突然の宣告
それは突然の宣告でした。
我が家の愛犬(ミニチュアダックス♀)が3歳を迎えた頃に、現在お世話になっている動物病院で避妊手術を受ける為に来院した際、院長先生が何故かしきりに彼女の目にライトを当てたり、何度も目の前で手を動かしていたりを繰り返していたんです。
そして、「先日の手術前での健康診断の時に少し気になってたんですが、恐らくこの子は目があまり見えていませんね」と言われました。
確かに思い起こせば、散歩を怖がったり、時折ボール遊びをしてる最中にボールを見つけられない時がありましたが、この時は単純に個性の1つだと思っていたんです。
そして今まで通っていた病院でも予防接種のみだったので、キチンとした健康診断を行わなかったので知った時は本当にショックでした。
告げられた病名は「先天性網膜萎縮症」です。
先天性網膜萎縮症(通称PRA)とは、その名の通り生まれつき網膜細胞が萎縮し、それがどんどん進行していってしまい最終的には失明する病気です。
初期症状としては、暗い場所での散歩を嫌がるようになりますが、ほとんど気づく事ができません。
更にワンコは目よりも鼻を頼りにする事が多いので失明しても気づかない飼い主さんも多いのです。
原因について
この病気は主にダックスやトイ・プードルに多い病気です。しかも原因の内の1つは私たち人間のせいでもあります。
ちょうど彼女が我が家に来る何年か前から、ミニチュアダックスのブームが起こり、様々な種類のダックスが交配されてきました。
遺伝的に相性の悪い犬同士の交配も行われてしまった可能性があります。残念ながら、この遺伝子の存在を見抜いて交配相手を探すことは困難かもしれません。しかし、結果的にダックスやトイ・プードルの間でこの病気が増えてしまったことは事実です。
治療方法
残念な事に、現在まだ先天性網膜萎縮の治療方はありません。強いて言えば、この病気は遺伝疾患でもあるのでコレ以上増やさないよう繁殖しない事のみだそうです。
ただ、進行を遅くするサプリメントがあります。
その中で一番有名なのは「メニワンeye」です。
以前も紹介した事があるのですが、このサプリメントは目の老化を遅らせてくれ血行を良くする栄養素が含まれているんです。
実際に我が家の愛犬も服用し、宣告された年令よりも長く視力を保ち、今も僅かな光程度なら認識できているようです。
対策
ワンコは元々視力が弱く鼻に頼る生き物です。だからもし宣告されても絶望的にならないで下さい…号泣した私が言える事ではありませんが(笑)
いくつか気を付ける点を除けば普段通りの生活を送れるんですよ♪ 具体的に挙げていきますと、
椅子やソファには上がらせない又は低くする
足を踏み外してしまう恐れがあるので、可能なら昇らせないよう躾けるか、もしくはローソファ等の低い物に買い換える事をオススメします。因みに我が家ではソファの足を外して使っています♪
家具の配置は変えない
家の中では感覚で動いているので、混乱防止のために模様替えは極力やめて下さい。
外出時は目を離さない
家とは違い、外は音や匂いの情報が多く集中力が落ちてしまいがちです。
そのため電柱や看板等に頭をぶつける事が多いので、飼い主さんはワンコから目を離さずにリードを上手く使うようにして下さいね。
ワンコは人間ほど、目が見えない事にハンデは感じませんが、油断をすると思わぬケガをする事もあります。
だから私達飼い主がシッカリ“目”となって守ってあげる事が大切ですね♪
ユーザーのコメント
女性 junnko
。
最初はショックで泣いてばかりでした。
この薬は知らなかったです。今年13歳のトイプードルですが
散歩は大好きで怖がらず歩いてくれるのが救いです。
ブリーダーさんたちの意識をもっと高めて欲しいです。
悲しむ飼い主さんと、ワンコが少なくなるように願っています
40代 女性 ちゃみ