犬もデング熱に感染する!?有効な蚊の対策

犬もデング熱に感染する!?有効な蚊の対策

これからの時期一番気になるのが蚊の対策ですね。とくに最近話題のデング熱、犬にも感染するのでしょうか?そして犬にとって怖いフィラリアの事、蚊に刺されないための有効な対策、予防をまとめてみました

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

はじめに

蚊取りブタ

愛犬家にとって、春から秋までの季節は様々な害虫の被害が気になりますね。

ノミ、ダニはもちろんのこと、犬にとって命にかかわる病気フィラリアを媒介する、〝蚊〟の存在は特に気になりますね。

ただ、きちんと飼育されている飼主さんならフィラリアの対策として、獣医さんから毎月きまった日に与える薬を使用していると思われるので、ひとまず安心といえます。

ところで最近日本でも話題になり対策を強化しているデング熱については、どうなのでしょうか?

犬とデング熱

結論からいうと、犬、猫はデング熱を発症することはありませんので安心してください。

では、発症はしなくても、感染はするのでしょうか?

公益社団法人東京獣医師会の東獣危機管理室が2014年9月に発表したところによると、そもそも、デング熱は熱帯、亜熱帯で発生している蚊が媒介する感染症であり、WHOは〝毎年1億人の発生を推定しているがこの数十年で都市部や都市近を中心に劇的に増加している〟とのことです。

デングウイルス自体の歴史は200年前くらいから確認されていて東南アジアやアフリカではチンパンジーやテナガザルなどサルの中で観戦が維持されているが、都市部で人と蚊の間で循環していることとの関係は明らかでないとのこと、また、デングウイルスは臓器移植や輸血など特殊な場合を除き人から人への感染はありません。

以上のことから、デング熱はヒトを含む一部の霊長類で発生している感染症ということができるので、それ以外である、犬や猫はそもそも感染することはほとんどないということです。

ただし、感染しないことを照明する報告もないことから、刺されないように心がけるにこしたことはないでしょう。

また、感染した犬が発症しなくてもその犬を刺した蚊が、人を刺したら?という更なる心配がありますが、200年以上前から存在するデングウイルスが長い歴史の中で公衆衛生上なんらかの役割を演じていると疑われたことはないそうです。

流行地においても犬猫がなんらかの特殊な疾病の発症率に関与している報告も見当たらないそうです。

そうはいっても、デング熱に感染した犬から新たな蚊を通して飼い主に感染する危険がゼロであるという保証はありませんので、蚊に刺されないように犬も人も気をつけたいものです。

犬にとって危険なフィラリア

フィラリアは犬の飼い主さんならほとんどの方が知識もあり、予防の薬を毎年春から秋まで地方によって多少のずれがあるようですが、飲ませていると思います。

フィラリアは寄生虫です。

デング熱がヒトスジシマカと限定されているのに対して、フィラリアをする蚊は日本国内では16種類も生息しています。

ヒトスジシマカと呼ばれるヤブカ、住宅地にも多い代表的なアカイエカ、ビルの地下や地下鉄の溝、排水溝などを発生源とする、チカイエカなど分布している地域も広く、朝活動型、夕方から夜活動型、寒くなっても生息している種類など、媒体の危険度は高い怖い寄生虫です。

フィラリアは蚊に吸血されるときに犬の体内に感染幼虫が入り、犬の皮下組織や、筋肉、脂肪などで、約2,3か月かけて発育し感染後6,7か月で心臓の右心室から肺動脈に寄生、成熟してミクロフィラリアを産むようになり、感染した犬を蚊がさして・・・とサイクルが繰り返されます。

フィラリアの寄生によって、心臓の働きを低下させ、全身の血液循環や肺も悪くなり、命にもかかわることで知られています。

猫や人にも感染することがあるそうです
人に感染すると、無症状の場合も多いのですが、咳や血痰、呼吸困難など呼吸系のトラブルを引き起こすこともあるそうです。

有効な蚊の対策

絶対に蚊に刺されない方法はないとしても、できる限りの対策を心がけたいものです。

まず、蚊が出やすい時刻をさけて散歩しましょう。

とはいえ、夏場は熱中症対策のため、夕方涼しくなったころ、丁度蚊が出やすい時刻に散歩に出ることもあるでしょう。

犬用の蚊除けスプレーや吊り下げ式のお出かけ蚊取りグッズなど併用して飼い主さんの虫よけもしっかりして出かけましょう。

また、お庭で過ごすことの多い犬には、蚊取り線香や犬用の蚊取りジェルなどがありますので、数か所におくことをお勧めします。

こちらの商品は煙がでないので我が家では数か所に置いています。

犬用蚊取りジェル

蚊取り線香も動物用で長時間タイプ、また煙の少ない無香料タイプがありますので嗅覚のすぐれた犬にストレスがかからないていどのものを選びましょう。

蚊取り線香無香料タイプ

また、蚊が嫌がるハーブなどを植えるのも効果的です。

ハーブは数種類あるとおもいますが我が家ではさわやかなブルーの花もきれいな、ベニーロイヤルミントを植えています。

ミントの花

蚊のでる期間は長いです。

気を抜かず愛犬を守ってあげましょう

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 TIKI

    記事を読んで、犬は特にデング熱による感染は今の所ないとの事ですが、フィラリア予防は必ずしなければいけないと思いました。
    我が家もワンコを外で遊ばせる際は2か所に犬用の蚊取り線香を置きます。蚊の嫌うニオイのハーブも効果があるとの事なので、植えてみたいと思いました!
  • 投稿者

