愛犬がてんかんになったからといって寿命が縮むとは限らない
犬がてんかんの発作を起こしたのを見た飼い主さんは驚いて、てんかんと犬の死のイメージを直結させて、オロオロ泣き出してしまう人もいるかもしれません。
犬が苦しそう、死んでしまうではないかと、体を揺すったり、大声で名前を呼んだり、鼻や口から息を吹き込もうとする人もいるかもしれません。
『ああ、どうして動物の救急車がないのだろう』
と飼い主さんの心臓がばくばくして、緊張すればするほど、どう対処したら混乱して立ちすくんでしまうかもしれません。
でも、そんな飼い主さんを、あれっと思わせるように、さっきまで倒れていた愛犬が突然立ち上がることが多いのです。そして、最初はフラフラとしていますが、その後何もなかったかのように振る舞うのです。
『あれ、今のはなんだったのだろう?』と飼い主さんは思うかもしれません。
そして、それは一過性のものかもしれないと、逆に安心してしまう飼い主さんもいるでしょう。
でも、ここで注意して頂きたいのは、てんかん発作は何らかの問題があるから起こるものなので、その原因や対策をしっかり立てることが大切です。
そんなてんかん発作を繰り返しながらも、年をとっていくワンコも多いのです。
てんかんになったからといって、その発作が直接生命に危険を冒したり、寿命を短縮させるとは限りませんが、てんかんは無いにこしたことはありません。
てんかんの原因
脳は信号やシグナルを送ることで体を動かしています。
その信号になんらかの故障が起こっていることで、体がけいれんするなどといった形で表面化してくるのです。
発作が一回起こったのみでは、てんかんの病気と診断されるとは限りません。
また、てんかんの病気であったとしても、発作は毎日起こるというわけではなく、1年に一回しか起こらないものだってあるのです。
ただ、脳の中でなんらかの異常があるために起こるてんかん発作が多いため、やはり慢性的で、発作は発生率が高くなることがあるので心配ですね。
てんかん発作には、
「体が震えるが倒れたり意識を失わないもの」意識がなくなるものの中には
「倒れて、泳ぐように手足を動かすもの」
「倒れて、手足をピーンと突っ張りのけぞるもの」があります。
けいれんの長さは、おおよそ2、3分ですが、発作が10分以上止まらない場合は、すぐに動物病院に連絡しましょう。
寿命に影響するてんかんの状態について
10分以上に及ぶてんかんは非常に危険です。
また、愛犬が倒れて意識がなかったとしても、連続してさらに重複しててんかん発作が起こっていることもあるのです。
このようなてんかんの状態を「重積」と言います。
てんかん発作が止まらない場合は、神経が活動するための電気信号の異常が脳全体で起きているか、脳腫瘍が影響している場合もあります。
ステロイド剤や発作を止める薬を打ったりしますが、愛犬の年齢や健康状態にもよりますが、そのまま昏睡状態が続き亡くなってしまうワンコも少なくありません。
たとえ、昏睡状態から目が覚めたとしても、脳の酸素が欠乏していたことなども起因して体の一部がうまく動かなくなる場合もあり、予後状態が心配です。
死に至らないてんかん
数分のてんかん発作後に、何事もなかったのかのように行動することもあれば、ぐったり疲れてずっと寝ていていたり、足腰がヨロヨロといていたりする場合もあります。
愛犬が普段の状態に戻ったからと言って、飼い主さんは安心せずに、やはり動物病院に相談するのが最善でしょう。
てんかん発作自体が死因につながることはないといわれていますが、痙攣状態が続くと筋肉がずっと活動を続けているので体温が上がってしまい40度を超えた状態が継続してしまうこともあります。
また、筋肉が拘縮(硬く縮んだ状態)すると窒息してしまい命にかかわります。けいれんが止まらなくなることを重積状態と言いますが、この場合には痙攣止めの注射をうったり、どうしても止まらないときには麻酔をかけざるを得ないこともあります。
まとめ
