1.ご飯に飽きた
ずっと同じメーカーの同じ種類のご飯を与えていて、ある日突然食いつきが悪くなったという場合、単純にご飯の味に飽きてしまったという可能性があります。
飽きてしまったからという理由でご飯の種類を変えると、愛犬をワガママにさせてしまう危険性もありますが、実は、いろいろなフードを与えること自体は悪いことではありません。
いわゆる総合栄養食と呼ばれるフードは、どのメーカーも趣向を凝らし、フードだけを食べていれば必要な栄養がまかなえるように計算されています。
ですが、やはりメーカーによって栄養バランスにクセが生じるのは避けられません。そこで、いくつかの種類のフードをローテーションで与えることで、その栄養バランスの偏りを解決できるのです。
もし、飽きが原因であるようなら、良いきっかけに他のフードを試してみても良いかもしれません。
2.ワガママになっている
上でご紹介したように、愛犬がご飯に飽きて食いつかなくなってしまったとき、トッピングをしてあげたり、飼い主さんが手で食べさせてあげたら食べるようになった、なんて経験はありませんか?
実は、これを繰り返していると、愛犬がワガママになってしまい、意図的にご飯を食べなくなってしまうことがあります。
つまり、「食べないフリをしていれば、おいしいトッピングをしてくれるはず」「食べないで待っていれば、飼い主さんが食べさせてくれて甘えられるはず」という期待をしてしまうのです。場合によっては、要求行動に発展することもあります。
一度こうなってしまうと、フードを置くだけで食いつくように戻すのは難しくなってしまいます。甘やかすのはほどほどに。
3.夏バテ
人間も夏バテをすると食欲がなくなるように、わんこも夏バテで食いつきが悪くなることがあります。夏の暑さにまいってしまっているような様子が見られたら、室温の調整をする等して環境を整えてあげ、様子を見ましょう。
また、食欲がないだけでなく水も飲まない、ぐったりとして元気がない、息が荒く苦しそう等の症状が見られる場合には、単なる夏バテでなく、熱中症になっていることも考えられます。応急処置をしたうえで、動物病院を受診しましょう。
4.腸閉塞
誤飲・誤食が原因で、お腹の中に消化できない異物が詰まってしまうと、腸閉塞を起こします。すると、お腹の苦しさからご飯を食べられなくなってしまいます。
腸閉塞は気づかずに放置していると、腹膜炎を起こしたり、腸が壊死を起こしたりして、場合によっては命に関わることもある、油断できない疾患です。
イタズラをしたような痕跡がある、あったはずのものがなくなって見つからない等、誤飲・誤食が疑われる状況があり、愛犬のようすがおかしい場合には、腸閉塞の可能性を考える必要があるかもしれません。
5.痛みがある
怪我や病気により、身体に耐えられない苦痛がある場合、食欲不振に陥ることがあります。わんこは元来、痛みに強い動物であると同時に、野生の頃の名残りで身体の不調を隠そうとする習性があります。
そのため、食欲不振等の症状が現れたときには、痛みがかなり強くなっている場合が多いのです。重大な疾患が隠れている可能性も否定できませんから、心配なことがあれば、獣医師に相談することをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ご飯の食いつきが悪い場合、単なるワガママであることもあれば、健康上の理由が隠れていることもあります。
一般に、単なるワガママであれば、好物や人間の食べ物などには反応するはずですから、そこで見分けがつきます。好物にすら食いつかない場合には、何らかの身体的な問題を疑ってみた方が良いでしょう。