犬の要求吠えが無視をしても治らない!その理由と正しいしつけ方

犬の要求吠えが無視をしても治らない!その理由と正しいしつけ方

犬の要求吠えがひどい場合には無視をする方法が有効ですが、無視しているのに治らない場合があります。今回は、無視をしても要求吠えが治らない理由や対策について説明します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬の要求吠えが無視をしても治らない理由

吠える犬

犬が要求吠えをし続けて困ったことはありませんか?しつけの情報の中で「無視する」という方法がありますが、無視していても全然改善しない!ということもあると思います。

上手くしつけられた犬と、無駄吠えや要求吠えが止まらない犬にはどのような違いがあるのか、まずは理由を説明していきます。

要求吠えしやすい環境

犬が要求吠えをしているときは、

  • 物音に反応している
  • 家族が外出するとき
  • 家族が食事をしているとき
  • 食事を与える前
  • 散歩の時間

など、このような決まった時に要求吠えをしている場合には、その環境自体を改善してあげることで、多少吠える行為が止む可能性があります。

ケージで静かにしているときに物音に反応する場合は、できるだけ静かな場所にケージを移動するなど工夫ひとつで改善することがあります。散歩や食事前の時間に吠えるという時には、決まった時間に同じ行動をするパターンを多少ずらしてみるのも効果的。

また、環境によっては犬がいつも過ごすスペースが落ち着かないなども原因として考えられるので、一度決めたスペースでも犬が落ち着く環境に作り変えていくことも大切です。

犬の性格

犬によっては、神経質だったり寂しがり屋などで吠えている場合があります。

愛犬の要求吠えがなかなか止まずにしつけで悩んでいれば、他の犬がしっかりしつけられていることに焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、犬それぞれの性格やしつけの状況は個体差があることを十分理解しておきましょう。

強い不安を感じている

犬は、飼い主さんと一緒にいるのが大好きです。一緒にいる時間はとても安心感があるでしょう。

しかし、飼い主さんと離れることに強い不安を感じて分離不安を起こしてしまう場合があります。「飼い主さんは必ず帰ってくる」「離れていても大丈夫」だということを根気強くわかってもらう必要があります。

犬と寝室を分けているご家庭では、寝るときにケージに入れると吠え続けてしまうという話をよく聞きます。安心させるために飼い主さんの匂いのするものをそばに置くなどの工夫もしてみてください。

家族によって対応が違うので混乱している

犬のしつけは、家族全員で行うものです。家族それぞれで対応が違うと混乱してしまいます。犬は、場面や人によってしつけが変わることを理解するのは難しいのです。

指示のコマンドなどは、必ず家族で統一するようにしつけ前に話し合いましょう。

思春期(反抗期)の時期的なもの

犬は、小型犬では生後4か月~半年ほど、大型犬では生後半年~1歳を迎えるくらいになると、自我が芽生えることで神経質になり物音に反応して吠えるようになったり、噛みついたりと、人間の思春期(反抗期)のような時期を迎えます。

また、この頃の子犬は社会性を身につける上で大切な時期でもあり、しつけもしっかり行う必要があるため、思春期(反抗期)だからといって、何もせずにやり過ごしても要求吠えは自然に治まることはありません。子犬としっかり向き合って対処していきましょう。

犬の要求吠えを治す無視のやり方

犬を無視する男女

犬の要求吠えは、無視をするのが有効的です。「無視をするのはかわいそう」「うるさいのに放っておけない」と思われた方は要注意。要求吠えは習慣化してしまうととても大変です。

しつけは、お迎えしたその日から始めることが大切です。メリハリと強い意志、そして根気強さが必要になります。可愛い子犬のときに家に迎え入れた場合は、無視することに罪悪感を持ってしまう飼い主さんも少なくないでしょう。しかし、そこはぐっと我慢して徹底してしつけを行いましょう。

要求吠えには根気よく無視をし続ける

要求吠えをしている時、ずっと無視をし続けることで「吠えても無駄」ということを覚えさせる必要がありますが、すぐに「おかしいな」と感じる犬もいれば、「吠えてるのに聞こえないの?」など、ますます激しく吠えてしまう犬もいます。