てんかんが収まったあとに、動物病院に連れて行った場合、獣医さんは実際にワンコに発作が起こったところを見ているわけではありませんので、重要なことは、飼い主さんが、どんな状態でてんかんが起こったのか、てんかん発作の長さやいつ起こったか、発作以前に愛犬がおかしな行動をしていなかったかなどを落ち着いて考えて、獣医さんに伝えましょう。
人間も医師に細かく体の状態などを伝えることで、病気の早期発見や的確な診断を受けることができます。
やはり、大切なことは、愛犬をただ可愛がるだけでなく、日々健康状態をチェックして、何か気になることがあれば、日記などにつけるなどしたら良いかもしれませんね。
てんかんも含め、どんな病気も早期発見が大事です。
今では、愛犬の症状にあったお薬によって、てんかんの病気を持っているワンコも普通のワンコと同じように生活できます。
しっかり病気と付き合って、てんかんに心配過剰にならなくても、愛犬と飼い主さんが幸せに暮らせることが大切です。
ユーザーのコメント
40代 女性 RIRIKA
短い数分間の発作の場合、それが直結、死に結びつくことはないにしても、体にいくらかのダメージを与えることは確かで、もし愛犬がてんかんになったら医師に診てもらおうと思います。
20代 女性 こなつ
でも健康な子は、てんかん発作を起こさない。っていうのはちゃんと知っておかないといけませんね!てんかんの発作は稀にしか起こらないので、一度でも見られたら、様子を見るのではなく病院にいって早く対処したほうがいいと思います。
20代 女性 ゆん
全身けいれんの場合は犬も意識がないので、つらい、という感覚はありません。ですから、飼い主さんは冷静になり、記事にもあるように、けいれんがどれくらい続いているのか、どのようなけいれんか観察して下さい。犬をゆすったり、口元に手を差し出すと、噛まれる可能性もあるので注意が必要です。
てんかん発作が頻繁になる犬は、抗けいれん薬を飲むことになります。
長期的に飲み続けることが多いですから、服用の際にはきちんと獣医さんの処方に従ってください。
30代 女性 なぉとみぃ
40代 男性 ほのか
うちに人が来た時、その翌日や翌々日くらいに、発作が起きます。
手足が硬直して、かおが小刻みに揺れます。
発作が治ると、普通に戻ります。
でも、最近は回数が増えてきました。
薬は副作用が心配で、飲んでいませんでしたが、検討しています。
毎日服用するものと、いざという時の為の頓服や座薬があるようです。
30代 女性 fanta
30代 女性 38moto
言葉で伝えるのが難しい場合は、動画で撮影したものを見てもらうのが一番早く正確です。
苦しんでいる愛犬を前に撮影するのはとてもつらいですが、今後の治療にとても役に立ちます。
痙攣は回数が増えてきてしまうと脳に障害を与えてしまい、悪化すれば命にもかかわります。早めの治療が大事です。主に薬での治療になりますが、中には免疫を低下させるものがあるので感染症には注意が必要です。
てんかんはきちんと治療し向き合っていくことで普通の生活を送ることができ、長生きすることも可能です。
女性 夕焼け
30代 女性 まろんえる
倒れたまま足をジタバタもがくように激しく動かし、失禁、大量のヨダレ、泡を吹いてました。これを見るのは2度目だったので動揺もありましが、震える手でなんとか動画を撮りました。
発作が終わった後はふらふら落ち着きなく徘徊し、抱き上げて撫でてしばらくすると落ち着いたようでした。
病院での診断では動画を見せたところやはりてんかんであるとのこと。精密検査を受けるか薬を飲むか、座薬を処方するかを提案されました。発作の間隔が短くなったら薬を開始しましょうと言うことで今回は座薬のみ処方していただきました。
座薬は冷蔵庫で保存し、もし発作がおきたときは指を濡らして座薬を1センチほど入れ込み、犬自体に力が入ってるので薬が出ないように1分ほどその状態で溶けるのを待ってくださいと教わりました。
獣医さんは悲観的にならなくても大丈夫、てんかんもちでも長生きするワンちゃんは沢山います。頑張りましょう!とおっしゃっていました。
悩みすぎると飼い主さんの方がストレスで弱ってしまいます。起こったことを無かったことにはできないので、悲観的にならず前向きにワンちゃんと頑張っていきましょう!
