子宮蓄膿症とは?
子宮蓄膿症とは、メスの中年期以降に発症する、子宮の病気です。
この病気は、子宮が炎症を起こし、子宮に膿が溜まってしまう病気です。
子宮蓄膿症が起こる時期は、、発情期後で、子宮に細菌が感染することによって起こります。
なぜ、発情期後に起こるかと言うと、この時期に子宮の入り口の筋肉が緩み子宮への細菌感染が起こりやすくなるからです。このため、発情期後は、子宮蓄膿症に注意するべきでしょう。
子宮蓄膿症の主な原因菌は、大腸菌、ブドウ球菌、サルモネラ菌などです。
症状
子宮蓄膿症になると、どういった症状があるのでしょうか?実は、初期の段階では無症状な場合が多いそうです。
病状は徐々に悪化します。病気が進むにつれて、元気がなくなり、食欲がなくなります。
また、時には嘔吐する事もあります。
そして、特徴的な症状として、水を多量に飲むようになります。
腹部には、目に見えた症状はありませんが、腹部を触ると異常に暑かったり、腹部全体の皮膚に薄っすら赤みがあることがあり、子宮の膨らみ方によっては、腹部が膨らむことがあります。
また、陰部より、膿性の出血があることがあります。
手術で子宮摘出
子宮蓄膿症の診断は、レントゲンとエコーにて診断され、血液検査によって、どの程度の病状はなのかを判断します。
この子宮蓄膿症の治療法は、手術と内科療法があります。
手術で、子宮を全てとってしまいます。
子宮蓄膿症は、細菌感染による炎症なので、その病状は急速に進みます。
ですので、的確な診断をすることが重要です。
治療が迅速に行われないと、感染が腹膜にまで及ぶことがあります。
感染が腹膜まで及んだ場合、死亡することがあります。
下記の写真は、ちょっと気持ち悪いかもしれませんが、子宮蓄膿症になってしまった子宮です。
普段のメス犬の子宮の大きさは、体格によりますが長さ10~20cmぐらいしかありません。
それが、子宮蓄膿症になってしまうと、手のひら以上の大きさになってしまうのです。
内科療法は手術に耐えられない場合に行うこともありますが、再発することと陰部から排膿が起こっている子宮蓄膿症の場合に選択しますので、基本的には手術を行います。
たった数時間で腹膜に達する
子宮蓄膿症は、実は、うちのワンコも発症してしまいました。
それは、つい去年のことです。
犬の病気にこういった病気があることを知らなかったため、症状が出始めた夜から、次の日の病院へ連れていった朝までのたった数時間で、腹膜炎を起こす手前までになっていました。
手術で子宮全摘術を受け、今では元気に暮らしていますが、この病気はとっても恐ろしい病気です。
下部のもう1枚の写真は、うちのワンコの手術後の写真です。
現在は、手術後の傷も目立たなくなっています。
子宮蓄膿症は、中年期以降までに、避妊手術で子宮をとってしまえば、予防はできる病気です。
ですので、手術をすることをお勧めしますし、まだ、中年期以降で子宮があるメスのワンコのいるご家庭は、この病気にかからないように気をつけてあげてください。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 フミコ
最近 オリモノの様なのが、たまに出てるのですが