犬にクッションやベッドが必要な理由とは
自宅に犬用ベッドを設置していますか?犬用ベッドの必要性は家庭によってそれぞれです。例えば「夜間は一緒に寝ている」「犬が膝の上でくつろぐ」などが理由で、犬用ベッドを置かない家庭があります。
しかし、犬の生活は人間とは異なります。人(成人)の平均睡眠時間は8時間であるのに対し、犬(成犬)は12~15時間と、1日の半分以上を睡眠に充てています。そのため、夜眠るベッドの他にも、休めたり、くつろげる場所が必要なのです。
さらに、犬用のベッドには、犬が「くつろぐ」「眠る」こと以外にも、犬にとって様々な必要性があるのです。
では、犬用ベッドの必要性とは、どのようなものなのでしょうか。
限られた空間で犬がリラックスできる
犬が限られた空間を好むのは、大昔の暮らし方が関係しています。元々犬は、狭く薄暗い巣穴の中で暮らしてきました。そのため、犬は本能的に広い場所よりも、限られた場所の方がリラックスできるのです。
さらに、犬は安心できる場所を与えらることで、精神を落ち着かせ、ストレスをためにくい身体を作ることができます。
足腰や皮膚への負担を軽減してくれる
固いフローリングの上などで寝落ちして、起きたら体がバキバキになったという経験はありませんか?それは犬も同様で、固い場所で休むと、寝心地は悪く、体にも負荷がかかります。
特に、シニア犬や寝たきりの犬、足腰が弱い犬は、活動量が低下し、寝返りも打たなくなるので注意が必要です。同じ姿勢のままで長時間いると、褥瘡(床ずれ)を引き起こしてしまうからだす。
褥瘡とは、体の特定の部位だけピンポイントに負荷がかかることで、血流が悪くなり、皮膚の一部がただれたり、赤みが出たり、傷ができてしまったりすることです。一度褥瘡ができると、痛い上に完治まで時間を要するので、犬はとてもつらい思いをします。
しかし、良い姿勢をサポートして、体の負担を大きく軽減してくれる犬用ベッド・クッションは、そのようなことを防ぐ手段としても用いることができるのです。
暑さや寒さから犬を守ってくれる
犬用ベッド・クッションは、オールシーズン使えるもの、夏向けの冷却シートが入っているもの、冬向けの保温性が高いものなど様々な種類が展開されています。
暑さや寒さの感じ方は、犬によって異なりますが、あまり感じにくい犬にはオールシーズンのものを。
寒がり・暑がりの犬には、季節に合わせた犬用のベッドを使用することで、暑さ・寒さから守ることができます。それによって、風邪もひきにくくなり、犬も1年中快適過ごせるようになるのです。
お出かけや預かりの時にも役に立つ
犬用のベッド・クッションは犬の心身を健康にすることにも役立ちます。例えば、外泊やペットホテル、入院することになった時、自分や家庭の匂いがついたベッドを一緒にもっていくことで、犬は恐怖や不安を和らげることができます。
知らない空間で、知らない人に世話をされることは、犬にとって恐怖でしかありません。そのため多大なストレスがかかり、ご飯を食べられなくなったり、眠れなくなったり、常に興奮状態が続くこともあります。
しかし、そこに「いつものお気に入りのベット」があることで、恐怖を取り除き、リラックスしやすい環境を作り出せます。
犬に最適なクッションやベッドの選び方
異なる特徴を持った犬用ベッドやクッションが販売されている中で、「うちの子にはどんなものがいいの?」と迷ってしまう方は多いと思います。
実は、クッションやベッドを選ぶときには、いくつかポイントがあります。ここではそのポイントを詳しく解説しますので、実際に購入するときにはぜひ参考にしてみてくださいね。
犬の性格や体格に合わせてタイプを選ぶ
ベッドにも、大型犬用、小型犬用などのサイズも考慮しなければなりません。ベッドの大きさは、小さすぎれば窮屈に、大きすぎると「リラックスできる場所」ではなくなってしまいます。
さらに、犬の性格も加味してあげると良いです。例えば、臆病な犬に開放的なベッドを用意しても、そこではリラックスすることはできません。
そこで以下には、性格・体格ごとのおすすめのベッドタイプ(4種類)についてまとめました。まずは、どのベッドタイプが愛犬の性格・体格に合いやすいのか、チェックしてみてください。
- クッション型
平面の形をしていて、持ち歩きがしやすく、ゲージやクレートのなかでも簡単に使用できます。サイズは小型犬から大型犬まで広い範囲で展開されています。
おすすめの体格・性格:小型~大型犬、シニア犬、開放的な犬(お腹をうえにして眠るなど)
- カドラー型
四方が塀のように盛り上がっていて、中心のクッションを囲うような形のものです。多くの家庭で使われているものがこのタイプになります。ピッタリのサイズを選べば、体を覆い安心感があります。
おすすめの体格・性格:小型~中型犬、シニア犬、子犬、寂しがりやな犬、狭い場所が好きな犬
- ボルスター型
四方のうち一方だけ囲いがない形です。開放感があり広々としています。
おすすめ体格・性格:小型~大型犬、開放的な犬
- ドーム型
屋根まであるベッドで、本来犬が好むような「狭くて暗い場所」に近い作りになっているため、犬が最も安心するタイプです。「かまくら」とも呼ばれます。
冬は暖かく良いですが、夏は熱がこもってしまうので注意が必要です。また、中のクッション以外は洗濯で型崩れしやすいです。
また、大型犬に対応したものを見つけるのは難しいのがデメリットです。
おすすめの体格・性格:小型犬、怖がりな犬、狭いところが好きな犬
おすすめが全ての犬に当てはまるわけではありませんが、これを参考に愛犬にピッタリのものを探してみてくださいね!
