実は犬もインフルエンザに要注意!
毎年1月~2月頃になると「インフルエンザ感染」というニュースが大々的に取り扱われることが多いです。これに備えてインフルエンザ予防接種を受けるという人も非常に多いでしょう。実はインフルエンザに感染するのは人間だけではありません。犬もインフルエンザに感染してしまう可能性があるのです。では、犬のインフルエンザとはどのような病気なのでしょうか。
犬はインフルエンザに免疫がない
多くの犬の場合、インフルエンザに対して免疫のない子が多いです。そのため、人間の場合は感染しても免疫があるため抵抗し、発症しないこともありますが、犬の場合は80%という高確率で発症します。
犬のインフルエンザの感染経路は、人と同じで、飛沫感染、つまり感染したわんちゃんの鼻水や唾液から感染します。他の犬がインフルエンザに感染していれば、犬から犬へと感染してしまう可能性が非常に高くなります。また人が媒介して感染してしまう可能性もあるようです。
基本的に全シーズン注意
人間の場合、最初にもお話ししましたとおり、基本的に冬場にインフルエンザが流行り出します。主に12月~2月頃が要注意となりますが、犬の場合は注意するべき季節はあるのでしょうか。
結論から言ってしまうと、感染経路が動物ということもあり、年中インフルエンザには気を付けるべきです。しかし、やはり風邪を引き起こしやすい冬場は特に注意が必要です。免疫力も低下しやすくなるため、普通の風邪だけでなく、インフルエンザの感染によって症状を引き起こしやすくなると言えます。
症状は高熱や咳
犬のインフルエンザは人間のインフルエンザの症状と非常によく似ています。軽症と重症があり、軽症は咳やくしゃみ、鼻水といった典型的な風邪の症状が現れ始め、徐々に食欲が低下するなど目に見えて元気が無くなっていくという症状が現れます。
この時点で病院へ連れて行き、抗生剤を投与したり、点滴などの対処療法を行うことで、早い内に治すことが可能となりますが、そのまま放置してしまうと重症化し40℃以上の高熱が出たり、肺炎を引き起こしたりしてしまうこともあるため大変危険です。
潜伏期間は2~4日ほどと言われていますので、もしも4日以上、咳やくしゃみが出続けているようであれば病院へ連れて行き、獣医さんに診察してもらいましょう。
インフルエンザを予防するためには?
インフルエンザに感染すると非常につらいということは私たちも身に染みて感じています。もちろん、犬も同じでしょう。それならば、事前にしっかりインフルエンザに備え、予防をしてあげる事が重要ですよね!犬のインフルエンザ予防には、どのような方法があるのでしょうか。
ワクチン接種
犬のインフルエンザ予防は人間の予防方法と同じです。ワクチン接種することで、犬のインフルエンザを予防するためにも、ある程度は効果があると言われています。
犬のインフルエンザには主に『A型H3N8』という型で、『H3N2』という型も確認されているようです。インフルエンザの予防ワクチンは、アメリカなどの諸外国ではあるようですが、日本国内には残念ながらワクチンがありません。
日頃の生活習慣も影響
日頃の生活習慣によっては、免疫力を低下させてしまうこともあるため、日頃から正しい生活習慣を身に付けておくことも重要です。例えば、適切な量の食事を摂り、適切な量の散歩に行くといった食事や運動面の管理を毎日行うことが重要です。
人間も同じですが、寒いからと言ってまったく運動してなければ、いざ感染してしまった際に抵抗力が弱まり、すぐに症状が現れてしまうということがありますよね。犬もまったく同じです。
しっかり食事を摂り、運動をし、睡眠をとらせてあげることで、ストレスを緩和させ免疫力の低下を防ぐことに繋がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬のインフルエンザは他の犬や動物から感染します。そのため、多頭飼いをしているご家庭は、毎日健康チェックを行い、インフルエンザに感染した子が出た場合には、早急に別の部屋に移すなどの対応が必要です。