まずは愛犬のオシッコの色をチェックしよう
通常のワンちゃんのオシッコの色は、薄い黄色やオレンジがかった色をしています。あなたの愛犬のオシッコの色はいかがでしょうか?気をつけたい犬のオシッコの色の中で、当てはまる色があれば注意してみてください。
気をつけたい犬のオシッコの色
- 濃い黄色
- 茶色
- 赤茶色
- 赤色(血尿)
- キラキラして見える
- 透明
ここにあげた色に近い場合は、体調不良を起こしていたり何らかの病気にかかっている可能性があります。
犬のオシッコが変な時に考えられる病気8つ
もしも犬のオシッコの色に異変がある時に、考えられる病気は次の8つ。
- 膀胱炎
- 尿路結石症
- 腎盂腎炎
- 前立腺炎
- フィラリア症
- バベシア症
- 肝炎
- 免疫介在性溶血性貧血
それぞれの病気ごとにオシッコの色に違いがあるので、それぞれを詳しく見ていきましょう。
濃い黄色のオシッコ
いつもより濃い黄色のオシッコだった場合は、次の2つの病気が考えられます。
- 肝炎
- バベシア症
肝臓や胆のうの病気だった場合は黄疸を起こしている可能性もあります。
皮膚が黄色くなった症状は、毛に覆われた犬は判断しにくいです。白目や皮膚の部分をチェックすると異変が分かります。
進行すると白目が黄色と感じることもあるので、何か異変を感じたら早急に動物病院で対処してください。
茶色・赤茶色のオシッコ
「オシッコが茶色っぽい」と感じる原因には次のようなものがあります。
- 水分不足
- 脱水を起こしている
- 血液が混じっている可能性もがある
水分不足でオシッコの色が濃くなることがよくありますが、注意すべき点は血液が混じっている可能性がある場合です。
その時には次のような病気の恐れがあり、もちろん血尿だとハッキリ分かった場合は早急に動物病院へ向かってください。
- 膀胱炎
- 腎盂腎炎
- 前立腺炎
- 免疫介在性溶血性貧血
このような病気だった場合、頻尿や排尿痛 や血尿を起こしてしまいます。
玉ねぎをたべてしまった場合は重症になることもあり、誤って食べてしまっていないかエサもチェックしてください。
キラキラしたオシッコ
- 尿路結石症
尿が結晶化している恐れがあり、結晶が大きくなってしまうと尿管結石や膀胱結石になってしまう可能性があります。
透明のオシッコ
- 腎臓機能低下
オシッコが透明に見える場合は、腎臓機能低下によって尿の濃縮機能に異常が起きている可能性も。いずれの場合であっても、気づいたら早めに獣医へ相談してください。
オシッコの色が濃い時に気をつけたいこと
与える水分量を増やすようにする
犬に必要な水分量の目安は、体重1㎏あたり40~60mlです。10kgの小型犬なら400ml以上、20kgの中型犬なら800ml以上を目安にしましょう。
暑い夏場は、脱水症状を起こさないよう多めの水分補給を心がけてください。
ドライフードではなく手作りのエサフードに変えてみる
もしオシッコの色が濃い場合、ドライフードから手作りのフードに変えてみると改善することがあります。
水分が多い野菜を加えながら、オシッコの色をチェックしてみることをおすすめします。あくまでもドライフードをメインにして手作りフードはトッピングとして与えましょう。
オシッコをする様子をチェックする
オシッコの色は体調のバロメーターです。次のような症状が見られ場合は、何らかのサインなので早めに獣医師へ相談しましょう。
- オシッコが出ない
- 排尿時に痛がっている
- オシッコの量が急に増えた減った痛がっている
- オシッコのニオイに異変を感じる
- 嘔吐などの別の症状も見られる
外の散歩でオシッコを済ませているとうまく確認できないので、「おかしいな?」と感じた時は、ペットシートにさせてみると分かりやすいです。オシッコだけではなく便のチェックも行ってください。
まとめ
犬の体調管理はなかなか難しいですが、オシッコの色は変化しやすいのでバロメーターの代わりにチェックしましょう。もし異変を感じたときは、早めに獣医師にご相談を。