犬のサークルの選び方
形やタイプ
サークルとは、床面や天井面がなく、側面だけで囲われた柵のことを指します。長方形や正方形、六面や八面からなる多角形など、サークルの形は様々です。なかには、部屋の間取りなどに合わせて側面を思い通りの形に組み替えられるものもあります。
部屋の角で使うときは四角形のもの、プレイスペースとして部屋の中央に置いて使うときは六角形のものを選ぶなど用途に合わせて形を選ぶこともできます。
また、サークルのタイプには屋根付きのものや、床面が付いたものも販売されています。サークルを超えて脱走してしまうほどの元気な犬や、留守番をすることが多い犬には屋根付きタイプを選ぶと安心です。
大きさやサイズ
サークルのサイズや大きさを決めるときのポイントは主に3つあります。
- トイレとベッドのスペースが確保できる
- 楽にUターンや伏せができる広さがある
- 飛び越えられない十分な高さがある
小型犬、中型犬、大型犬それぞれの体格に合わせ、犬自身が落ち着ける大きさのサークルを選ぶことが大切です。ハウスとして使う場合は、サークルの中で過ごす時間も長いことからストレスのかからないものを選べると良いでしょう。
また、子犬から成犬まで長期間使用するときは、犬の成長に合わせて、大きさやサイズを見直すことも必要です。成犬になったときの大きさをイメージしてサークルを選んだり、子犬には広すぎる場合は落ち着ける大きさの小屋をサークル内に用意したりするなどの工夫もできます。
素材
サークルの素材には、木製、プラスチック製、金属製、布製など様々な種類があります。まずは屋内か屋外か、サークルを使う場所に応じて素材を選びましょう。
室内飼い用で使う場合、部屋のインテリアと合う素材や、部屋の床を傷つけない素材などの選び方ができます。屋外で使う場合、雨でも錆びにくい金属製や、風に飛ばされにくい重量のある外用木製なども良いかもしれません。
噛み癖がある子犬や、大型犬など噛む力が強い犬のサークルには、頑丈な金属製の素材がおおすすめです。木製やプラスチック製は強い力が加わると、金属製のものより壊れやすいため、安全面を考慮して素材を選びましょう。
機能性
便利な機能が備わっているサークルも多数販売されています。例えば、引き出して丸洗いできる床面トレー付きや移動が楽なキャスター付き、扉がフルオープンになるものなどは、飼育初心者でも掃除が簡単にできる嬉しい機能です。
トイレとベッドの空間を分けられる仕切りがあるものは、犬のトイレトレーニングにも役立ちます。他にも、コンパクトに折り畳めて持ち運びや収納ができたり、犬の成長に合わせて幅や高さを伸縮調整できたりする機能など様々あるため、必要な機能を考えながらサークルが選べると良いですね。
小型犬用のサークルおすすめランキング
リッチェル お掃除簡単サークル
超小型犬~小型犬にちょうど良いサイズ感のサークルで、通販サイトランキングでも常に上位にある人気商品です。床面には取り出し可能で水洗いもできるプラスチック製のトレーが付いているので、掃除が簡単にできます。
開閉がスムーズにできるスライド式ドアやワンタッチで解除できるロックがついているなど、犬や飼い主にとって使いやすい細やかな工夫もされています。カラーは3色から選べ、別売りのトイレトレーとのカラーコーディネートを楽しむこともできます。
折りたたみ八角形ペットサークル
急な来客時の室内用や、愛犬とアウトドアを楽しむときの屋外用として活躍するサークルです。折りたたみ式なのが最大の特徴で、組み立てや収納、持ち運びが誰でも簡単にできます。側面は通気性の良いメッシュ素材で、底面は取り外し可能なシートが付いています。天井面には、着脱可能なメッシュカバーも付いているため、飛び出しを防止することができます。
他にも、サークルの側面にはドリンクフォルダーや収納ポケットが付いていたり、地面に固定する時に使うペグや持ち運ぶときに便利な収納袋も付属されていたりと、機能面に優れた商品です。
カラーサークルスターターセット
丸みのある柔らかなフォルムで、部屋のインテリアにも合うおしゃれなデザインです。カラーバリエーションは全部で4色なので、きっと気に入った色を見つけることができるでしょう。
サークルの他にも、トイレトレーニングができるペットトレーと給水ボトルキャップ、プラスチック製のペットディッシュ、メッシュ素材の屋根の計5点がセットになった商品です。安い値段で必要なものが一度に揃うので、犬を初めて飼うときにもおすすめです。
