犬の喘息とは?
喘息とは、口と肺を結ぶ気管支が突然収縮し、発作的な呼吸困難や咳を発症する病気です。
似たような症状が出る病気で気管支炎がありますが、気管支炎は症状が長く続き、喘息は症状が一時的で、30分ほどで症状が治まるのが特徴です。
犬の喘息の症状
咳が出るのが主な症状で、ひどくなるとぜーぜーと呼吸困難を起こし、さらに口の中が青紫色になるチアノーゼを起こしてしまいます。
元気だった犬が急に息苦しい様子を見せたら要注意です。
咳が出る病気は喘息の他にもたくさんありますので、ひどくなる前に病院へ行きましょう。
犬の喘息の原因
喘息にはアレルギー性喘息が多いといわれています。
アレルギーとは体に入った異物に免疫が過剰に反応し、自分自身を傷つけてしまうことです。
この免疫反応を引き起こす物質を「抗原」とよび、アレルギー反応を引き起こす抗原のことを「アレルゲン」と呼びます。
アレルゲンが体内に入り、アレルギー反応を起こすことで気管支が収縮し、喘息の発作が起こるという流れです。
最近ではアレルギー体質の犬が増えているようです。
アレルギーの原因は犬によって様々で、例えばタバコの煙、塗料などの化学薬品、掃除機から出たチリやホコリ、ダニ、フケ、香水、肥料、殺虫剤、花粉などです。
また、アレルギー以外の原因として朝夕の冷たい空気を吸い込む、感染症、煙を吸い込む、ストレスや不安、運動などが原因で喘息の発作が起こることもあります。
しかし、非アレルギーが原因の場合、どのようにして喘息が起こるのかはっきり分かっていないのが現状です。
犬の喘息の治療法
咳止め薬や気管支を拡張する薬を投薬します。
小さな密閉された空間に犬を入れて、霧状にした薬と酸素を満たし吸入させるネブライザーという投薬方法もあります。
呼吸困難を起こし緊急の場合は酸素吸入をおこなう場合もあります。
飼い犬が咳をしていて、気管にも心臓にも異常がないという場合にはアレルギーが原因かもしれません。
日頃から愛犬の様子に気を配りましょう。
犬の喘息の予防法
アレルギーが原因の場合、アレルギーの原因をなるべく取り除き接触させないことで対処できます。
アレルゲンの特定は血液検査でできますが、アレルゲンが犬の年齢や体調によって変わる、調べる対象の物質を選べば選ぶほど費用が高額になる、検査でアレルゲンが特定されたとしても症状が出ない場合がある・・・などからおすすめしない病院もあります。
検査によっては5~6万円かかるそうです。
私も愛犬のアレルギー検査をお願いしたことがあるのですが、先生は渋い顔をし「はっきりした症状が出てないならやらない方がいいよ。
」と言われました。
その時は「頼んでるんだからやってくれてもいいのに」と思いましたが、何の説明もなく「はいはい」と検査されるよりは親切な先生だったのかなと今では思います。
ただ、それでも知っておきたい場合や、喘息の症状が出る時のはっきりした原因に心当たりがある場合は、検査をした方がいいかもしれません。
アレルゲンが分かれば対処がしやすいです。
気になる方は病院に相談してみてください。
検査を行わない場合でも、こまめに掃除をする、空気清浄機を作動させる、犬のブラッシングをこまめに行うなど清潔を保つことも大切です。
こんなことをする飼い主さんはいないと思いますが、犬の前でタバコを吸うのはやめましょう。
我が家にもタバコの煙が外からフワ~と入ってくることがあり、あまり気にしていなかったのですが今後はちゃんと窓を閉めて対応しようと思います。
また、喘息の発作が起こった時に、どのような状況だったか、どのような物に接触したのかメモをしておくのもひとつの方法です。
それを繰り返すことでアレルゲンを絞りこむことができます。
まとめ
犬の喘息の原因や予防法などについて紹介しました。
犬の喘息は気管支の収縮が発作的に起こり、激しい咳を引き起こす病気です。30分程でおさまることが多いものの、症状が悪化すると呼吸困難やチアノーゼを起こす可能性もあります。
原因として考えられるのは
- タバコの煙、掃除機の粉塵などによる「アレルギー反応」
- ストレス、不安、運動などによる「非アレルギー」
などがあり、そのほかにもさまざまな原因が関わっています。
さっきまで元気だった愛犬が急に苦しそうに咳をしていると、パニックになる飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、飼い主さんが正確な情報を獣医師に伝えられれば、喘息の原因を早く取り除くことができます。日頃から愛犬の様子をよく観察し、異変に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。
ユーザーのコメント
20代 女性 小夏
愛犬のためとはいえ、腰の引ける金額です。
まずは、喘息が起こった時の様子、状況をきちんと飼い主さんが把握して病院のお医者さんに伝えると処置もスムーズに進むと思いますよ?!
喘息の頻度が多いならきちんと病院で診てもらいたいですね!
30代 女性 ゆうこ
犬の喘息には気がついてあげられるでしょうか?咳をしている……日頃から体調管理はしっかりしないといけませんね。
20代 女性 すず
いざ読んでみると実際に思っていたものと大分違う事実や症状がたくさんあるんですね。
特に気管支炎との類似点、相違点などは参考になりました。詳しく知れて良かったです。
30代 女性 38moto
喘息の咳は空気が上手く取り込めないのでとても体力を消耗します。呼吸困難になるほどの発作になると、立っているのもツライはずです。30分ほどで症状が治まったら、愛犬の口の中を確認し、チアノーゼになっていないかの確認と歯茎が白くなっていないかを見て早めに病院へ行き、咳止めと気管支拡張剤を処方してもらう必要があります。
血液検査は一般的なもので「IgE抗体の検査」があります。こちらは2万~3万ほどかかります。それに合わせて食物アレルギーを検査する場合「リンパ球反応検査」も追加になり、両方で5万~6万になります。気になるアレルギーが出ている場合は原因究明のため検査する必要がありますが、特に問題がないようならあえて検査しなくてもいいかと思います。
小型犬、短頭犬種に出やすい傾向があります。いつも症状が出るわけではなく、冬になる前だけ喘息の発作が出る子もいます。季節の変わり目に体がついていけない高齢犬に多くみられます。この時期だけだからと軽くみずに、体力を消耗させないよう早めに対処してあげてください。
女性 ポムポム
40代 女性 おん
季節の変わり目が多いのですが、犬の咳は見ていてもとてもつらそうです。
立ち上がらないと咳が出ないのか、横になって休むこともままならにようで、また咳はとても体力を消耗するしで、気が付いたらすぐに急いで動物病院へ行って咳止めと抗生剤を処方してもえっています。
ですので、気管支炎の咳であれだけつらそうなので、ぜんそくはきっと見てられないくらいなのではなかろうかと想像します。人間もぜんそくの発作はとてもつらいものです。
しかも原因がわからない、となると一生付き合っていかなくてはいけないものになりそうですし。犬の体質も年齢によって変わるでしょうし、油断しないでちゃんと見て行こうと思います。
20代 女性 visel
愛犬には元気に走り回ってほしいし、アレルギーにならないよう環境づくりを頑張りたいと思います。
女性 栗
女性 MIHO
で治療をしているようです。小型犬で生まれた時から体が弱く、今でも細くてそんなに
元気いっぱい!という感じの犬ではありません。症状がヒドくなると器官からヒュー
ヒューいう音が聞こえてくるそうなので、いつも犬のことを気にしています。また、
身の回りもいつも綺麗にしたりしなくてはいけないようで、日々緊張すると言っていま
した。