50代以上 女性 匿名
今では慣れましたが 『このまま逝ってしまったらどうしよう』と言う不安はつきません 薬もフェバノールを飲んでいますが 最近では 1日に2回起きる時もあり 獣医さんへ相談してみようかと思っている所です。年末で11歳になるので 負担のない治療をしたいと思います。
40代 女性 匿名
今年の7月より、急に立てなくなり、食事も取れなくなりました。流動食を少しずつ流し込み、色々な薬を試しました。
ステロイドが一番効いて、しばらくステロイドの点滴に通いました。今は投薬だけで食事も取れるようになりましたが、もう立つこと、歩くことは無理なようです。
おそらく、脳炎だろうとのこと。
あとは、残された時間を側で過ごそうと思います。
40代 男性 匿名
2分から3分位苦しがり、その後は、何もなかったかの様に、歩き徘徊します。最近は、一度癲癇が起こると、7、8回起こる事もあり、年なので凄く不安です。
でも皆さんの投稿を見て少し安心しました。癲癇、痙攣は、勿論心配なんですが、
徘徊する時に、眼が見えて無いらしく
頭、顔をブツケながら長い時間徘徊するので、その編も気使いながら、見守っています。
40代 女性 あきえみ姫
2か月前の台風がひどい日に亡くなりました。
もっと早くにこういう記事を調べておけば…と後悔ばかり。
3年位前、突然大きな発作が起きました。突然、ぎゃ~んと大きな声を上げて意識をなくし倒れ、手足が硬直し、身体が震える状態に驚き大急ぎでタクシーで病院へ。
2週間位は足腰に力が入らず…かなり心配しましたが、その後回復。
この時はその後に一切発作もなく薬も1ヶ月位で一旦終了。
その後は元気にしていたのですが、2年以上経ってから小さな痙攣と脱力発作が出始め抗てんかん薬とステロイド投薬を開始。
最初は脱力(前足に力が入らない)が強く、長く歩けなくなり、お散歩もカートを使い公園を少し歩く程度。でも家の中では長く走ったり立ったりがツラいだけでもう1匹と仲良く遊んだりしていました。
この時は発作はごくごくたまに。手足に2~3分程度の震えが出る程度ですぐ治まっていました。
そのうち、発作が週1位になり…気づいたら数日置きに。
この時位から、ゴハンの好みが変わり(手作り食)大好きだったものを食べなくなったり、食べたり食べなかったりで少しずつ痩せて行きました。
顎に発作が頻繁に出始め、噛む力が衰えたようで高栄養の柔らかい缶詰を処方されましたが、あまり食べたがらずみるみる痩せて行きました。
発作がほぼ毎日、弱って座ったり寝たりの生活になり、更に痩せてしまいしんぱいしていたのですが。
薬を飲んでいても長めの発作(5分越え)が出始め、顎や手足の震えが頻発。
足腰が立たなくなり2ヶ月近く寝たきりに。
それでもまだ元気な時もあり、調子の良い時とツラそうな時を繰返し、徐々に弱って痩せ細ってしまいました。
高栄養の流動食を一生懸命食べても、身体に吸収されない状態のようで…。
日に何度も発作が出始め、最後の2週間は大きめの発作、数時間置きの小さな発作の繰返しで毎日のように病院へ通いましたが、弱って注射も出来ず、薬を調整して貰うだけ。
呼吸も弱り、頻発する発作。が数日。
…そのうちに眠るように最期を迎えました。2ヶ月前の事です。
てんかんを楽観視する記事も多く、病院でも寝たきりでも発作が少なければ、長生き出来るコもいると聞きました。
その時の状態により、てんかん発作による急変もあるのは知っていましたが、
こういう、小さい発作の頻発する最期もあることも頭の片隅に入れておいて欲しくて、投稿させて頂きました。
てんかん持ちのコも、元気なうちは楽しく幸せな犬生が送れますが、発作を繰り返すようになったら要注意です!!
