犬が自律神経失調症に陥る原因
犬が自律神経失調症はさまざまなものがあります。中には犬が自律神経失調症だとは気がつかず、他の病気と勘違いしてしまう可能性もあるのです。そんな犬が自律神経失調症に陥る原因というのは、実はまだ解明されていません。化学物質の中毒症状や感染症によるもの、ストレスなどと言われる場合もありますが、詳しくは何もわかっていないのです。
犬が自律神経失調症に陥る原因がわかっていない以上、予防法も解明はされていません。そのため、犬が自律神経失調症に陥ったならば早めに対処をすることが大切になります。また、ストレスなどを溜め込まない健康的な生活を心がけるようにしてあげましょう。
犬が自律神経失調症に陥ると表れる症状
食欲不振
犬が自律神経失調症に陥ことでみられる症状として有名なのが食欲不振や元気減退です。なんとなく最近体調が悪いような気がする、食欲があまりないような気がすると思い、病院を受診すると、自律神経失調症だと診断された!なんてこともあるのです。
ただ、食欲不振や元気減退は他の病気でも起こりうる症状であるため、たとえ獣医を受診しても、自律神経失調症だという診断が出されない場合もあります。それだけ診断が難しい病気なのが、自律神経失調症なのです。食欲不振がいつまでも改善されない場合や、獣医師を受診しているのにいつまでも病気が治らない場合は、一度セカンドオピニオンを考えてみてはいかがでしょうか?
嘔吐と便秘
犬が自律神経失調症に陥ると食後の嘔吐や便秘がみられます。あまり自律神経と関係ないように感じるかもしれますが、自律神経は「消化器の運動」にも悪影響を及ぼすことがありますので、嘔吐や便秘がみられるのです。こちらも自律神経失調症以外にもみられる症状であるため、「ちょっと体調が悪いかな?」と飼い主が見逃してしまい、気がついたときには重症化している場合もあるのです。
嘔吐や便秘が長く続いているようならば、一度獣医師に相談をし自律神経について診断をしてもらうようにしましょう。
ドライアイ
自律神経失調症に陥ると涙の分泌量が減少し、ドライアイに陥ることがあります。ドライアイに陥ると眼球に水分が無くなってしまい、まばたきをするたびにまぶたの間で摩擦が生じてしまい表面の結膜や角膜を傷つけてしまうのです。これが悪化すると炎症を起こし目の充血、ひどい場合は視力低下を引き起こすこともあるのです。ドライアイに陥ってしまった場合は、獣医師から処方される点眼薬などを活用し、角膜に潤いを与え悪化を防ぐようにしましょう。
犬の自律神経失調症の対処法
犬が自律神経失調症に陥った場合、原因がはっきりとしていない病気である以上、的確な治療を行うのは非常に難しくなります。そのため対処法としては、それ以上症状を悪化させないための対処療法となります。ドライアイを発症している場合は点眼薬、嘔吐がみられる場合は吐きどめの薬など、症状が出るたびに対処をしていくため、長期的な治療が必要となります。
また、食欲不振が見られる場合は強制給餌や輸液が必要となります。脱水症状や栄養不足に陥る前に、早めに対処をしてあげるように心がけましょう。残念ながら自律神経失調症が完治することはほとんどなく、対処法としてはいかにそれ以上、症状が悪化しないよう早期発見、早期治療を目指すことが大切です。ぜひ、犬が自律神経失調症の症状がみられたら早めに獣医師に相談をしてください。
まとめ
犬の自律神経失調症は、原因もわからなければ対処法も難しい病気です。ただ、自律神経失調症に陥っても早期発見、早期治療を行うことで自律神経失調症の進行を防げるはずです。ぜひ自律神経失調症を早期発見するためにも、普段から愛犬の体調をしっかりと管理しておきましょう。愛犬の健康を守れるのは飼い主であるあなただけです。ぜひ普段からしっかりと愛犬の健康に気をかけて、ちょっとした変化や、何気無い病気のサインも見逃さないようにしてあげましょう!