犬がヘルニアになりやすくなる生活習慣3選

犬がヘルニアになりやすくなる生活習慣3選

椎間板ヘルニアとは椎骨と椎骨の間にある椎間板というクッションが、なんらかの原因ではみ出して神経を圧迫し痛みやしびれを起こす症状をさします。人間はもちろん、動物にも起こる病気ですが、特に犬はこれが多いといわれています。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

椎間板ヘルニアとは

犬の骨格

「ヘルニア」とは、体内の器官(組織)の一部が本来あるべきところからはみ出している状態をいいます。でべそといわれる「おへそがはみ出している状態」は臍ヘルニア(さいへるにあ)といいますし、椎間板ヘルニアとは背骨と背骨(椎骨同士)の間にある椎間板というクッション材がそこからはみ出した状態を指します。

ただはみ出しているだけであればよいのですが、椎間板の場合はすぐそばを脊髄と呼ばれる神経の束が通っているため、はみ出した椎間板が神経を圧迫することでさまざま症状が現れます。

はみ出した椎骨の場所によって腕がしびれたり、脚や腰にしびれや痛みが発生したり、あるいは歩行が困難になったりといった具合です。そして椎間板ヘルニアになりやすいのが首や腰の部分ですが、人より胴体が長い犬は特に腰でこのヘルニアが出やすいようです。

犬が椎間板ヘルニアになりやすい理由

段差にいるポメラニアン

長寿化

人間の場合も子どもが椎間板ヘルニアになる割合は比較的低いですが、犬の場合も同様です。加齢によって椎間板の外側にある組織に変質が起こり、内部のよりやわらかい組織がはみ出しやすくなるようです。

遺伝的要因

犬種によって「軟骨異栄養症」になりやすい遺伝子を持つことがあります。軟骨から骨を形成することがうまくいかない病気です。これは骨の成長を阻害する以外にも椎間板の形成にも影響があります。この場合は若年期より椎間板のクッション性が損なわれてしまい、日々の運動の負担でヘルニアになりやすいといわれています。

好発犬種はミニチュアダックスフンド、ウェルシュコーギー、フレンチブルドッグ、シーズー、パグ、キャバリア、ジャックラッセルテリアなどの小型犬が挙げられます。

椎間板ヘルニアになりやすい生活習慣

ジャンプする犬

高い段差の上り下り

ソファやベッド、階段など、家の中では段差が多くあります。特に上るときには後ろ足で伸びあがるように立ち上がる子も多いと思いますが、この動きは腰に大きな負担となります。
ぐっと反り返るような姿勢になるため、背骨のカーブが普段とは違う方向へ強く伸びてしまうため椎間板に大きな負荷がかかり、ヘルニアを誘発する危険があるのです。

高くジャンプすること

伸びあがる犬

はしゃいだ小型犬がぴょんぴょんと跳ね回るのは見ていて愛らしいのですが、この動きも注意が必要です。階段の上り下りと同様に普段とは違う方向へ背骨がカーブしますし、ジャンプの着地時に強い衝撃が足腰に加わります。その結果、椎間板のクッション性以上の負荷がかかりヘルニアが起こりやすくなるといわれています。

大型犬の場合もフライングディスクやボール投げなどをした際は着地時に大きな衝撃が加わるため、関節への負荷が大きいといわれています。筋肉でサポートできない若いうちにあまり激しいスポーツをさせるのは控えたほうが良いでしょう。

抱き上げるとき

だっこをせがむとき、人に前足をかけて後ろ足で立ち上がるポーズをしていませんか?これも腰のカーブが強く、腰に大きな負担がかかります。また持ち上げるときに後ろ足を残すように抱き上げてしまうと、お尻や後ろ足の重みがすべて伸びきった腰にかかり椎間板ヘルニアになりやすくなるので注意が必要です。

まとめ

伸びあがる犬

これ以外にも肥満や滑りやすいフローリングなどが犬の腰に大きな負担をかけるといわれています。犬は口をきけないため、痛みを訴えることはできませんし少しくらいの痛みであればかなり我慢してしまいます。痛そうな素振りをするということは相当痛いはずです。

日頃から食事や運動で太らないように管理すること、腰を反り返らせる姿勢にならないようにすることなどを気を付けてあげてくださいね。

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