犬が視力を失う原因2つ

犬が視力を失う原因2つ

皆さんの愛犬の視力のことについて考えたことはありますか?目に関係する病気やケガを負ったときに初めて詳しく調べたりする飼い主さんがほとんどだと思います。今回は犬の視力が失われてしまう主な原因についてご紹介していきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の視力ってどのくらい?

上を見ている犬の写真

私たち人間にも視力があるように、犬にも視力というものは存在しています。
しかし、一般的な犬の視力は人間の視力に置き換えて言うと0.3未満とあまり良くはありません。
また、色を識別する力も弱いので私たちが見ているカラフルな世界と、犬が見ている世界は異なっているのです。
とはいえ、狩猟犬など使役犬としてはるか昔より人間の良きパートナーとして活躍してきた犬は、動体視力が優れており遠く離れた獲物の動きを瞬時にとらえることが出来ます。

しかし、犬は目の病気にもかかりやすく視力が低下したり、ひどい場合は視力を失ってしまうこともあります。
こうした視力を失ってしまう主な原因とは何なのでしょうか。

犬がかかりやすい目の病気

医者と犬の写真

犬の視力が失われる原因として挙げられるのは目の病気です。
「白内障」という言葉を聞いたことはありませんか?
人間も同じようにかかることがありますが、白内障とはどのような病気なのでしょうか。

白内障ってどんな病気?

白内障とは、遺伝などの先天的なものや外傷による後天的な理由によって発症する病気で、眼球内にある水晶体が白く濁ってしまう症状が見られます。
白内障は「若年性白内障」と「老人性白内障」の2種類に分けられます。
「若年性白内障」は5歳以下の犬が発症するもので、先天的な理由が原因とされていますが、「老人性白内障」は高齢の犬が発症するといわれており、それ以外には糖尿病などホルモン系の病気が原因で併発することもあります。
白内障は早期発見で進行を遅らせることも可能ですが、一度水晶体が濁ってしまうと、その濁りを取り除くことができないため、この場合は外科手術をする必要があります。

白内障と緑内障は違うの?

白内障の他にも犬がかかりやすい目の病気として「緑内障」という病気が挙げられます。
2つの病気は名前が似ていることから、同じような症状や原因の病気だと思われがちですが、実は症状や治療法も異なります。
緑内障とは、眼球の内部にある「眼房水」という液体が増加することで、「眼圧」が上昇してしまう事で発症する目の病気です。
白内障同様、悪化してしまうと最悪の場合、視力を失ってしまうことがあります。
早期発見であれば投薬などで眼圧を下げて、病気の進行を遅らせることができますが、すでに視力を失っている場合は、眼球摘出手術を受けなければならないこともあります。

外傷による失明

おもちゃを取り合っている犬の写真

白内障などの病気以外に外傷による失明もあります。
犬が興奮して走り回った時に障害物に眼球が当たったり、思いっきり顔を床に擦りつけた時に眼球を傷つけてしまうことで、角膜潰瘍を起こしてしまったり、さらにその症状が進行するとデスメ膜(角膜の一番奥にある膜です)が破れてしまい失明に至る場合もあります。また、傷口からウィルスや細菌が侵入したり、身体のほかの部分から眼球に細菌感染がおこるブドウ膜炎が起こる場合も失明に至る場合があります。
また、犬同士が戯れて遊んでいるときに誤って相手の犬の目を傷つけてしまうこともあります。
目の充血や出血、目を瞑って開けずらそうにしているなど、いつもと違う状態を確認できた場合は、なるべく早く動物病院へ受診して治療してもらいましょう。

まとめ

目を閉じている犬の写真

いかがでしたでしょうか。
愛犬の視力を奪う原因として挙げられるのは、白内障や緑内障といった目の病気、外傷によるものということがわかりました。
白内障は早期発見によって進行を遅らせる治療を受けることが可能です。
緑内障は目の救急疾患です。眼圧が上がった状態が数日続くと失明することもありますし、眼圧が上がりすぎると痛みが激しく、目が飛び出した状態(牛眼)になると眼球摘出手術になることがほとんどです。 他に、進行性網膜萎縮という遺伝性の病気もあり、若年から始まる場合と中年期以降から起こる場合があります。徐々に視力を失っていき最終的には完全に見えなくなります。気をつけて様子を見ていても視力が落ちていく症状は徐々に進む場合はわかりにくく、すでに視力を失った状態で病院を訪れる犬が多いのが現状です。
日ごろから犬の目の様子を確認しておく習慣があれば、少し様子が違っていれば異変に気が付くかもしれません。
飼い主として愛犬の視力が失われることは避けたいことですよね。
また、白内障や緑内障だけでなく犬がかかりやすい病気などを予め知っておくことで、いざという時に愛犬の異変の早期発見に役立つかもしれません。

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