1月に注意したい病気1:泌尿器系の病気
まずは泌尿器と呼ばれる腎臓や尿道、膀胱といった部分の病気が挙げれます。これらは基本的に水を飲まないことが原因となり、患いやすくなる病気です。そのため、寒くなり水を飲む頻度が減る1月などの冬は要注意です。
これらの病気には、オスに多い結石やメスに多い膀胱炎が挙げられます。中には前立腺肥大も可能性としては考えられるため、飼い主さんは愛犬の様子を観察しておく必要があるでしょう。
どのような症状が現われるのかといいますと、トイレに行きおしっこをする際、いつもとは違い、痛みを感じているような仕草を見せたり、少しずつおしっこをするような行動を取っている場合には、泌尿器系の疾患が原因で痛みを感じている可能性が高いです。
また、結石になってしまっている場合には、いくらトイレに行ってもおしっこが出ないという症状も出ます。このような症状が確認されたら、なるべく早く病院へ連れて行き、獣医さんに伝え診てもらいましょう。
予防法
では、この泌尿器系の疾患を事前に予防する方法はあるのでしょうか。まず1番の予防策として、原因となる水を飲まないという習慣をやめさせましょう。しっかり水を飲むように誘導させることが大切です。
しかし、犬に水を飲ませるのは簡単ではありません。抱っこして水皿まで連れて行くことで飲む子もいますが、それだけでは飲まないというこの方が多いです。この場合には、水に何らかの工夫を施す必要があるでしょう。
例えば犬用のフレーバーで味受けをしたり、肉汁を入れることで犬が好む肉の旨みをプラスすることも可能です。また、この時期だけ缶詰にするのもよいでしょう。缶詰の約80%は水分ですので、無理なく水分供給ができます。
1月に注意したい病気2:関節炎
人間でも高齢になるにつれて、冬には関節の痛みを感じるという人も多いです。これは犬も同様で、冬になると動く回数が他の季節に比べて減るため、どうしても関節が固まってしまいやすい季節でもあります。
特に1月は12月に比べても寒さが強まります。そのため、小型犬を飼っている家庭の中には、愛犬が寒くて外に出たがらないという理由から散歩に連れて行かない日があるという人もいるでしょう。あるいは散歩に行っても帰ってきてしまうという犬もいるかもしれません。
関節炎になってしまった場合、犬は歩くことを極力避けるようになります。例えば、家の中であればいつも座っているソファーから降りようとしているが降りれない、あるいは降りた時に「キャンッ」といった痛みを感じたような声を出したりします。
さらにスキンシップの際、飼い主さんが足を触ろうとすると嫌がったり、痛そうな声を出すようであれば、関節炎の可能性が高いでしょう。
予防法
寒さで体が鈍っている時に、急に激しい動きをさせるのは禁物です。人間も激しい運動をする前は準備体操をしますよね。それと同じように、犬も体を動かして遊ぶ前は少し歩かせるなど、軽い運動から始めるようにしてください。これだけでも関節炎になるリスクを下げることができます。
またフローリングも実は犬にとって危ないです。これは冬だけでなく年中言えることですが、つるつると滑りやすいフローリングは、犬の足腰に負担をかけやすく、同時に関節にも影響を与えます。冬であればカーペットを敷いてあげるなど、工夫をすると良いでしょう。
体重管理も大切です。体重が増えるほど関節炎のリスクは高くなります。
1月に注意したい病気3:肺炎
冬に注意したい病気として、人間も肺炎が挙げられますが、犬も1月には肺炎に注意が必要です。特にシングルコートと呼ばれる寒さに弱い犬種の場合、肺炎を患うリスクが高まりますので、散歩の際にはしっかり防寒対策を行う必要があります。
犬は肺炎になるとくしゃみを頻繁にするようになります。最初は「風邪かな?」と思ってしまう飼い主さんも多いですが、あまりにもくしゃみや咳の頻度が高いようであれば、肺炎の可能性が考えられますので、早めに病院へ連れて行きましょう。
また「ゴホッゴホッ」と咳をする場合には、肺炎ではありませんが、気管支炎の可能性も考えられますので、こちらも合わせて覚えておきましょう。
予防法
肺炎や気管支炎と行った疾患の場合、乾燥は大敵です。そのため、冬には加湿器を付けてあげるなど、湿度を維持する努力をすることが予防に繋がります。
また冬になるとヒーターやエアコンなどの暖房をつけますが、寒いからと行って空気の入れ換えをしなければ、これもまた乾燥に繋がりますし、同時に他の病気も誘発しやすいウイルスの温床となってしまいます。定期的に空気を入れ換えるように心がける必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は患いやすい3つの病気をご紹介しましたが、どれも寒い1月ならではの原因が考えられる病気でした。今回ご紹介した予防法をぜひしっかり実践し、愛犬を病気から守ってあげましょう。