清潔に保つにはお手入れのしやすさも重要
毎日使うベッドなので、洗濯できるかは重要なポイントになります。丸洗いができなくても、中のクッション部分のみ、手洗いのみでもできれば安心です。
特に、トイレトレーニングが未完了の子犬やシニア犬は、ベッドの上で用を足してしまうこともあるので、洗濯表示には注意しましょう!
犬が噛んでも破れない「耐噛み素材」のベッドを選ぶ
これまでに犬用のベッドを使っていた家庭が、使用を中止する理由として多いのが「犬がクッションを噛んで破くから」というものです。
確かに、やんちゃな犬は購入して数時間で破いてしまうこともあるようです。そんな犬には「耐噛み素材」のベッドを選んであげましょう。
耐噛み素材とは、超弾力ファイバーなどの特殊な素材を使って作られたベッドで、犬が喰らいついても破けにくい特徴があります。犬のクッション・ベッドの食いちぎりは誤食にも繋がりますので、注意が必要です。
犬用クッション・ベッドおすすめ14選!
犬用のベッドやクッションは、ネットやホームセンター、ペットショップで販売されていて、それぞれ異なる機能を持ったおしゃれで可愛い物、シンプルで落ち着いたものまで、様々な種類が展開されています。
豊富な商品の中から、人気の犬用ベッドはどのようなものがあるのか、厳選した商品14個を紹介します。
【クッション型】
- Aurako 犬用ベッド 丸型クッション
- Hero Dog 洗えるペットベット
- SCILLO ホットドック ペットベッド
- MengMeng 高反発繊維ペットマット
【カドラー型】
- neDOGko 犬用ベッド エムール
- PEOPLE&PETS ペットベッド モチモチ3D綿
- EMME フランネルペットベッド
【ボルスター型】
- bingopaw ペットソファーベッド
- JEMA L字犬用ベッド
- EMME ペットベッド
【ドーム型】
- PetStyle ドーム型ペットベッド
- ATAKA ペットベッド
- YHSEVEN ペットハウス
- アイリスオーヤマ ドームベッド
Aurako 犬用ベッド 丸型クッション
「Aurako 犬用ベッド 丸型クッション」は、Amazonの「犬用ベッド・クッション」ベストセラー1位の人気の商品です。
8種類の豊富なカラーバリエーションと、体重3kg~45kgまでの広いサイズ展開、軽量であることが魅力的なポイントです。
さらに、洗濯機で丸洗いしてもへたりにくく、滑り止めもついているので、犬がクッションに飛び込んできても安心です。
また、クッション表面は約4㎝の長毛素材で、肌触りが良くぽかぽかで温かく冬にも大活躍できるアイテムです。
Hero Dog 洗えるペットベット
「Hero Dog 洗えるペットベット」は大型犬やシニア犬におススメのマット・クッションです。
低反発のウレタンフォーム素材は、耐久性が高く、大型犬が使用していてもヘタりにくいです。さらに、体圧を分散し、体にかかる負担を軽減するのでシニア犬・寝たきりの犬のも安心して使えます。
また、カバーの洗濯も可能で、軽量で持ち運びも簡単です。通気性も良く、夏には冷却マットを、冬には毛布をプラスすることでオールシーズン使うこともできます。
SCILLO ホットドック ペットベッド
「SCILLO ホットドック ペットベッド」は小型犬~中型犬におススメのマット・クッションです。
ホームセンターなどでも、広く販売されている人気の商品で、犬がクッションの中で休むと、ホットドッグのウインナーになってしまう姿が可愛いと、SNSに多くの写真がアップされています。
耐久性に優れ、通気性も良く、手洗いで丸洗いも可能ですが、毎日使っていると形が崩れていくデメリットがあります。滑り止めはついているので、犬が飛び込んでもけがをしにくいので安心です。
可愛さを重視する飼い主さんには、ぜひ試してほしい商品です。
MengMeng 高反発繊維ペットマット
「MengMeng 高反発繊維ペットマット」は、小型犬~大型犬・シニア犬まで体格・年齢を問わず使えるクッションマットです。
高反発素材を用いていているので、体圧が均等に分散され、足腰の弱ったシニア犬も安心して使えます。
さらに、幅広いサイズ・カラー展開と、軽量、滑り止め機能付きは嬉しいポイント!
