犬が散歩中に吠える理由
犬が他の犬にだけ吠える理由
犬はもともと「吠える性質」を持った動物です。「遊びたい」「怖い」など、何かを伝えるために吠えていることがほとんどです。では、なぜ犬は他の犬にだけ吠えているのでしょうか?その理由は以下のことが考えられます。
- 警戒している
- 怖い
- 遊びたい
- 興奮している
- 縄張り意識がある
犬も人間のようにそれぞれ違った性格をしており、吠える理由は犬によって違いがあるようです。育ってきた環境でも異なり、社会性が養われていない犬の場合、他の犬と仲良くできない犬も存在します。
一方で、他の犬に会うと「遊びたい」とはしゃいで興奮するタイプの犬もいます。このような犬の場合は、散歩の長さや回数を増やし、比較的おとなしい性格の犬と遊ぶ経験を積ませることで、少しずつ落ち着くことがあります。また、年齢を重ねることで直ることもあるでしょう。
犬が通行人に吠える理由
吠える対象が周囲の犬だけでなく、散歩中に出会う人の場合もあります。他の犬同様、通行人に吠える理由として以下のようなことが考えられます。
- 怖い
- コミュニケーション不足
- 警戒心
対象物に犬自身が慣れていないと、警戒心などから吠えることが考えられます。これらは、親兄弟から離される時期が早かったことや室内飼いが増えたことが背景にあり、犬に社会性が育まれていないことが大きな原因になっています。
犬の性格が形成され、成犬になってしまった犬の生活習慣を変えるのは難しい面もありますが、吠え癖を直すトレーニングを根気よく続けていきましょう。
犬が散歩中に吠える時のしつけ方法
誰がリーダーか教える
散歩中他の犬に向かって吠える場合、自分をリーダーだと勘違いしていることがあります。自分がリーダーとして仲間である飼い主さんを守ろうと吠えている場合、お互いの主従関係の見直しが必要です。
こういった場合、飼い主さんが主導で犬を散歩させる「リーダーウォーク」を取り入れたり、プロのトレーナーに相談したりするなどの対策をとりましょう。犬は飼い主さんをリーダーだと学習できれば、散歩中に他の犬に気を取られずにすむようになります。
もし吠えてしまった場合でも、リーダーである飼い主さんが吠えるのをやめるよう指示を出すことで、簡単に止めることができるでしょう。
褒めるを繰り返す
犬に吠えることをやめさせるために効果的な方法は「吠えなかったら良いことがある」ということを犬に学習させることです。
散歩中、他の犬や通行人に対して吠えずにやり過ごせたら、おやつをあげて褒めるなどのしつけ方法を繰り返します。こういったトレーニングを続けることで、犬は「吠えない」を習慣にすることができるでしょう。
また、車や自転車などの動くものに反応して吠えるのは、もともと牧羊犬であった性質をもった犬種に多い傾向があります。この場合も、「吠えなかったら褒める」を繰り返し行うしつけ方法が有効です。犬が指示に従えたときには褒めたり、ご褒美をあげたりすると、より犬との信頼関係を深めることができます。
さまざまなものに慣れさせる
できれば犬の性格が形成させる子犬までに、できるだけ色々な刺激に慣れさせ社会性を身につけるようにしましょう。散歩中に恐怖心や警戒心のもとになるものに慣れさせておくと、「吠える」ことがない犬に育ちます。
例えば人に慣らす方法として、近所の方におやつをあげてもらい、家族以外の人が敵ではないと時間をかけて認識させることが大切です。
犬が散歩中に吠えるのをやめさせるには
吠える前に指示を出す
犬との散歩中に他の犬と遭遇しそうになったら、飼い主さんはタイミングを見て「おすわり」「伏せ」などの指示を出します。犬は吠えて興奮すると、吠えるのを止めるのが難しくなってしまことが多いので、飼い主さんの指示を出すタイミングがとても重要です。
日頃からこういった指示に慣れている犬の場合、出された指示の方に集中し、吠えずにやり過ごすことができるでしょう。また、指示を出したら従わなければならないリーダーだと犬に学習させるため、普段からコミュニケーションをとり信頼関係を築いておくことをおすすめします。
吠える対象を避ける
犬が吠える対象を、事前に避けることも効果的なやり方の一つです。例えば、散歩中に吠える対象が向かってきたら、犬が気づく前に方向転換をして別のルートに変更してしまいましょう。
また、散歩前に犬のお気に入りのおもちゃやおやつを持っていき、「犬が吠える前」に取り出し、気をそらすのも良いでしょう。おやつは鼻先に持っていくと匂いで注意をそらしやすくなるのでおすすめです。
▼「犬の散歩のしつけの基本」を知りたい方はこちら
まとめ
犬にとって吠えることは何かしらの理由があります。飼い主さんは、散歩中に犬が吠えた場合、どうして吠えているのかを理解するようにしましょう。
吠える理由を踏まえ、原因にあった対処法で、犬の緊張や不安を取り除くことが大切です。また、犬によって性格は異なるので、飼い犬にあったしつけ方法を見つけるようにしましょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 joe
うちの犬は、子犬期にしつけ教室へ連日預けてトレーニングをお願いしていたため、人間も犬も大好きな犬に育ちましたが、お散歩をしていると犬が嫌い(苦手)なわんちゃんは多いような気がします。
室内犬で滅多に犬に会わないのなら、犬が嫌いでも苦手でも問題ないと思うのですが、散歩のたびにストレスになるようだったら犬のために早期に解決してあげたいですよね。
