犬の散歩中のうんちは飼い主が処理するのがマナー!
犬の散歩中、愛犬の排泄物をサッと片付けられる飼い主さんを見ていると、スマートで良識のある人といった、好印象を持ちます。
一方で、どんなに可愛らしい愛犬を連れていても、どんなにおしゃれな洋服に身を包んでいても、愛犬の排泄物を片付けずにそのまま立ち去ったり、他人の家の敷地で排泄をさせて平気な顔をしている飼い主さんを見ると、残念な気持ちになってしまいますよね。
犬の散歩中のうんちの処理は、飼い主さんの責務。愛犬と飼い主さんだけでなく、周りの人も気持ちよく過ごせるように意識しながら、愛犬の散歩を楽しみましょう。
うんちの放置は生活環境の汚染や感染症を招く
犬のうんちを放置しておくことで、糞を介して感染する「犬回虫」などの寄生虫による感染症に罹患してしまうリスクがあります。
寄生虫による感染症は、犬同士だけでなく、人にも感染する恐れがある病気です。犬のうんちに含まれている寄生虫の卵が口から入ってしまうと、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状が見られる場合があります。
人が寄生虫に感染した場合、寄生虫の卵が目や脳などに移行してしまうことで、稀に障害引き起こしてしまうことがあり、危険です。
犬回虫などの感染症を予防するには、犬の糞を速やかに片付け、衛生的な環境を保つことが大切です。
散歩中の犬のうんちが放置されていると、公共の場の景観が損なわれるだけでなく、悪臭の原因になり、近隣トラブルを招く要因になりかねません。
気持ちよく、楽しく愛犬との散歩を楽しむためにも、散歩中のマナーを意識し、環境美化に努めたいものです。
うんちは散歩前にさせる習慣が必要
ペット先進国の欧米では、愛犬のうんちやおしっこは、街を汚しているという意識があるため、散歩中の排泄を極力しないで済むような躾ができている家庭も多いようです。
犬の散歩中の排泄は、散歩に出かける前にトイレを済ませる習慣を躾けることで、散歩中の排泄を減らしたり、無くすことができます。
犬の散歩中の排泄は、躾の問題なのですが、日本の場合は、犬の排泄はコントロールできないものと、諦めている飼い主さんも多いようで、散歩中の排泄がむしろ日課となっている場合もあるため、飼い主さんの意識の改善が必要です。
散歩中に、犬に排泄をさせる行為は、マナーとしてもよろしくはありませんが、あらゆる人獣共通感染症(ズーノーシス)を起こすリスクがありますし、放置した犬のうんちを踏んで足を滑らせ、骨折してしまったり、転んで後頭部を強打するなど、大事故に発展したケースもあるため要注意です。
多額の賠償問題に発展することもあり、愛犬と飼い主さんだけでなく、周りの人の暮らしや人生にも大きな影を落とす危険性があることを意識しておくことが大切です。
犬の散歩マナーの啓発取り組み
欧米では、日本よりも犬の躾に関する意識が高いうえ、散歩等に関する法律が、定められている国が多く、犬の散歩中にうんちを放置すると、1万円以上の罰金が科されるところも珍しくはありません。
近頃では日本でも、市町村ごとに、「犬の散歩マナーの啓発の取り組み」を行っている自治体が増えており、犬の散歩は排泄行為を兼ねたものではなく、あくまで犬の運動不足やストレス解消と健康維持のためとし、犬の排泄物の放置や散歩中のマナーにルールを儲けるところも増えています。
神奈川県の茅ヶ崎市では、「きれいなちがさき条例違反」として、犬のうんちの放置は2万円以下の罰金が課せられるようになり、犬の家でのトイレを習慣とし、散歩前に家でトイレを済ませるように訓練することを推奨しています。
今後もこのような取り組みを行う自治体は増えることでしょう。
犬の散歩中のうんちを処理するために必要なグッズ
愛犬のうんちを速やかに処理することができれば、スマートで気持ちよくお散歩することができます。次に紹介する「うんち処理用グッズ」を「お散歩バッグ」に用意しておくと良いでしょう。
- 排泄物を入れる袋(お散歩マナー袋など)
- うんちを取る道具(フンキャッチャーなど)
- ウェットティッシュ&ポケットティッシュ
- ペットシーツ
- 水を入れたペットボトル
愛犬のうんちを入れて持ち帰るための専用袋なら、排泄物の臭いが気にならず、中身も見えにくい袋が多いので、臭いや見た目のストレスを感じにくく、おすすめです。
うんちを取る時は、人の往来が激しい場所でもサッとキャッチできる道具があると処理がスムーズでしょう。
また、愛犬のうんちが緩かった場合、ペットシーツやウェットティッシュを準備しておくと処理に困ることがありません。
愛犬が排泄した後は、水をかけるように心がけることで、汚れを洗い流し、臭いが染み付くのを防ぐことができます。
犬が散歩中にしたうんちの処理方法
愛犬が散歩中にうんちをしてしまったとき、どのように処理すれば良いのか、戸惑った経験はありませんか?