トイレのしつけが出来るドッグルームサークル
トイレスペースと住居スペースを区切れる仕切りがあるため、トイレのしつけがしやすいサークルです。仕切りドアや住居側のドアはスライド式なので開閉が楽にできます。トイレスペース側はドアが大きく開くので、犬の出入りやトイレトレーの交換にも便利です。
サイズは超小型犬~小型犬向きで、サークルの高さは飛び出し防止のために70cmあります。ライフスタイルに合わせて、ブラウンとホワイトのシンプルな2色から選べます。
Wancage+
天然木のルーバーデザインで、部屋のインテリアと馴染みやすいおしゃれなサークルです。3色から選べるので、家具やフローリングの色と合わせてナチュラルなコーディネートを楽しめます。
出入り口はアクリル板の引き戸になっていて軽く、スムーズに開閉できます。手持ちのマットや給水器を組み合わせたり、オプションパーツで広さを拡張したりできるので、愛犬や飼い主にとって快適な生活空間が作れる商品です。
中型犬用のサークルおすすめランキング
スカンジナビアンペットケージ
ヨーロッパの安全基準を満たした、デンマークブランドのスタイリッシュでおしゃれなサークルです。素材には鉄を用いているので、軽すぎず重すぎず適度な重量があり、少し力のある中型犬が使っても簡単に動かず安定感があります。黒と白の2色のカラーから選べ、上質な質感とシンプルなデザインが部屋のインテリアともマッチします。
6枚のパネルは組み立て自在で、長方形や六角形のサークルの他、ゲートやフェンスとしてフレキシブルに変形できます。犬が出入りしやすい幅広なドアは左右開き、内外開きどちらにも対応しているので、部屋の配置にも合わせやすいです。
木製風ウッディサークル
サークルのフレームが木目調になっており、飽きのこないデザインなので、中型犬用サークルの人気商品ランキングで上位になっています。3種類の高さ展開があるため、ジャンプ力や体格などに合わせて飛び出しにくいサイズが選べます。脱走するほど元気な犬には、別売りの屋根も取り付けられるデザインです。
サークルの四隅に固定ピンを差し込むだけで組み立てができる簡単な設計になっているので、誰でも楽に設置できます。丸洗いできるプラスチック製のプレート付でお手入れしやすく、スムーズに開閉できるスライド式ドアで使いやすい商品です。
ペットフェンスジョイント式
8枚セットのパネルを専用のジョイントにはめ込むだけで簡単に組立てられる室内用サークルです。来客中や掃除中など、犬から少し目を離したいときにサッと組み立て、使わないときは場所を取らずコンパクトに収納できます。8枚の組み合わせ方は、長方形や正方形、八角形やL字型など自由自在で、サークルの他にも、出入り防止柵としても使えます。
パネルは透明になっているので圧迫感がなく、犬も飼い主もお互いの様子が確認しやすい素材です。汚れたときもパネルをサッとひと拭きするだけで簡単にお手入れができます。
トイレトレーニングセット
トイレと住居スペースが分けられるデザインのサークルは、トイレトレーニングをしっかりするときにおすすめです。また、別売りの連結サークルを購入すると簡単に拡張できるので、子犬から成犬に成長したときや家族が増えたときなど状況に合わせてサークルの広さが調節できます。
他にも、サークルの足はキャスターになっており、掃除をするときの移動や配置替えなどに役立ちます。組み立てや拡張連結には工具が不要で扱いやすく、初めての方でも設置が簡単です。
8面サークルケージ
室内で使うことはもちろん、外で遊ぶときなど屋外でも簡単に設置できるサークルです。8面を使った八角形の他、広さや犬の大きさに合わせて六角形や四角形にも形が簡単に変えられるのも魅力です。
屋外で使うときは、サークルの柵に付属のペグを刺すとしっかり固定できるため、庭やお出かけ先でも安心して遊べます。8面のうちの1面にはロック付きの扉がついているので、犬もスムーズに出入りできます。
大型犬用のサークルおすすめランキング
犬のサークル 6枚組みパネルセット
室内と屋外どちらにも使える6枚組のパネルサークルは、重量感のあるスチール製の他、錆びにくいアルミ製もあるため設置場所に適した素材が選べます。高さは2種類のサイズがあり、6枚のパネルの組み合わせ方や別売りパネルを追加して拡張するなど工夫することで、大型犬や超大型犬でも快適に過ごせる大きさに調整できます。
