犬の正常なオシッコの色は?
犬の正常なオシッコの色は、透き通った淡い黄色です。たくさん水を飲んだ時や、長時間オシッコを我慢していた時などは通常の色よりも薄かったり濃かったりします。普段から正常なオシッコの色を把握しておくと、異常に気付きやすいので日ごろからこまめにチェックするようにしてあげてくださいね。
1.濃い黄色
水分が不足したことにより、オシッコが凝縮されて濃い色になっている場合があります。
水分が不足してしまうと、膀胱炎などの泌尿器系の病気になりやすくなるので、愛犬が十分な水分量を摂取しているかどうか確認してあげてくださいね。水分量の目安は体重1kgあたり50~60mlとされています。いつでも新鮮なお水が十分飲めるようにしてあげてください。
2.赤色や茶褐色
犬のオシッコが赤っぽかったり、茶色っぽい色になっている場合はオシッコに血が混じって血尿になっている可能性があります。
血尿になる原因は様々あり、腎臓から尿道口までの間に炎症や結石、腫瘍など病変がある場合があります。オシッコをし始めてすぐにみられる血尿は生殖器か尿道からの出血、オシッコの終わりの方でみられる出血は膀胱からの出血となります。最初から最後まで血尿がみられる場合は腎臓や膀胱、尿道からの出血が考えられます。
犬の生理中もオシッコと一緒に生理の血が混じることがあり、血尿と間違えやすいので注意してみてあげてくださいね。
3.濃いオレンジ
犬のオシッコが濃いオレンジやビール色になっているときは、肝臓や胆のうに異常があったり、赤血球が壊れたりなど黄疸を引き起こしている場合があります。
こういった色のオシッコはビリルビン尿といいます。ビリルビン尿が出た時には黄疸の症状が出ていることがあるので、犬の白目やお腹などの毛の薄いところを確認してみてください。皮膚や粘膜が黄色っぽくなっていると黄疸になっている証です。
4.透明
透明に近いほどオシッコの色が薄い場合は、腎臓機能に問題がある可能性や、糖尿病などの病気で多飲多尿になっている場合があります。
これらの病気は多飲多尿になることが多いので、普段から犬の飲水量とオシッコの回数や量を把握しておくようにしてくださいね。腎臓機能に問題が出ると、腎臓がオシッコを濃縮することが出来なくなり、正常なオシッコが作られなくなって透明になってしまいます。腎臓は一度機能が低下してしまうと回復することのない臓器で、早期発見をして早めのケアをしていくことがとても重要です。
5.キラキラしている
色は正常なのによく見るとオシッコにキラキラしたものが見えるときは、オシッコの中に結晶が混ざっている可能性があります。
この結晶を放置しておくと、尿結石になり尿道などで詰まってオシッコが出なくなることがあります。尿が出なくなると命の危険もあるので、オシッコの中にキラキラしたものを見つけた場合はすぐに動物病院で診てもらってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか、このようにオシッコの色は犬の健康状態を知るためのバロメータになります。病気の早期発見に繋がったりもするので、日ごろから愛犬のオシッコの色はチェックするようにしておいてくださいね。オシッコの色に異常があった場合は早めに動物病院で検査するようにしてください。オシッコの臭いや回数なども重要な判断要素となるので、色と合わせてチェックしておくと安心ですよ。