短い発作でも、小さな痙攣でも、頻発は危険です。
50代以上 女性 匿名
ぐるぐる回り始め、次に立てなくなり慌てて病院に行き検査しましたが多分脳に異常有りと言われまして、でもMRIがないので詳しく調べられないとの事。埼玉紹介していただくも直ぐには予約取れず益々酷くなり、漸く行き
いざMRI検査すると自己免疫せい脳炎。10日間入院。歩けるようになり食事もとれるようになりました。薬五種類あり。ヨダレすごく、今では、痙攣あり。ドックフード、お肉噛めなくなりました。買主として辛い毎日です。
愛犬を見て、毎日癒されてます。家族だから1日でも長く生きて欲しく、痙攣止めがある事知りましたので又、病院に行ってみます‼
50代以上 女性 匿名
40代 女性 ひまわり
てんかんの知識がなかったので、焦って泣いてしまいましたが、数分後に痙攣はおさまりました。痙攣中は意識がないようでしたが、意識が戻り始めると痙攣しながらも切ない声で鳴き、その場で便もでていました。
年が年なので、もしかしてこのまま亡くなるのではないか、と不安でしたが、痙攣が治まるといつもの状態に戻りました。
他の犬の診察で動物病院に行った時に聞いてみたら、また次にてんかんの症状がでたらMRIをとりましょう、と言っていました。
MRIは全身麻酔の必要があり、16才で寝たきりなので、1度しかないのなら、様子をみていていいです、と。
年をとってからのてんかんは、脳炎や脳腫瘍などの影響があるそうですね。てんかんを起こすと脳に負担がかかる、とも言っていました。
あれから4ヶ月たちますが、てんかんの症状はありません。
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 匿名
初めてのことだったので慌てて病院に電話し緊急で診察してもらいました。病院につく頃には多少元気はなかったものの足の硬直はおさまっておりレントゲンと血液検査も異常なし。てんかんの疑いと診断されました。詳しい検査をするならとMRI検査を勧められました。とりあえずもしまた発作が起きた時にと坐薬が処方されました。
また発作が起きた時はすぐに連絡を下さい…と言われた時はそれだけで気持ちが安心しました。
今後どうなるか分かりませんが、慌てず落ち着いて観察し対応できるようにならなくてはと思いました。
30代 女性 ゴンザレス
でも息は荒かったです。
そのまま病院へ行きました。診断結果はてんかん?と言われて安定剤とてんかんの注射をしてもらい帰路へ、帰ってきてとりあえずいつもの場所へ寝かすとフラフラと違う場所へ行き寝転びヨダレがすごい出てました。
抱きかかえて撫でてたら失禁、少しの痙攣をし、ぶはぁと間を空けて3回息を吐きそのまま息を引き取りました。
原因は分かりません病気もありません、その日も牧場内を元気に走り回り食欲も旺盛でした・・・
誤飲・誤嚥もなくそんな子がてんかんみたいな症状を起こして2時間以内で亡くなってしまいました。
11歳♀のM・ピンシャーでした。
てんかんじゃ無かったかもしれないですけど参考までに・・・
女性 もふころ
20代 女性 ココア
血液検査も異常がなくてんかん発作とのこと。しかし、病院に運んだ時は41度の高熱で、これは痙攣が続いて熱が体内にこもっててなってる熱と言われました。
本当に普段の元気な健康な犬で走ったり、ご飯食べたりと突然の発作で、そのまま死んでしまって。医師に言われたことは今年は台風が連続できてるから、経験則として台風の気圧もあるとのこと。
聞いてみると台風の日にてんかんのワンちゃんが運ばれてくることもあるそうです。
運悪く病院に入院した日の前日は大型台風が通過して、5日後にまた台風が接近してくるので、その間での発症なので台風の連続的な気圧で脳が異常をきたしたのかなぁと。てんかんになるとは思ってませんでした。また死んでしまうなんて、唐突な出来事に受け入れがたいお別れでした。
発作がみられたら原因が最初何かわからないと思うので、すぐに病院に連れてってください。個人的にですが、一般的なてんかん発作がすぐすぐに死に直結するようなハイリスクな病気ではないと思います。しかし、重積になったりすると我が家みたいに運悪く台風も来てるし死んでしまうケースもあると思うので早急に病院に行った方が良いと思います。