ラッチ式の鍵付きドアは開閉が楽にできます。重なった部分には穴があいているので、さらに鍵などを取付けることも可能です。屋外に設置する場合は安全のために付属品の固定金具を使ったり、飛び出し防止のために別売りの屋根を取付けたりして使用できます。
木製ペットサークル 6枚セット
木製のフレームと鉄製の囲い柵でできているため、頑丈で安定感があり、中型犬や大型犬の屋外用サークルとして人気があります。広いサークルの中に犬小屋を置くなどのアレンジもでき、庭のガーデニングの一部として楽しめます。
サークルの扉にはロックが2ヶ所付いているので、しっかり止められて安心です。大型で重量があるサークルのため、組み立てるときは数人の大人で協力するとスムーズです。
リッチェル ペット用木製3WAYサークル
部屋のインテリアに溶け込む木製で、用途に応じて3通りの使い方ができるのが特徴です。犬の住居空間を作るために使うサークルの他、部屋の入り口や階段下などにゲートとして設置したり、犬と飼い主の住居スペースを分ける仕切りとして使ったりすることもできます。
奥や手前のどちらにも開閉できる扉はオートロック付きで、ロックの解除も片手で楽にできます。使用しないときはコンパクトに折りたたんで収納できるところも魅力の1つです。
ペットサークル
部屋のフローリングや家具などにも溶け込む木製サークルは、丸棒枠と板枠で構成されたシンプルなデザインです。付属の接続板で枠と枠をしっかり固定できるため、室内用の大型犬のサークルとして使っても十分な強度があり安心です。
180°近い開閉角度で開く扉には、ラッチと引手のダブルロックが付いており、掃除や食事などのお世話をするときにもスムーズに開閉できて便利です。別売りのパーツや屋根も取付けられるので、犬の成長に合わせてサークルの拡張や柵からの飛び出し防止などをしながら、快適な空間が作れます。
サークル プラス
枠や仕切りに天然木が使われている室内用のサークルは、おしゃれなだけでなく様々な便利機能が備わっています。側面は給水器が取付けられるメッシュ素材になっている工夫や、扉は場所を取らないスライド式で出入りがしやすい工夫もされています。
サークル内には仕切り枠がついているので、トイレとベッドスペースを分けたり、犬の多頭飼いをしたりと色々な用途で活用できます。ブラウンとホワイトの2色展開になっているため、部屋の雰囲気に合わせてカラーを選ぶこともできそうです。
犬のサークルの中に入れるグッズ
リッチェル やさしいペットマット
サークルに敷くマットは、犬の足腰への負担軽減などが期待できます。この商品は、3種類のサイズが選べたり、マットを簡単に裁断できたりするので、使っているサークルに合わせてちょうど良い大きさに調節が可能です。
消臭効果のある繊維が使われており、遮水加工が施されているため、尿なども気になりにくいです。丸洗いもできるためお手入れしやすくおすすめです。
ペティオ 片手でらくらく ドッグトレー
サークルの中に置くトイレトレーは、サークル内に収まるサイズを選ぶことが重要です。フラットタイプのトイレトレーは、床面を引き出せるタイプの犬用サークルにも置きやすく、どのサークルタイプにも合わせられます。片手で楽にフレームの開閉ができるため、シーツ交換が簡単にできる嬉しい商品です。
ペットプロ マイライフベッド
ハウスとして使うサークルには、犬がくつろげるベッドやクッションを置くと良いでしょう。この商品は、肌触り抜群な柔らかい生地に程良い高さの縁が付いているデザインなので、犬があごや頭を乗せてリラックスできます。夏はクールマット、冬はヒーターなどを入れられる便利なポケットが付いており、どの季節でも使いやすいベッドです。
ボンビアルコン NEWハンガーボウル
犬の食事時間に必要な給餌器には直置きタイプもありますが、側面がメッシュになっているサークルには取付けタイプもおすすめです。サークルに取付けたステンレスのハンガーは、食器を置かないときは折りたたんで収納できます。食器の縁が餌の食べこぼしを防止する設計になっているのも特徴です。
リッチェルペット用ウォーターノズル
水分補給に欠かせない給水器もサークルの中に置くと良いでしょう。サークルのメッシュ部分に簡単に取付けられるタイプは、水の交換が楽にできます。市販の500mlペットボトルにノズルをセットし、固定したフォルダー部分にワンタッチで付け外しができるため便利です。