    20代 女性 こなつ

    デング熱は感染しないんですね!!!!でも蚊の対策はしなくてはいけませんね!
    犬の蚊除けは何が一番いいのか毎年悩みます…
    正直効果があるのかどうか、わからないです。
    我が家では毎年、犬用の蚊取り線香と、お散歩のときは犬用の虫除けスプレーをかけてお散歩しています。
    しかも肌に直接虫除けをかけるのに少し抵抗があるのでメッシュ素材の服を着せてお散歩に行きます。フィラリア予防していたとしても愛犬が蚊に刺されるのは少し嫌なので、ちゃんと対策したいですね。
  • 投稿者

    40代 女性 こみゃこ

    我が家の愛犬には、もちろんフィラリア対策もしていますが、愛犬のハーネスにヒバオイルで作った虫除けスプレーして散歩しています。人間にも刺されないように虫除けスプレーしていますが、時々刺されることも。
    夫なんか蚊に刺されたら愛犬にも蚊が寄って来ていると思って、散歩を切り上げることもあるくらい蚊に刺されるのが嫌なのです。
    デング熱騒ぎが出た頃、散歩ルートの近所の公園で蚊に刺された人がデング熱に感染したと知って、その前に蚊に刺された私はびっくりしました。最近亜熱帯のような東京では、注意しなくてはいけないですね。
  • 投稿者

    40代 女性 S46

    デング熱は犬には感染しないと聞いて安心しました。ここ数年、毎年夏になると「デング熱に感染」というニュースが必ずありますものね。愛犬のお散歩コースでもデング熱が出て、コースを変更せざるを得ないという方もいらっしゃいました。

    フィラリア予防は毎年欠かさず行っていますが、それでもちょっと心配になります。夫は特に蚊に刺されやすい体質で、たくさんの蚊を引き寄せてしまうので、愛犬のお散歩時には虫除けスプレーはもちろんのこと、蚊取り線香をぶら下げて散歩をしているので、帰宅すると愛犬までいぶした香りがします・・。

    私は、愛犬にも優しいアロマの虫よけを購入したり、自分で作ったりしています。レモングラスやユーカリ、ラベンダーなどのアロマオイルを少量、精製水と無水エタノールと一緒にスプレーボトルに入れて持ち歩きます。網戸などに吹きかけても、虫よけ効果がありますよ。
  • 投稿者

    40代 女性 ぴいすけ

    犬はデング熱に感染しないとわかって、安心しました。でも、フィラリア対策は必須ですね!最近はほとんどの飼い主さんがフィラリア予防薬を愛犬に与えていると思いますが、中にはそうではい人もいるようです。
    獣医さんから聞いたのですが、外飼いにしてつなぎっぱなしにされている犬が、フィラリアだけでなく皮膚病などいろいろな病気にかかった状態で連れて来られたケースがあるそうです。つなぎっぱなしにするだけでも虐待飼育ですが、やはり対策をしないと蚊などの虫のせいでいろいろな病気にかかってしまいます。
    わたしは蚊が出る季節には、愛犬に手作りのハーブスプレーを吹きかけてから散歩にいきます。水にユーカリなどの蚊がいやがる匂いのアロマオイルを数滴たらして作ります。完全に蚊が寄って来なくなるわけではありませんが、ある程度刺されるのを防いでくれます。最近は防虫効果のある犬服もあるので、併せて使ってみたいと思っています。
  • 投稿者

    20代 女性 Dan

    蚊の対策には気を遣いますよね。マンションの高層階ですと室内に蚊が入って来ることはそうないのですが、散歩中やカフェのテラス席などで長時間外にいる時は特に気を遣います。最近は蚊を寄せ付けないような成分を練り込んだ繊維で作った防蚊用の服が売っているので、それを着せるようにしています。また蚊がいそうな場所(緑や水があるところ)では、その服にペット用の虫よけスプレーを噴霧しています。虫よけスプレーは、犬は嗅覚が敏感なので、あまり臭いのないものを選んでいます。アロマオイルなどで作られたものが人気ですが、匂いが心配で、香りの強いものはうちの犬には使用していません。暖かくなると蚊の他にもノミやダニも活動が活発になるので、散歩で通る道も、川沿いや草木が茂る場所は避けるなど、出来るだけ虫のいなそうなところを選びます。
  • 投稿者

