犬の肥満細胞腫とは
最近はワンちゃん達の医療も進み、長寿のワンちゃん達が増えていますよね。
また、飼い主さん方のワンちゃん達の病気に対する関心や、病気に対する知識が増えていることもワンちゃん達の長生きの秘訣になっていると思います。
犬の病気には様々なものがありますが、高齢のワンちゃんでは特に腫瘍によって亡くなるワンちゃんも増えてきていると言われています。
その腫瘍のなかでも多くのワンちゃん達になりやすいものとして、「犬の肥満細胞腫」について少しでも参考になれば幸いです。
肥満細胞腫と聞くとあまりピンとくる飼い主さんは少ないかと思います。
肥満細胞と聞くと、何か体を大きくする細胞、太りやすくする細胞などと連想する飼い主さんもいるかと思います。
太るなどを連想させる「肥満」という言葉とは全く関係なく、犬の肥満細胞腫は悪性の腫瘍のことを表します。
犬においては皮膚での発生頻度が高いことも特徴的です。
皮膚でも特に陰嚢、後肢に隆起性腫瘤として認められることが多いです。
肥満細胞がヒスタミン、ヘパリン、蛋白分解酵素などを出すことにより様々な症状を生じます。
犬の肥満細胞腫の症状
先ほどもお伝えしたように肥満細胞はヒスタミン、ヘパリン、蛋白分解酵素を出すため胃・十二指腸潰瘍、血液が固まりにくくなったり、けがが治りにくくなったり、ショック症状になったりたど様々な症状を生じます。
ワンちゃん達は特に皮膚に肥満細胞腫が出来やすいこともあり、飼い主さんが体を触るとしこりがあることで見つかることも多くあります。
さらに、先ほどもお伝えした、肥満細胞がヒスタミンという顆粒を出すことによって、しこりの所を触ったり、ぶつけたり、またはワンちゃん達がしこりを気にして舐めたりすることで顆粒が出て炎症を生じることで赤くなることが肥満細胞腫の特徴です。
これらの兆候があれば、すぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
犬の肥満細胞腫になってしまったら
犬の肥満細胞腫はワンちゃんの病気の中でも多くのワンちゃんになりやすい病気の一つです。そのため、様々な研究及び治療が行われています。
肥満細胞腫を治すためにはまず手術でしこりをとってあげることが一番の治療になります。
その後抗がん剤などを行うなど、かかりつけの動物病院の先生と相談して決めることが良いかと思います。
肥満細胞腫は悪性の腫瘍のため、放っておくと体の様々な所に転移し亡くなってしまう病気でもあります。
しかし、発見が早く完治して、その後の生活を全うするワンちゃんも多いという報告もあります。
まとめ
肥満細胞腫は悪性の腫瘍ですが、多くのワンちゃん達になりやすい病気でもあるため、手術を含めた治療に対する見解が分かっている病気でもあります。
そのため、異変にいち早く気づいてあげることが大切になります。大切な家族であるワンちゃん達の病気にいち早く気づいてあげられるのは飼い主さんかと思います。
そのため、日頃よりスキンシップを兼ねて体の様々な所の異変のチェックを行ってあげることが大切かと思います。
大切な家族であるワンちゃん達にいつまでも健康で、そして幸せにして欲しいですよね。