アイコンタクトで飼い主さんと信頼関係を持って、リラックスした状態で犬と挨拶が出来るようになると、きっと犬も楽しくなるのにな、と思います。
40代 女性 momo
その他には、リードを持つ力加減で吠えるのを阻止できる場合もありますので、様子によって対処しようと思っています。日々の散歩でワンコ同士お互いに不快な思いをしないように、愛犬とのコミュニケーションを常にしていくことが大切だと思いました。
40代 女性 SUSU
ミニチュアダックスの男の子と暮らしています。
ダックスは吠えやすい犬種と言われており、愛犬も特定の犬種にはこちらの声が全く聞こえないんじゃないかと思うほど、吠えまくってしまいます。
記事にあるように、叱っても全く効果がなく、姿が見えなくなるまで吠えてしまいます。他の通行人が振り返るほどの大声で、恥ずかしくなることもしばしばでした。
記事に書いてあるおやつを持ってアイコンタクトも試そうとしたこともありますが、お散歩中におやつを持ち歩くと、おやつ目当てでお散歩するようになるのもどうなのかなと思い、躊躇していました。
実際、お散歩バッグにおやつ入りのタッパーを持ち歩いている飼い主さんも多いのですが、そのワンコは飼い主が立ち止まるとおやつ!とお散歩バッグに飛び付くようになっており、これを直すしつけをまたするのかなと思うと、我が家ではこの方法を試しませんでした。
愛犬の性格上、嫌なものは嫌、おやつが出てきても食べないタイプということもあり、他の方法を試すことにしました。
愛犬の場合、挨拶をしたときに怖い思いをした、又は、他の子と遊んでいる時に喧嘩になったことがある、などの過去に何か嫌な思いをした犬種のワンコさんが苦手となっています。それまでは平気で挨拶をしていたのに、1頭のワンコとの経験によってその犬種全てに吠えるようになっていました。
経験による苦手意識、恐怖意識が働いているようでしたので、まず、その経験によって認識付けされたものを忘れてもらうよう、長い期間をかけることにしました。
吠える犬種はなるべく避けるようにし、吠える機会を与えないようにしました。
苦手意識を持っている時は克服するためにわざと鳴らした方がいいという意見もありますが、愛犬の場合、その方法は更に苦手意識を強くすると思い、とにかく避けるようにしました。
この方法をとって数年が経ちますが、現在、他の犬種と挨拶をしている最中に苦手な犬種が参加してきた場合及び道路ですれ違う際、十分な距離がある場合は吠えずに通りすぎることが出来るようになりました。
どんな犬種にも仲良くしてほしい、挨拶出来るようになってほしいと望む飼い主さんは多いと思います。
私もそうでした。
でも、人間も苦手なタイプの人はいます。全ての人と仲良くはなれません。挨拶出来るようにはなれないかもしれませんが、吠えかからない程度になれればそれで良いのかなと最近は思うようにしています。
おやつは効果がなかった、という飼い主さんがいらしたら、時間はかかりますがこの方法もお薦めです。
30代 女性 瑞希
テリア犬の典型として、好戦的な部分もありますが、基本は好奇心旺盛でフレンドリーな気質のため、余程の大型犬を見ない限り、自ら吠えるケースはほとんどなく、むしろ、吠えられるケースの方が圧倒的に多いです。特に、チワワ、Mダックスには嫌われやすい傾向にあり、遠目からもワンワンキャンキャンガウガウとやられるのです。飼い主さんの多くは、「ごめんなさいねぇ」的な無言の挨拶をして下さいながら、抱っこで連れ去ってしまったり、迂回され、その様子を愛犬は、挨拶したいのになぁとシュン...として見送っています。
この記事は、私(と愛犬)のように、避けられる側にとっても、とても勉強になる記事でした。ついつい、吠えることを叱ったり、迂回したりせずに、他犬と対面させる機会を作って慣らした方がいいんじゃないか?何なら練習相手になるよ〜なんて思ってしまいがちなのですが、犬にも性質や個性があるもの。どうしても他犬が受け入れられない子がいたっておかしくないとも言えるはずですよね。そんなワンちゃんや飼い主さんがストレスをためないでいる方法として、紹介されている考え方やトレーニングの実践はありではないでしょうか。
特に、まだまだパピーちゃんならば、社会化の実践をすすめますが、ある程度の年齢の愛犬と暮らしていて困っている方は多くいますので、教えてあげたいと思います。
女性 マーチ
女性 匿名
室内飼いの頼りになる警察犬シェパードくんです。人とおなじで性格です。
女性 匿名
50代以上 女性 匿名
私は静止・制御の練習になると思い避ける事はしませんし、相手には迷惑でしょうが、しないで欲しいかなと思ってます。
まっ、小型犬なのでそれが可能なのですが_。
おかげで前もって『しぃーだよ。』と言う指示を聞いてくれるようになりました。
勿論、吠えずに通り過ぎることが出来れば褒めます。
40代 女性 匿名
犬も十頭十色。
「犬の挨拶」とやらを勝手にしてくるむちゃくちゃな愛犬屋。
社会化期はオーナー元に来る前、生後7週程度でとっくに終わっている。
2ヶ月からは恐怖の刷り込み期。
その時期にやたらめったら犬同士臭い嗅ぎさせる。
自分のご愛犬に引きずられているから、行ったろかやったろかの戦闘モードに気付いていない。
たまたま相手の犬に救われているだけ。
自身の犬を知らない、見極められていないご愛犬屋達迷惑。