どんな場合にもメリハリをもって接してください。犬がなかなか吠えるのを止めない時も根気強く無視し続けることが大切です。

無視をやめるタイミングは大事

飼い主さんが無視をし続けていると、ほどんどの場合、犬はあきらめて少しずつ落ち着いてくるでしょう。落ち着いて静かになったのを見計らってすぐに褒めることが大切です。

落ち着いてからしばらく時間をあけてしまうと、犬は何を褒められているのかを理解できずに「要求吠えをやめたこと=いいこと」という認識に結びつかないことがあります。吠えるのをやめたらすぐに褒めることがポイントです。

犬の要求吠えが無視をしても治らないときの対策

犬を無視する女性

「要求吠えには無視がいいと聞いたけど治らない」という飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。

なぜ愛犬には無視が通用しないのか、原因を知ることで改善できるかもしれません。ここからは、ありがちな失敗例と対策を説明していきます。

目を合わせないこと

無視しているときに様子が気になってチラチラ見てしまうと、どうしても犬と目が合ってしまいますよね。飼い主さんに吠えて訴えていることが通じている!と勘違いをしてさらに要求が激しくなる可能性があります。

無視するときには「背中を向ける」「他の部屋に移動する」など、しっかり態度で示すことが大切です。

家族全員で無視する

「うるさいから」「かわいそうだから」という理由で無視を途中で中断するのは、犬が要求に応じてもらえたと勘違いしてしまう一番悪いパターンです。

どんなにうるさくても「要求吠えをやめること=良いこと」と犬が認識できるまでは徹底して無視しなければいけません。家族でしつけを行う場合は、家族全員が同様に無視しなければ意味がありません。しつけの前に家族にもルールを徹底しましょう。

環境の見直し

要求吠えの多くは、習慣的に決まったタイミングで吠えていたり、人の気配や物音、飼い主さんが出かけてしまうタイミングなどで吠えていたりすることがほとんどです。

「要求吠えをやめさせなければ」と意気込む前に、まずは環境を見直すことから始めましょう。

適度な運動や十分な遊びをさせる

運動不足などによるストレスで、飼い主さんへの要求が強くなることがあります。外に遊びに行きたい気持ち、飼い主さんともっと一緒に遊びたい気持ちなど、様々なストレスで要求が激しくなれば、犬は飼い主さんに訴える手段として吠えてしまいます。

吠えることが仕事だった由来のある犬種の場合は、本能として吠えて気持ちを知らせることも少なくありません。十分な運動や一緒に遊ぶことによって気持ちが満たされれば、吠えること自体が少なくなるかもしれません。もし吠えても飼い主さんの無視にしっかり反応することも期待できるでしょう。

ドッグトレーナーに相談する

犬の性格は、個体差もあり一筋縄ではいかない面もあります。一般的には、大型犬の方が鳴き声も大きいと言われていますが、小型犬も鳴き声が高く響いてしまうことがあります。どんな犬種でも吠え続けていれば、住宅環境による違いがあるにせよご近所トラブルなどの原因になることも少なくありません。

愛犬がどうしても吠えるのを止めない場合は、ドッグトレーナーなどのプロにしつけの基本を任せることも良い判断だと思います。「飼い主なのにしつけもできない」と落ち込む必要はありません。

しつけのプロでも犬種や犬の性格で難しさを感じることもあります。プロでも難しいのに一般の人が自分でがんばり続けるのは、犬との幸せな生活を送る上で無理が生じてしまうこともあるのです。難しいと感じたらしつけのプロに相談し、愛犬の性格に合ったしつけ法などを知ることで改善できるかもしれませんよ。

まとめ

吠える犬

いかがでしたでしたか?
要求吠えを止めさせるのは、まずは吠える原因を見つけて正しい対処したうえで無視をするのが有効な方法です。

無視しても要求吠えが止まらない場合は、

  • 環境を見直す
  • 適度な運動などでストレスをためない
  • メリハリある態度で無視
  • 無視をやめるタイミング
  • 家族全員で無視

など、吠える原因やしつけの方法が間違っていないかなどを確認し、原因にあった対策を考えることも重要です。

犬のしつけに関する様々な情報は、どれも一般的なものばかりです。子育てと一緒で、犬にもそれぞれの個性がある以上、一筋縄では行かないこともあります。そんなときは悩んだり無理しすぎる前に、しつけのプロに相談するのもひとつの方法です。

しつけで重要なのは叱らず根気よく続けること、家族全員でコマンドや対応を統一することです。恐怖を感じてしまったり、人や場面によって指示を変えてしまっては愛犬は混乱して理解できなくなってしまいます。愛犬のペースに合わせて、家族で話し合って根気よくしつけに取り組んでみてくださいね。

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