おしっこを我慢しすぎると…1「膀胱炎になり痛みが起きる」
犬がおしっこを我慢しすぎると、膀胱炎になるリスクが高まります。膀胱炎とは、細菌に感染し、膀胱の粘膜に炎症が起きることを言います。
どんな症状が起きる?
膀胱炎になると、水分をたくさん摂取したわけではないのに、頻繁にトイレに行きたがるようになります。室内で排泄をさせている場合、頻繁にペットシーツへ行き、おしっこをするように座ります。しかし、おしっこが出るまでに時間がかかってしまったり、ほんの数滴しか排泄することができないことがあります。症状が悪化すると、おしっこをするときの痛みによって、キャンッ!と甲高く鳴くようになることがあります。さらに悪化すると、おしっこに血が混じるようになることがあります。
犬が膀胱炎になってしまったときの対処法
おしっこを我慢しすぎたことで膀胱炎を発症すると、早期に自然治癒させることは困難です。頻尿と痛みと苦痛に耐えなければなりません。すぐに病院へ行き、診察と治療を受けるようにしましょう。軽度である場合、抗生物質の服用で治ることがほとんどです。
おしっこを我慢しすぎると…2「尿路結石になり尿路に詰まりが起きる」
犬がおしっこを我慢しすぎると、尿路結石になるリスクが高まります。尿路結石とは、尿に含まれているミネラル(マグネシウムやカルシウムやリンなど)が結合し、結晶化することで、結石となることを言います。
どんな症状が起きる?
結石ができると尿に血が混じるようになることがあります。おしっこをするときの痛みによって、キャンッ!と甲高く鳴くようになることがあります。さらに悪化して結石が尿路に詰まってしまうと、おしっこを出すことができなくなってしまうことがあります。軽症の場合は全く症状が起こらない犬もいるようですが、まれです。全く症状が起こらない犬もいるようです。
犬が尿路結石になってしまったときの対処法
トイレに行くけれど、おしっこが出ない。おしっこのとき痛みで鳴く。おしっこに血が混じる。嘔吐する。このよう症状があるときは、尿路に結石が詰まってしまっている可能性が高いです。すぐに病院へ行き、診察と治療を受けるようにしましょう。症状があるにも関わらず、尿路結石を放っておくと、尿毒症を発症してしまう可能性が高まります。尿毒症は、命にも関わる病気です。
犬がおしっこを我慢してしまう理由
外へ出なければおしっこをすることができないから
室内でおしっこをしたがらない犬や、室内でのトイレトレーニングをしていない犬の場合、外へ出なければおしっこをすることができません。そうすると、飼い主さんに外へ連れて行ってもらわなければ、おしっこをすることができないため、その間ずっと我慢しなければなりません。
おしっこを我慢させないための対策
お留守番をさせるときは、外出する直前におしっこへ連れて行く、帰宅してすぐにおしっこへ連れて行く、という対策法があります。しかし、どしゃ降りの大雨・歩くことができないほどの暴風・台風・雷などの悪天候によって、どうしても外へ出ることができない日があります。やはり、室内でおしっこをすることができるよう、しつけてあげることが一番の対策なのではないでしょうか。成犬になってからでもトイレトレーニングはできます。遅いなんてことはありません。
まとめ
犬がおしっこを我慢しすぎると、
- 膀胱炎になり痛みが起きる
- 尿路結石になり尿路に詰まりが起きる
などのリスクを高めてしまう可能性があります。痛みを伴う病気であるため、愛犬を苦しめてしまいます。普段、おしっこを我慢させていませんか?おしっこを我慢させないための対策、ぜひ行ってみましょう。トイレトレーニングをさせることは、今後もずっと役立ちますし、愛犬も飼い主さんも楽に快適に過ごすことができるようになります。