季節性膁部脱毛症とは?
季節性膁部脱毛症とは、皮膚の病気のひとつですが、体幹部の側面を中心とし、左右対称の脱毛がみられる病気です。
脱毛が周期的に発生するというのが特徴であり、再発性膁部脱毛症と呼ばれることもあります。
季節性膁部脱毛症の原因について
実は、原因はよくわかっていません。しかし、季節性膁部脱毛症を発症しやすい犬種がいくつかあり、遺伝性の皮膚病なのではあいかとも考えられています。
愛犬が、原因がわからない病気を発症してしまったとなると、とても不安になってしまいますよね。発症しやすい犬種があるということを知り、発症する可能性があるということを理解しておくと良いのではないでしょうか。
季節性膁部脱毛症を発症しやすい犬種について
- ボクサー
- イングリッシュ ブルドッグ
- エアデール テリア
- ミニチュア シュナウザー
上記のような犬種が好発犬種であるとされています。必ずしも発症するとは限りませんし、上記以外の犬種が発症する可能性もありますし、ミックスや雑種の犬が発症する可能性も全くないとは言い切れないと思います。
季節性膁部脱毛症の症状について
先にお話したように、体幹部の側面を中心とし、左右対称の脱毛がみられ、脱毛が周期的に発生するというのが特徴です。日照時間が短くなる12月頃から脱毛が始まり、春から初夏にかけて改善するとされているようです。
空気が乾燥することが関係しているのか?気温の低さが関係しているのか?日光や紫外線の量が関係しているのか?いろんな原因が考えられますが、明確な原因はわかっていません。
季節性膁部脱毛症だと診断され、治療を受けていた犬の様子についてなのですが、痒がる様子や痛がる様子は全くなかったそうです。そのため、飼い主さんが気づいたときには恐ろしいほどに脱毛しており、重篤な病気なのではないかと心配されたそうです。
しかし、季節性膁部脱毛症だと診断され、治療が受けられると安心したのは束の間で、原因がわからない病気だと聞いて不安でしかたなかったのではないかと思います。治療を受け、今はしっかり毛も生え、問題なく過ごしているようです。
季節性膁部脱毛症の治療法について
毛周期のサイクルを整えるための薬が用いられることがあります。原因がわからない病気なので獣医さんによって治療法が異なるのではないでしょうか。
治療法に納得できない場合や症状が改善されない場合にはセカンドオピニオンもおすすめですし、納得できるまで病院を回ってみても良いと思います。
中には「原因がわからないので治療できません」と断られてしまったケースもあるようです。
季節性膁部脱毛症を予防することはできるのか?
原因がわからない病気であるため、予防することは難しいのではないでしょうか。実際に季節性膁部脱毛症を発症した犬の例を見てみても、痒みや痛みなどの症状がみられなかったようですし、脱毛に気づくことで病気に気づくことができたようです。
好発犬種が存在することや、日照時間が短くなる12月頃から脱毛が始まり、春から初夏にかけて改善するということを理解しておくと予防に繋がるかもしれません。
私は毎日のブラッシングの際に抜け毛の量をチェックしているのですが、抜け毛の量に異常を感じたら獣医さんに診てもらう、などすることで予防することができるのではないでしょうか。
まとめ
今回この記事を書くにあたり、はじめて季節性膁部脱毛症という皮膚病があることを知りました。うちの愛犬たちは好発犬種には含まれていませんが、原因がわからない皮膚病を突然発症してしまうこともあるのではないかと思いますし、普段から愛犬たちの皮膚の状態をこまかくチェックしようと思いました。
冬は犬の皮膚も乾燥しやすいですし、フケが出ていないかなど、皮膚の状態をチェックしてあげると良いのではないでしょうか。