシッコやウンチを我慢する

留守番の間、ずっとオシッコやウンチを我慢してしまう場合は、屋外でしか排泄できず、飼い主さんが散歩に連れて行ってくれるまで待っている可能性があります。

<対処方法>
トイレを我慢するとさまざまな病気につながることもあるので、室内で排泄できるようにトレーニングする必要があります。

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分離不安に注意

犬の「分離不安」は、飼い主が不在時に決まって生じる極端な行動のことです。不安から生じる「過剰な吠え」「不適切な排泄」「破壊行動」などがあり、飼い主の外出後30分以内に始まると言われています。

<対処方法>

  • 一緒にいても距離を置く
  • 犬が何かに怖がっても飼い主自身が平常心で対応
  • 外出時・帰宅時の対応を改善する
  • 基本的なトレーニングをやり直す
  • 獣医師に相談する

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犬の留守番のトレーニング方法

犬が留守番に慣れるためのしつけ

留守中の愛犬の様子が気になって仕事に集中できないということがないように、留守番に慣れさせることが大切です。

ここからは、留守番に慣れるためのしつけ方法を紹介します。安心して出かけられるようにしっかりと取り組みましょう。

ハウストレーニング

犬に留守番させる際は、クレートが設置してあるケージの中に入れておくと安心です。しかし、留守番の時だけ閉じ込めてしまうと、犬にとっては大きなストレスになります。そのため、日頃からハウストレーニングをしっかり行うことが大切です。

ハウストレーニングの目的は、犬にとってハウス(クレート)は安心できる場所だと認識してもらうこと。ハウストレーニングがしっかり身についているとクレートの中で落ち着いて過ごせるだけでなく、病院へ連れて行く時も楽になります。

ハウストレーニングの手順

  1. ハウスを常に部屋に出しておき、ケージやクレートの扉は常に開けておきます。
  2. お気に入りのおもちゃやおやつで誘導し、犬が自分で入るまで待ちます。
  3. 無事に入ったら「ハウス」と声をかけて、おもちゃに夢中になっていたら静かにゆっくりと扉を閉めて様子をみます。
  4. 最初は数秒で良いので少しずつハウスでの滞在時間を伸ばしていきます。
  5. 扉を閉めた状態で飼い主さんが近くにいなくても、鳴いたり吠えたりすることなく落ち着いて過ごせるようになったら成功です。

犬が上手に留守番するためのコツ

長い時間、愛犬に留守番させなければならない時は、ひとりにさせてかわいそうという気持ちだけでなく、家の中のものが壊されてしまわないか心配でもあります。

どうしたら上手に留守番させることができるのでしょうか。ここでは、愛犬が安心して留守番できるようにコツをいくつか紹介します。

留守番の前に散歩や遊びをたっぷり行っておく

留守番をさせる前は、散歩へ連れて行きましょう。ただ歩かせるだけでなく、公園などで体をたくさん動かすと良いです。あまり時間がない時は、いつもとコースを変えるだけでもちょっとした刺激になります。

帰宅後に犬との時間を十分確保して満足させてあげる

長時間の留守番後は、まずは愛犬の興奮状態が落ち着くまで待ちましょう。落ち着いたらコミュニケーションをたっぷりとってあげましょう。この時に飼い主さんも落ち着いて冷静に対応することが大切です。飼い主さんもハイテンションに接すると、犬の興奮をあおってしまいます。

また、コミュニケーションの時間はテレビを見ながらやスマホを触りながらではなく、愛犬と一対一でしっかりと向き合いましょう。おもちゃで一緒に遊んだりブラッシングしたり、ゆっくりと穏やかに過ごすことで不安も解消されて絆が深まります。

ひとりで遊ぶことに慣れさせる

留守番中に退屈させないために、ひとりで遊んでいられるようにすることも大切です。ひとり遊びが上手にできれば、飼い主さんがいなくても寂しさを紛らわすことができます。

ただし、犬におもちゃを与えただけではなかなか興味を持ってくれないかもしれません。犬が興味を持って楽しく遊べるように、飼い主さんが一緒に遊んであげましょう。

特に、音が出るおもちゃは犬に与ただけでは気づかないことも。飼い主さんが音の鳴らし方を教えてあげると長く遊べるようになります。他にも、犬がひとり遊びを楽しめるように工夫されたおもちゃがたくさんあるのでいろいろと試してみると良いでしょう。

留守番に特別感を与えない

「留守番は嫌なこと」というイメージを与えないのがポイントです。

留守番の練習は、最初は犬と一緒にいた部屋から飼い主さんだけが出て、ほんの少しの時間だけ犬を部屋にひとりにさせるところから始めます。そうすることで「飼い主はたまにいなくなるけど必ず帰って来る」ということを学び、安心して留守番できるようになります。

また「留守番に特別感を出さない」こともポイントです。家を出る時に申し訳なさそうにしたり、「行ってきます」と何度も声をかけたり、過度にスキンシップを取ったりすると、犬は違和感を覚え不安な気持ちを増幅させてしまいます。出かける時は声をかけずにさりげなく部屋を出るようにしましょう。犬がおもちゃに夢中になって遊んでいる時など、飼い主さんから気をそらしている時に出かけるのがおすすめです。

帰宅後も「ごめんね!」「寂しかったね!」とすぐに声をかけたくなりますが、平静を装って部屋に入りましょう。そして、犬が飼い主が帰って来たことに喜び、興奮がある程度おさまって落ち着いてきたら、声をかけたり褒めたりしてあげてください。

過度に甘やかしたりかまったりすると「分離不安」を誘発して、留守番中に嘔吐や下痢など体調不良を引き起こしてしまいます。また、外出しようとすると、強く吠えるなどしてなかなか出かけられなくなってしまいます。

飼い主さんはいつも冷静を保ち、「留守番は特別なことではない」と認識させることが大切です。

一時預かりサービスを利用する

丸1日外出したり1泊旅行に出かけたりするのは、留守番の時間が長すぎて危険です。このような場合はペットシッターを依頼したり、動物病院やペットホテルなどに預けたりしましょう。

ペットホテルは24時間スタッフが常駐しているところが多く、ドッグラン、トリミング、散歩、見守りWebカメラなどさまざまなサービスを用意しているところも増えています。愛犬に最適な過ごし方に配慮している施設も多いので、安心して預けることができます。

多頭飼いの場合は、料金が高くなりますが「同室割引プラン」を用意しているペットホテルもあるのでおすすめです。また、老犬や寝たきりの犬にも対応したペットホテルも増えてきています。

なお、ペットホテルを利用する場合は、ワクチン接種の証明書を提出する必要があります。その他にも用意するものがないかよく確認してから利用しましょう。

まとめ

犬は寂しがり屋でひとりにされるのが苦手な動物ですが、共働きや一人暮らしだとどうしても留守番をさせなければなりません。しかし、いきなり長時間留守番させるとパニックになって吠えたりものを壊したり、暴れたりなどの問題行動を起こしてしまいます。

愛犬がひとりでも落ち着いて留守番できるようになるには、しっかりと留守番トレーニングをして快適な環境を整えてあげることが大切です。ただし、留守番にどんなに慣れた犬でもひとりで留守番できる時間には限界があります。その時間は絶対に超えないように注意しましょう。

上手に留守番できる犬でも、飼い主さんがいない時間が長く続くのは不安や寂しさでいっぱいです。家に帰ってきて愛犬が落ち着いたら、たっぷりとケアしてあげてくださいね。

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