また通気性が良く、オールシーズン使用も可能で、カバーと中材も洗うことができます。洗浄後は数時間で乾くという速乾性も◎。
強度も高いので耐噛み性にも優れています。噛み癖がある犬にもおススメです。
neDOGko 犬用ベッド エムール
成犬用
シニア犬用
「neDOGko 犬用ベッド エムール」は、犬の習性を研究して生まれたまくら一体型のデザインで、体の一部がベッドに触れていることで、より安心感を与える構造です。
カバーには、噛んでも破れにくいオックス生地が用いられた高い耐久性があるので、噛み癖のある犬も使えます。また、カバーや中材も洗えるので、いつでも清潔を保つことができます。
さらに、「シニア・子犬」用と「成犬」用とで分かれており、前者には、立ち上がりをサポート&蒸れにくい高反発エアー素材が使用され、後者には、疲れにくい体圧分散に優れたプロファイルウレタンが使用されています。
そのため、ライフステージに合ったベッドを選択することができます。カラーも全部で6色あるので、きっとお気に入りが見つかるでしょう。
PEOPLE&PETS ペットベッド モチモチ3D綿
「PEOPLE&PETS ペットベッド モチモチ3D綿」は、中綿にモチモチの3D綿がたっぷりと入っており、ソフトな肌触りが気持ちいいベッドです。
季節を問わず使用でき、丸洗い可能で、中綿が偏らないようにピン止め加工されている点が嬉しいポイント!
さらに、入り口が広いため、足腰が弱い犬・シニア犬にも優しい構造になっています。裏面は滑り止め効果のあるウェード生地が用いられているので、愛犬の飛び込みにも耐えられます。
EMME フランネルペットベッド
「EMME フランネルペットベッド」は、なめらかなフランネル素材が使用された、柔らかく寝心地が良いベッドです。高密度のフランネル繊維が熱を放出して通気性が良く、夏は冷却パッドを加えることで季節を問わず使えます。
中綿がたっぷり入っていて、犬がアゴを乗せるのにちょうどよい高さが◎。シニア犬でも簡単に出入りができます。
さらに、中心部のキルティング加工が洗濯時の型崩れを防止し、裏面の滑り止めで愛犬が滑って転倒することを防ぎます。
サイズは・カラーはそれぞれ3サイズ・6色あるので、愛犬にピッタリのものが見つかるはずです
bingopaw ペットソファベッド
「bingopaw ペットソファベッド」は、M・L・XLの3サイズ展開されており、中型犬~大型犬・シニア犬におすすめのボルスター型のベッドです。
通気性・保温性が高い素材が使われ、季節を問わず使えます。さらに、一辺は囲いがなく出入りのしやすさも◎、高品質なウレタンクッションが、体圧も分散してくれるのでシニア犬にも最適です。
また、表地の裏面は防臭防水加工が施されているので、万が一愛犬がお漏らしをしても安心で、カバーも簡単に取り外して選択できるので、いつも清潔を保つこともできます。
JEMA L字 犬用ベッド
「JEMA L字 犬用ベッド」は、中材・カバーにこだわりがあるベッドです。
中材には、炭素入りエッグクレート状の低反発素材が使われており、体が沈みすぎず自然な姿勢をキープした状態で休むことができるので、大型犬やシニア犬に最適です。
さらに、カバー表面は3層防水カバーとなっており、表面は耐噛み素材のオックスフォード生地が用いられているので、耐久性・通気性が高くオールシーズン快適に過ごすことができます。
裏面には滑り止め加工もされていて、カバーも洗濯機で丸洗いできるのも嬉しいポイントです。
EMMA ペットベッド
「EMMA ペットベッド」は、ペット用のベッドですが、人用寝具でも使われる素材・製法で作られた高品質のベッドです。
中材は高反発ウレタンが使われ、体圧を分散し姿勢をサポートしてくれるので、シニア犬や大型犬も安心して休むことができます。
表面生地はアクリル100%で、ずっと触っていたくなるような気持ちいい肌触り。中心を囲む3辺は高さ・厚みがあり良い寝心地を誘う枕の役目を果たしています。
耐久性も高く、ペットの引っかきや噛む力にも負けません。もちろん、カバーは洗濯可能なので清潔を保つことも可能です。
また、中型~大型犬用のサイズ展開が多いボルスター型のベッドですが、こちらは小型犬にも対応するサイズがあることが嬉しいポイントです。
PetStyle ドーム型ペットベッド
「PetStyle ドーム型ペットベッド」は、8種類のカラーバリエーションとシンプルなデザインがおしゃれなドーム型のベッドです。3サイズあるので、愛犬にピッタリのサイズをみつけられるはずです!