    女性 aoi

    夏で一番気を付けることと言えばやはり蚊ですね。フィラリア予防の投薬の他にもノーマットや蚊取り線香、ヒバ油も活用しています。
    犬の虫よけスプレーも手作りしたりもしますが、被毛にダニが乗っていることがあるので完璧ではありません。

    そこでビール酵母を愛犬に取らせるのもひとつの方法としてお勧めします。ビール酵母はミネラル成分やビタミン、タンパク質など栄養が豊富です。その結果、新陳代謝も良くなり皮膚の改善、毛づや回復の効果も得られます。また、繊維質により体内の老廃物を排出する働きがあります。ダイエットにもなりますね。
    そして、このビール酵母には硫黄成分が含まれているので、こまめに摂取しておくことでノミやダニの嫌いな匂いを体から出すことができます。マダニは特に避けたいですから、体の外と内側からしっかり対策をすることで予防できると思います。
    人間用のエビオス錠でも大丈夫です。愛犬と一緒に飼い主さんも虫除けと健康のために取っておくといいと思います。
  • 投稿者

    30代 女性 さくら

    残念ながら犬は蚊が沢山出没する草むらを好んで入っていきますよね。それはやはりアスファルトより気温も低く地面が柔らかい為肉球に負担をかけないからでしょう。ご多分に漏れず我が家の愛犬も芝生、草むらが大好きです。毎日の散歩の時必ず犬用の虫よけスプレーを使うのですが本当に安全なのかと心配になります。そこで今年は手作りの虫よけを作って使用してみました。天然素材で価格薬品を一切使っていないのでワンちゃんの皮膚にも安心ですよ。精製水100CCに対しアロマオイル、ラベンダー、ティーツリー、ゼラニュウム(蚊、ダニ、その他の虫たちが嫌いなアロマです)を各3滴づつそれをよく混ぜ遮光ボトル入れ使用しますアロマは相性があるのではじめは少量づつ使用して下し保管は直射日光が当たらない涼しい場所で保管をしてください。直接肌につけるとかぶれる子もいますのでバンダナや服に付けて使用してください。精製水は薬局で購入できます。人間ように作る場合は精製水を無水エタノールに変えて作ってみてください。
  • 投稿者

    20代 女性 ゆず

    基本的な事として、虫除けのアイテムを使う時は次の3つの点を考慮に入れて購入しましょう。①犬が舐めても安心な安全性の高いものを選ぶこと。②犬が嫌がる香りの強いものは避けること。③必ず犬専用のものを選ぶこと これらの注意点があります。
    虫除けグッズは様々な形態のものがあります。例えば、虫除けスプレーは一般的に防虫効果が高いものが多く試してみる価値があると思います。しかし、体に直接つけるものなので安全性の高いものを選びましょう。ハーブやアロマオイルなどの化学薬品を含まない植物成分で作られたものを選ぶと安心です。スプレーをする際は、犬の身体だけでなくリードや首輪にも使用するならより効果的です。スプレーが苦手な子の場合は、飼い主さんの手に付けてから身体に塗ってあげると良いでしょう。
    他にも、虫除けを自分で作ることも可能です。アレルギーが心配な場合、この方法は有効的です。アレルギー反応がないか確かめながら愛犬に合った虫除けを作ることが出来ます。作り方は簡単ですので興味のある方は調べてみてください。
  • 投稿者

    20代 女性 ましゅまろ

    一時期、デング熱についてはニュースで持ちきりでしたよね。東京にある代々木公園もデング熱せいで一時期封鎖され、消毒されていましたね。
    特に夏場は外に出れば蚊がいますし、狙ってきますし、他人事ではなく室内ではベープをし、ベランダには吊るすタイプの虫除けをし、出かける際は虫除けシートで予防などしておりました。

    犬・猫はデング熱を発症しないんですね。安心しました。
    犬や猫にとっての蚊と言えば、フィラリアに注意ですよね。現在でこそ、フィラリア予防をする飼い主さんも増えていますが、昔は外飼いでフィラリア予防などの知識を持った飼い主さんも少なかったと思うので、フィラリアで亡くなるわんちゃんも少なくなかっただろうなぁと思います。
    ここ近年猫にもフィラリア予防をする方が増えていますが完全室内飼いとの事で外に出さないからと、フィラリア予防をしている猫ちゃんは少ないですよね。
    犬に関しては、ほとんどの人が予防をしていると思います。中にはしていない方もいますが・・。
    フィラリア予防をしていても、蚊に刺されるとわんちゃんも痒みがあるそうですので、蚊にさされることは防いであげたいですよね。記事で紹介されている煙の出ない蚊取り線香は使ったことはないですが、来年の夏に使用してみようかなーと思います。なるべく犬・猫に害のない虫除けを使用したいですから。
    猫ちゃんには使えませんが、はっか油を使った手作りのハーブ虫除けや、ペット用の虫除けスプレーや、着るだけで虫除け効果があるお洋服など色々販売されています。お庭でハーブもいいアイディアですね。
    手作りハーブ虫除けスプレーは飼い主さんにも使えたりしますので、一緒に蚊予防が出来ますよ!
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