夏場や散歩帰りなどたっぷり水を飲みたいときは、皿の器であげたほうが良い場合もあるため、犬の様子や体格に合わせて給水器を選んでみて下さい。
犬のサークルを手作りする方法
市販されているサークルに気に入ったデザインや大きさがない場合、自分好みにDIYすることもできます。ここでは、犬のサークルを手作りするときのポイントや方法をご紹介します。
作りたいサークルのイメージを決める
どのようなサークルを作るのかイメージを固めていきましょう。インテリアに溶け込むようなおしゃれなもの、シンプルに囲むだけのものなど色々なデザインが考えられます。また、サークルのサイズや形も重要です。
サークルの広さは犬が窮屈さを感じない程度、高さは犬が後ろ足で立ったときの1.5倍くらいのサイズ感をイメージしましょう。犬の体格やサークルの設置場所に合わせて、サイズや形も決めていけると良いですね。
材料を用意する
作りたいサークルのイメージに合わせて材料を用意していきます。噛み癖のある犬には金属製、中型犬用で安定感が欲しいときは木製など、犬の特徴に合わせて素材を決めていきましょう。格子状のワイヤーネットやすのこ、結束バンドやジョイントなど必要な材料は、100均やホームセンターなどを活用すると激安な値段で揃います。
扉やスライド式ドアを付けるなど複雑な作り方になる場合は、ペットショップやホームセンターなどであらかじめセットになっている組み立てパーツを購入することもおすすめです。用意する材料は、予備数を考えて少し多めに準備しておくこともポイントです。足りなくなったときや失敗したときも買い足す手間が省け、作業の手が止まらずに済みます。
計画的に作り進める
サークルを自作するときは、計画的に進めていきましょう。まずはサークルの設置場所をきれいに掃除し、作業スペースを確保します。次に骨組みとなる枠組みを作っていきます。様々なパーツを組み合わせて行き、最後に犬を入れて強度を確かめましょう。強度が足りない場合は接続部分を補強したり、ペットボトルなどをサークルの角に付けて重りにしたりと工夫もできます。
サークルを手作りするときは、休日や連休などを利用して時間に余裕をもって取り組みましょう。
犬のサークルを置く最適なレイアウト
サークルを室内に置くときの場所は、人の気配を感じられるリビングなどがおすすめです。犬は群れで生活する習性があるため、家族が一番集まるにぎやかな場所だと安心できます。犬がサークルで快適に過ごせるように、人の出入りが激しいドア付近やテレビなどの騒音となる家電の側は避け、明るくて落ち着けるスペースにサークルを置きましょう。また、暑さや寒さを感じやすい窓際やエアコンの風が直接当たる場所は避けて下さい。
大型犬用などのサークルを屋外に置くときは、サークルがしっかり固定できる場所を選びます。また、暑さや寒さ、雨風がしのげるような屋根つきの小屋などもサークル内に置くと良いでしょう。サークルの近くに有毒な植物が生えていないか、誤飲しそうなものが落ちていないかもしっかり確認します。屋外にサークルを設置する場合、犬が寂しくないように、家族の気配がわかる窓の側だと犬も安心できるかもしれません。
犬のサークルを使う時の注意点
サークルを使うとき、犬に「サークルは居心地の悪い場所」というイメージを持たせないよう注意しましょう。いたずらしたときの罰としてや、慣れないうちから長時間サークルに入れると犬も嫌がります。また、サークルから出るときに褒めることを習慣化すると、サークルから出たがってしまうこともあります。
サークルに慣れていないときは常に家族が側にいて見守っていたり、大好きなおやつや遊び道具を用意したりして、サークル内も楽しく過ごせる場所というイメージを付けることが大切です。
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まとめ
犬のサークルを選ぶときは、形やサイズ、素材などをポイントにしながら、犬の体格や使うシーンに合わせられると良いでしょう。トイレ別に仕切られていてしつけしやすい作りや、掃除しやすい機能などが備わったサークルもあります。好みのサークルが見つからないときは簡単にDIYもできるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。愛犬と家族が快適に過ごせるサークルをぜひ見つけてみて下さい。