犬にノロウィルスは感染しない
犬を飼っているものとしては、自分がノロウイルスに感染した場合、愛犬に移ってしまわないかどうかという心配する人は多いと思います。なんせ愛犬は、室内飼いをしていれば、いつも一緒に居て接触している存在ですもんね。
日本獣医学会によると、原因となるヒトノロウイルスは、実験でも動物への感染は現在のところ認められないそうですので、安心してください!2012年に発表された論文に「ヒトノロウイルスは犬の胃腸で生存できる」とする症例があります。
これはノロウイルスと同じ症状が出た犬を対象に調べたところ、体内からヒトノロウイルスが発見されたという内容です。ですが、犬がヒトノロウィルスに感染し拡散させる可能性は極めて低いのではないかと言われています。
理論上ではヒトノロウイルスを保持することができるけれど、感染ではないのではないかという研究結果のようです。ウシのノロウイルスとブタのノロウイルスという、ヒトノロウイルスの近縁となるウイルスはあるそうですが、犬のノロウイルスというのはありませんし、今のところそれらの動物ウイルスも人間には感染しないそうです。
という訳で、自分や家族が感染したノロウイルスから愛犬が感染したり、また愛犬からノロウイルスがうつったりする事もありません。
ノロウイルスに感染してしまったら
もしノロウイルスに感染してしまったら、自分が回復することや、家族への感染を防ぐ事に専念出来るという事なので、心配の種がひとつ減りますよね。ですが、犬がノロウイルスに感染することはありませんが、その感染源を持ち歩いて広げてしまう可能性はあります。
ノロウイルスは感染力が強いことでも有名です。犬がどこを触って歩いているかわからないのはとても危険です。例えば、家族の吐しゃ物を犬が踏んでしまい、それに気が付かずに家中やお散歩などで歩いて行くことで感染源を広げてしまうことがあります。
ノロウイルスに感染している家族がいる場合は、犬も含めて常に消毒し、衛生面に気を付けて過ごさなくてはなりません。消毒の匂いがきついと犬のストレスになってしまいます。なるべくならノロウイルスに感染している家族からは隔離して過ごさせた方が賢明です。
犬がノロウイルスにかからないということは、特に免疫力の弱い赤ちゃんや小さいお子さん、お年寄りなどと一緒に暮らしている方には安心出来る情報なのでは無いでしょうか。ただし油断は禁物です。
また、ドッグラン等で知らない犬同士で遊ばせたりする時には、感染症の心配をしなければならない場合もありますが、ノロウイルスはうつらないので、心置き無く遊ばせる事も出来ますね。
ノロウイルスについて
ノロウイルスは冬場になると毎年のように流行している感染症なので、ニュースなどで目にする機会も多いのではないでしょうか。
ノロウイルスの症状
ノロウイルス感染症とは、ヒトノロウイルスが小腸で増殖し、感染性胃腸炎を引き起こす病気の事を言います。このウイルスに感染すると、24時間から48時間ほどの潜伏期間を経たのちに発症し、吐き気や嘔吐、腹痛や下痢、更には高熱などの厄介で辛い症状に襲われてしまいます。
症状の重さは人によって様々ですが、大抵1日に何回も吐いてしまったり、1日に何度も水のような下痢をしてしまったりと、一旦発症してしまうととても辛い症状が出てしまう感染症のようです。
ただし、ウイルスが体内に入ってしまっても必ず発症すると言う訳では無く、症状が出なかったり、症状が軽く済んでしまうという事もあるそうです。ノロウイルス感染症は、毎年冬場に流行する感染症で、10月頃から感染が増え始めて、11月から1月には流行がピークを迎えます。
しかし冬場で無くても1年を通して感染の危険はあるので、普段から手洗いなどには気をつけた方が良さそうです。ノロウイルス感染症は、健康な成人ならば、大事に至る事は少なく数日で治癒するそうです。
病院に行っても、ノロウイルスに直接効果的なお薬というのは無いので、点滴などの対処療法をしてもらう事になります。もしかかってしまったら、体内の水分が失われる事による脱水症状が心配になりますので、水分を良く摂る事などを心がけましょう。
今年起きた集団感染の原因となったノロウイルスは、変異した新型のウイルスだという事がわかり、今後大流行する危険性が高まったそうなので、手洗いやうがい等の感染対策には気をつけてくださいね。
感染経路と感染力
ノロウイルスの感染経路には、ノロウイルスに汚染された食べ物や飲み物を口にする事による経口感染と、ノロウイルスに汚染された物などから感染する接触感染、またノロウイルス患者から排出されたウイルスの飛沫から感染する飛沫感染があります。
ノロウイルスの特徴としては、非常に強い感染力を持っているという事があります。ほんの僅かなウイルスが口の中に入るだけで発症してしまうので、免疫力の弱い子供やお年寄りには注意が必要です。
家庭内感染に対する対策
家族の中の1人がノロウイルスに感染してしまった場合、その感染力の強さから家庭内感染の心配が高くなります。感染対策としては、手洗いをこまめにすることと、患者の嘔吐物や下痢便の処理をする時にはマスクや手袋をする事などが望ましいです。その後に、ハイターなどの家庭用漂白剤で消毒をするとウイルスの感染力を無くす事が出来ます。
まとめ
犬と人間の双方にうつる、人獣共通感染症(ズーノーシス)も沢山の種類がある中で、ノロウイルスはその心配をしなくても良いという事は、愛犬家にはホッとする事実だったのでは無いでしょうか?