草むらや、水たまり、柔らかい土の上など、処理しにくい場所に排泄されてしまった場合や、緩いうんちや下痢をしてしまった場合など、うんちの処理に悩むこともあるでしょう。
様々なうんち処理の悩みを解決する、正しいうんちの取り方を見てみましょう。
犬のうんちの取り方
犬のうんち処理に関する悩みは、犬の「排泄サイン」を見逃さないことで解決できます。
犬によって排泄サインはマチマチですが、うんちがしたいとか、おしっこをしたいという時には、ソワソワしたり、やたらと地面を嗅いだり、幾度も排泄するポーズをとってみるなど、何かしらのサインがあります。
愛犬の排泄サインをキャッチできれば、うんちの処理がしやすそうな近場に、サッと誘導することもできるでしょう。
また、排泄サインが見られたら、ペットシーツや、うんちキャッチャーなどの道具を愛犬のお尻の下に準備し、うんちが地面に落ちてしまう前にキャッチすることで、地面を汚してしまうリスクが回避できます。
草むらや水たまり等、処理が難しい場所で排泄された場合でも、スマートに処理することができるでしょう。
もし、地面にうんちがついてしまった場合には、残さずに全て取りきり、最後に水をかけて洗い流すのがマナーです。
ぬかるみや草むらなど、処理しにくい場所で排泄されてしまった場合には、うんちが付着した草や泥も取りきって、持ち帰るようにしてください。
先にお伝えした感染症のリスクや、事故・トラブルの防止には、うんちを最後までしっかり取り切ることが、正しい処理方法であり、マナーです。
回収したうんちの処理方法
散歩から帰った時、愛犬のうんちをどのように処理していますか?トイレに流している飼い主さんもいれば、燃えるゴミとして捨てている飼い主さんもいることでしょう。
実は、犬のうんちの正しい処理方法は、住んでいる地域の自治体によってルールが異なります。
犬のうんちを、燃えるゴミとして処理できる地域の場合、ゴミ袋を二重にしたり、消臭袋を活用するなど、うんちの臭いが外に漏れない工夫が必要です。
特に夏場などの暑い時期は、悪臭による近隣トラブルの要因となり兼ねません。細かな配慮で、悪臭トラブルを回避しましょう。
燃えるゴミとして処理できない地域で、トイレに流して処理することを認めている自治体の場合であっても、排水管が詰まってしまわないように、ゴミなどの異物は取り除いてから流すように注意してください。
石ころや草、新聞紙やウェットティッシュなどと一緒にトイレに流してしまうと、排水管を傷めたり、詰まってしまうことがあるので、注意しましょう。
犬のうんちの処理方法は、各自治体のホームページ確認できます。
犬の散歩中のうんち処理におすすめのグッズ10選
愛犬の散歩をスマートに気持ちよく、もっと楽しむために、便利でおしゃれな「うんち処理用グッズ」を活用してみましょう。
「お散歩バッグ」に入れて出かけたい、うんち処理におすすめのグッズを10個ご紹介します。
「ペット用うんち処理袋ポイ太くん」
ペット用品大手のcharmとポイ太くんがコラボしたオリジナルコラボデザインの商品です。300枚の大容量で、かわいい犬のイラストがデザインされたマナー袋。
価格も2千円以下でコストパフォーマンスに優れ、消臭機能も申し分なく、購入者のレビューも高評価。毎日散歩を欠かさない飼い主さんは要チェックのアイテムです。
「うんちが臭わない袋BOS」
ホームセンターやペットショップでもよく見かける定番のマナー袋です。優れた防臭効果が期待できる袋で、細菌も通さない優れもの。
