犬と運動すると心身両方で効果がアップ?
運動で体を動かすことは、心肺機能など身体的な面はもちろんのこと、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌など精神面でも良い効果があることはよく知られています。
イギリスのチチェスター大学の運動心理学の研究者とドッグフードメーカーのカナガンが提携して行なった研究では、犬と一緒に運動すると心身両面の効果がさらに増幅すると報告しています。
確かに、犬と一緒に歩いていると普段よりも遠くまで長い時間歩けるし、楽しい気持ちになるなと感じる方は多いのではないでしょうか。
犬と一緒に運動することの心身両面の効果というのは、今まで研究の例がなく今回が初めてのものなのだそうです。私たちが何となく体感していることを体系的に見ることで、どのような結果が出たのでしょうか。
体にも心にも『犬効果』
研究は参加者に「犬あり」「犬なし」2つのパターンで同じ強度の運動を行ってもらい、インタビューによってデータを集めて分析するという方法が取られました。犬は参加者自身の愛犬です。
「犬あり」のパターンで走った時には、参加者は「犬と一緒に走るんだ!」という心理的な利益を得たと答えています。犬が自発的なモチベーションになったと言えます。
また「犬あり」で走った時の状態を「犬なし」の時と比較した場合、持久力などスタミナが大幅に高まったと参加者たちは答えました。
精神的な面では、落ち込み、怒り、疲労などのネガティブな気分が犬と一緒に走った後では全て減少していたことも示されました。
犬と一緒に運動することは心臓と血管の健康を改善するということも先ごろ発表されたばかりですし、さらに精神面までサポートしてくれるとは、予想していたとは言えやっぱり犬パワーはすごいですね。
一緒に運動はもちろん犬にとってもメリットがある
毎日犬と一緒に運動することは、もちろん犬にとっても素晴らしいことです。身体の健康面では、適正体重を保ち、筋肉量を増やし、関節の可動をキープします。新しい場所に行くことで精神的な刺激を受け、脳の健康を保つのにも役立ちます。そして何より、犬は飼い主さんと一緒に何かをすることが大好きです。
言うまでもない事ですが、犬と一緒に走っている時も犬の排泄や水分補給のために立ち止まることは必要です。この点だけは単独で運動するよりも手間のかかってしまいますが、それを補って余りあるメリットをくれる犬のため、気を配ってあげなくてはいけませんね。
それから犬と走る時には、抜けにくく走りやすいハーネスを装着することをお勧めします。
また犬種によっては、一緒に走ることが難しい場合もあります。その場合、犬と一緒にヨガなども楽しそうですね。
まとめ
イギリスの運動心理学者が発表した、犬と一緒に運動することで、単独の時よりも持久力が増し、ネガティブな気持ちが減少するなど運動の効果が増幅することがわかったという研究結果をご紹介しました。
落ち込んだ時、嫌なことがあった時には愛犬と一緒にジョギングに出かけるのが一番の特効薬のようですね。
皆さんもぜひ一度試してみてくださいね。