ノロウイルスの家庭内感染がおこってしまい、もしも家族と愛犬の両方がノロウイルスに感染してしまったりしたら、看病やお世話が大変でパニック状態になってしまいそうなので良かったです。
最近では、犬と人間の関係が近くなってきたとは言え、やはり種類が違う生き物ですので身体の事に関しても違う事は沢山有りますよね。正確な情報を仕入れていたら、イザという時にも不必要な心配や取り越し苦労をする事も無くなると思いますので、犬好きならば、日頃から犬に関する情報をチェックして知識を蓄えておきたいですね!
ユーザーのコメント
20代 男性 KOMA
30代 女性 ヨッシー
犬にノロウイルスがうつらないというのは有り難いことですが、飼い主自身、またその近しい人がノロウイルスに罹患・発症することで、愛犬の生活に影響が及ぶことは必至です。
最近では、公的機関やショッピングセンターといった、子どもを含む不特定多数が出入りする場所での嘔吐物の処理についてはノロウイルスを想定したマニュアルができておりますが、一般家庭や小さな施設では、まだまだ普及しているとは言い難いものがあります。自身の意識だけで予防できるものではありません。"ノロウイルスをもらわない"という意識をもって、そのような環境であるかについても、検討・対策をしたいものですね。
女性 カカオ
40代 女性 える
心身共にげんなりしながら両手で受け止めた吐しゃ物を捨て、手を洗い、愛犬にノロウイルスを感染させてしまったかと猛省。発症からわずか数時間で愛犬にうつしてしまった、明朝起床した家族にうつしてはならぬ、とフラフラなまま、トイレやドアノブなどを隅々まで漂白剤で除菌したのを思い出しました。
が、うつらないんですね。なんだ勘違いだったのか。
愛犬は私がゲーゲーやっててもらいゲロだったのかな。
40代 女性 かんな
40代 女性 かえで
わんちゃんは、感染しないことや、わんちゃんからうつることはないことであんしんしましたが、家族や自分が感染してしまった場合は菌を広げないようにしないといけませんね。
吐いたものや便からでた菌などの処理やハイターなどで消毒や掃除をすることも徹底しないといけませんね。
小さな子供や高齢者のいる家庭は特によく勉強して心して対処しなければなりません!
去年までは、姉が毎年ノロウィルスに感染していたので、対処法は勉強していたのですが、いざとなると頭から飛んでしまいます!
気を付けたいのは、ナマモノは食べないことや火をよく入れてたべること、そして、手洗いを徹底することですね。
20代 女性 ぽちまる
犬はノロウイルスにかからないんですね!!ノロウイルスはニュースでもよくやっていて、かかると大変そうなので犬にかからないだけでも安心します。しかし、飼い主である人間が体調を崩してしまうと愛犬の世話も出来なくなってしまうのでノロウイルスには気を付けなければならないですね。確かに愛犬を散歩させる時には色々なものが落ちているので気を付けなければならないと感じました。足の裏を散歩した後は必ず拭いてあげているのですが、汚れてしまった時には洗うようにしています。余談になりますが足の裏が濡れたままだと細菌が逆に増えてしまうこともあるようなので、しっかりと乾かすのも大切みたいですね。愛犬の為にもノロウイルス対策をしっかりとしないといけないですね
30代 女性 はる