袋を二重にして防臭する手間が省け、価格も千円台なので、コストパフォーマンスにも優れています。サイズもSS~Lサイズまで展開しているので、愛犬のサイズにあったものなど、選択するようにしましょう。
「わんちゃんトイレッシュ」
袋ごとうんちをトイレに流せるマナー袋です。水溶性の袋のため、そのままトイレに流せて手間要らず。
60枚入りで千円台の価格なので安くはありませんが、袋からうんちを取り出す手間が省けて便利です。
「うんちキャッチャー」
うんちが地面に落ちる前にキャッチできるグッズ。金魚掬いの道具を思わせる形状の道具で、マナー袋を引っ掛けて使用します。
愛犬のうんちサインに気づいたら、素早く愛犬のお尻の下にスタンバイ。シンプルな作りで軽量なので、持ち運びにも便利です。
「わんぽろキャッチ 2WAY」
発明家が作ったうんちキャッチャーです。うんちを拾うと受け取るの両方の作業がこれ1本でできるアイデア商品。
シャベルのような形状で、お散歩の時に持っていても違和感がなく、使いやすいサイズ感もポイント。購入者のレビューも高評価でおすすめです。
「フンとりキャッチャー」
しゃがんでうんちを取らなくても、長い持ち手のハンドルを握ったり離したりするだけで、愛犬のうんちを掴んでキャッチできるグッズです。
人間工学に基づいた設計でグリップ部分も快適に握れる設計。おしゃれな見た目も魅力です。
「なめても安心!トイレに流せるウェットティッシュ」
厚手で丈夫なウェットティッシュ。破れにくく、トイレ後の愛犬の尻もしっかり拭けます。ノンアルコールなので、舐めてしまっても大丈夫な仕様です。使用後はトイレに流せるのもポイントです。
「おでかけ用除菌ウェットタオル」
ペットプロの、お散歩に便利な個包装ウェットタオルです。個包装でコンパクトなので、小さめのお散歩バッグでもかさばらず、収納できます。
丈夫な不織布なので破れにくく、厚手で大判なので、愛犬の脚やお尻もしっかり拭けて便利です。
「マナーウォーターリキッド」
お散歩の時、愛犬のうんちやおしっこの処理後にかける「マナー水」に、このリキッドを少量混ぜて使用することで、消臭・除菌効果が期待できるリキッドです。
芝やけや鉄の腐食を防ぎ、植物性由来の成分でアンモニア臭を中和して消臭します。マナーウォーターリキッドを使用することで、街をクリーンに保てます。
「ペットボトルをリユース おでかけボトルキャップ君」
空いたペットボトルを再利用し、愛犬のお散歩時に持ち運ぶ飲水のための水筒と、排泄後に水をかけるシャワー用の水を1本で用意できるボトルキャップです。
持ち運びに便利な持ち手もついており、キャップは水を飲む時のコップ代わりにもなるユニークなグッズです。
▼「犬の散歩マナーの基本」を知りたい方はこちら
まとめ
愛犬とのお散歩時間を楽しむためのグッズは、便利なだけでなく、オシャレな物もたくさんあります。さまざまなグッズを活用することで、ちょっと面倒な愛犬のうんちやおしっこの処理も、きっと楽しむことができるでしょう。
たとえ少数派だったとしても、愛犬のうんちを放置したり、おしっこにマナー水を掛けないで立ち去る行為の蓄積は、確実に街を汚し、不衛生な環境をつくってしまいます。
それはいずれ、自分や愛犬の身に、跳ね返ってくるかもしれないリスクであることを、忘れてはいけません。
おしゃれなお散歩グッズも、基本的なお散歩マナーや愛犬の躾ができていないと、可愛さや格好良さも半減してしまいます。
お散歩マナーを守って、愛犬のうんちやおしっこの処理も颯爽とできる、スマートな飼い主さんを目指しましょう。