老犬は要注意、犬が体を丸めて固まっている原因
老犬が体を丸めて固まるしぐさをすると危険?
基本的に犬が体を丸めるしぐさは、下のときにするしぐさとして知られています。
- 寒い
- 緊張している
- お腹など体の中の調子が悪い
- 背中などどこかを痛めている
なぜそういったときに体を丸めるしぐさをするのか、簡単にご説明していきましょう。
寒い
犬は寒いと感じると、ジッと体を丸めて自分の体を温めようとします。
犬に限らず、私たち人間を含めた様々な動物は、寒くなると体を丸めて寒さをしのぎます。
これは、なるべく体の面積を小さくすることで、寒い空気に少しでもふれないようにしています。また、自分の体温で暖かくする効果もあるといえますね。
若い犬と比べて、老犬は体温調節や免疫力が低下しているので、寒さに弱く病気になりやすかったり関節を痛めやすかったりします。
もし、愛犬が老いていて寒そうに体を丸めていたら、すぐに温めてあげるようにしましょう。
警戒をしている
犬は警戒をしているときにも、体を丸めるというしぐさをするそうですよ。
なんでも、弱点であるお腹を敵から守るために丸まるのだとか。
またふだんから警戒することが多い犬は、危険から身を守れるように、寝るときはいつも丸まって寝ることが多いらしいです。
お腹など体の中の調子が悪い
ふだん元気な犬が、寒くないのにも関わらず背中を丸めながら歩いている場合は、気を付けた方が良いですよ。
背中を丸めながら歩いていたり、固まったようにジッとしていたりするときは、お腹の調子やすい臓など体の中の臓器が悪いのかもしれません。
犬は背中を丸めることで、少しでもお腹の痛みや不快感をおさえようとしていることがあるそうです。私たち人間もお腹が痛いと、背中を丸めてお腹をおさえることがありますよね。
犬も同じようにして、痛みに耐えているのでしょう。
背中まわりなど体のどこかを痛めている
犬が背中を丸める姿勢は、背中や体のどこかを痛めているときにするしぐさとしても知られています。
また、背中を丸めるというしぐさや首の病気として有名な『椎間板ヘルニア』の症状の1つとして、ご存じの方も多いと思います。
犬が体を丸める仕草をする症状
お腹の病気
愛犬が下痢をしたときに、背中を丸めているのを見たことがある飼い主はいると思います。
愛犬が下痢をしたときに、とても心配するという飼い主は少ないかもしれませんが、下痢は大きな病気の症状の1つの場合がありますので、気をつけなければいけません。
特に老犬は免疫力が低下しているので、ちょっとしたことから重症になる可能性もあります。
例えば、下痢の症状から考えられる病気は、ウイルス性の腸炎や寄生虫によるもの、感染症や腫瘍、内臓の病気など、重症化すると危険なものがたくさんあります。
一日中下痢が治らなかったり、何度も頻繁に下痢をしていたりするのでしたら、早めに病院に連れていくことをおススメします。
椎間板ヘルニア
先ほどもお伝えしたように、犬が体を丸めるしぐさは椎間板ヘルニアと大きく関係している場合もあります。
椎間板ヘルニアは、骨の間にある椎間板といわれる部分が飛び出して脊髄を圧迫してしまったことでおこる病気です。
椎間板が飛び出すことで、周りの神経や脊髄を圧迫して痛みやしびれなどを引き起こします。
酷い場合は下半身麻痺になって歩けなくなったり、自分でトイレをすることもできなくなってしまったりします。
椎間板ヘルニアは、主にダックスフントやコーギーなどの胴長犬種がなりやすいといわれています。
しかし、気をつけないと他の犬種も椎間板ヘルニアになります。
また若い頃は心配がなかった犬でも、年齢とともに関節を痛めやすくなったり、骨が少しずつ変形したりしていくことで、椎間板ヘルニアではないにしろ、腰を痛めたりすることもあります。
ですので、愛犬が歳をとるごとに気をつけなければいけません。
また、老犬になったら関節や体が固くなりやすいので、マッサージをしてあげると良いですよ。
体を優しくもみほぐしたり、全身を撫でて血行を良くしてあげたりするだけでも効果があるので、おススメです。
まとめ
愛犬が寝ているとき以外に体を丸めているときは、まず体の異変を疑った方が良いかもしれませんね。
特に、愛犬が丸まりながら震えている姿をしていたら、犬にとって辛い状況となっていることが多いので、すぐ病院に連れていくようにしましょう。