カバー表面はボア、裏面はフランネルと2種類の生地が使われ、高級感があります。さらに、中材・本体ともに丸洗いできて、本体の高反発33Dウレタンが、洗いによる型崩れを防止してくれるので安心です。
中材は、クッションタイプとウレタンマットタイプを選択することができます。愛犬の好みによって、カスタマイズできるのは嬉しいポイントですね。
極めつきは、本体後方にはコンセントを通せる穴がついている点。寒い冬に、ペット用ホットカーペットが中で使えるような使用になっているのです。ドームはもともと保温性が高いベッドですが、より暖かさを出したいときに大活躍します!
ATAKA ペットベッド
「ATAKA ペットベッド」高い保温防寒性をもつドーム型ペットベッドです。体全体を包み込むような形なので、犬はより安心と暖かを感じることができます。
本体は、ボア生地と高弾力な綿をたっぷりと使っていて、抜群の寝心地と睡眠環境を整えます。さらに、本体は洗濯機で丸洗い可能なので、お手入れも簡単です。また、落ち着いたブラウンカラーは部屋の景観を邪魔しません。
YHSEVEN ペットハウス
「YHSEVEN ペットハウス」は、見た目がポイントのベッドです。家をイメージしたデザインで、愛犬が中で休んでいる姿はとても可愛いです。サイズは3つから選べます。
柔らかく通気性もあり、犬が噛んでも破れにくいため、噛み癖にある犬にもおすすめです。また、防水・防湿性も高く、中に湿気がこもりにくいのも◎。
さらに、簡単に取り外し・折り畳みができるので、オフシーズンにはコンパクトにして収納できるのは嬉しいポイントです。
アイリスオーヤマ ドームベッド
「アイリスオーヤマ ドームベッド」は、テントの形をしたドーム型のベッドで、おしゃれなデザインがポイントです。
1つはグレーのモロッカン柄、もう一つはマスタードのもみの木柄で、まるでキャンプのテントで休むような姿がとても可愛らしく、お部屋に彩を加えたい飼い主さんにもおすすめ。
中のクッションはもちもちしており、生地には肌触りの良いフランネル生地と、温かいファー生地が裏表に施されているので、愛犬の好みに合った面で使うことができます。またクッション部分は洗濯可で、綿が偏らないようにピン止めされています。
入り口に少し高さがあるので、シニア犬には向きませんが、そのほかの犬はちょうどよいアゴ乗せになって気持ちよく眠れます。
▼「犬のベッドの基本」を知りたい方はこちら
まとめ
犬に専用のベッドやクッションを必要とする理由は、「休息」だけでなく、犬の生活リズムを整え、体への負荷を軽減させるなど様々あります。
もちろん、ベッドで眠るのが嫌いな犬もいるので、必ずベッドで寝かせなければならないわけではありませんが、そうでない場合は、犬にベッドやクッションを用意してあげると良いでしょう。
ベッドやクッションを選ぶ場合は、愛犬の体格や性格を考慮し、愛犬のタイプに合ったデザインや特徴をもったものを選んであげてくださいね。お気に入りのベッド・クッションで、愛犬の毎日が快適なものになりますように。