犬がよくトイレに行くのはなぜ?原因は?
愛犬のトイレ回数が突然増えると、「どうして?」と疑問に思いますよね。「もしかして病気なのでは…」と心配する人もいると思います。では、犬がよくトイレに行くようになった時に、考えられる原因は何なのでしょうか。
1.水を大量に飲んでいるため
暑い夏場や暖房によって乾燥している冬場に見られる理由です。暑さや乾燥によって水を大量に飲むようになれば、その分、トイレの回数が多くなります。
普段飲んでいる量よりも多く水を飲むようになった時、トイレの回数が増えたという場合は、あまり気にする必要がありません。自然な生理現象として捉えましょう。
しかし、夏場や暖房を使う冬場の場合、このようなサイクルが多くなります。留守番時には、水を多めに用意し、トイレも何カ所か用意するなど、いつも以上に多めに用意する必要があります。
2.老化
人間も同様ですが、老化に伴い、下半身の筋肉が衰えることにより、おしっこを膀胱に溜めておけなくなるという老化現象が起こるようになります。
そのため、シニア期に入ってから「なぜかうちの子はおしっこの回数が多くなったように思える」という場合は、老化現象が進行している可能性があります。
少しでも老化現象を食い止めるためには、日頃から適度な運動をすることが大切です。毎日無理をし過ぎない程度に散歩をしたり、家の中であってもおもちゃを使った遊びを行うなど、飼い主も積極的に参加して、愛犬の筋力を維持しましょう。
3.おかしがもらえると思っている
子犬期によくある理由ですが、中には成犬になってからも見られることがあります。トイレを上手にできた後、「上手にできたね」とご褒美としておやつを与える飼い主は多いです。トイレトレーニングの最中などは、特にこの方法を使う人が多いでしょう。
しかし、トイレトレーニングでこの方法を使った場合、トイレトレーニングが完了した後は、徐々におやつを与えることをやめていく必要があります。そうしなければ、トイレをすればおやつがもらえるという習慣が付いてしまうからです。
この習慣が付いてしまうと、成犬になってからもおやつ目当てでトイレに行くようになってしまいます。その結果、たくさんのおやつがほしいがために、小分けにしておしっこを出すことにより、トイレ回数が増えてしまうのです。
犬は賢い動物なので、このように悪知恵を働かすことがよくあります。このような悪知恵を許してしまうと、エスカレートすることもありますので、早めに対処するようにしましょう。
4.病気の可能性
後に詳しくご紹介しますが、上記のような理由が考えられない場合、何らかの病気を発症している可能性が疑われます。おしっこの回数が多くなった時に考えられる病気は、以下の通りです。
- 腎臓病
- 糖尿病
- クッシング症候群
- 尿崩症
- 膀胱炎
- 尿路結石
おしっこの回数や、1回に出るおしっこの量、さらに最近の様子などから、どの病気に当てはまるのか判断することも可能ですが、やはり正確に病気を検査してもらい、正しく治療する必要があります。
中には糖尿病など、そのまま放置してしまうと命にかかわる可能性のある病気もあります。「最近、おしっこの回数が増えてきたな」と感じたら、念のため、一度かかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。
愛犬のトイレが近すぎる…これって問題?
先ほどもお話しした通り、夏場や冬場といった水を多く飲む機会が増える時期であれば、基本的には問題ありません。飲み過ぎた水分を排泄しているだけだからです。
しかし、病気や老化が原因となって、おしっこの回数が増えている場合は、なるべく早く検査や診察をしてもらい、それぞれの症状に合った治療をしていくことが望まれます。
おしっこやうんちなどの排泄物は、犬の健康を知るバロメーターでもあります。そこに飼い主が少しでも違和感を感じたのであれば、迷わずかかりつけの動物病院に相談してみてください。
重症化する病気の場合は、早期発見によって、病気を完治させることも可能です。また、愛犬のストレスや体の負担のことを考えても、早めに検査してもらい、治してあげるべきでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬のおしっこの回数が増えた時は、まず愛犬の様子を観察してみてください。違和感があるようであれば、病気の可能性が疑われるため、すぐにかかりつけの動物病院で詳しく診察してもらいましょう。