子犬が吠える時におすすめのしつけ方は?原因別の対処法と注意点

子犬が吠える時におすすめのしつけ方は?原因別の対処法と注意点

子犬を迎える際に最も気になるのが、吠えることではないでしょうか。子犬の吠えと上手く向きあうために、事前に原因や対処法を知っておくことが大切です。この記事では、吠える子犬のしつけについて解説します。

子犬が吠える時にはどうやってしつける?

ジャックラッセルの子犬2匹

子犬が吠えるときは、どのようにしつけたらいいでしょうか。人間の子供がよく動きよくしゃべるように、子犬の時期は非常に活発でよく吠えます。

本来犬が吠えるのは自然な行為ですが、人間とともに生活する以上、飼い主が鳴き声をコントロールできなければなりません。まずは、子犬の吠えに対する心構えについて解説します。

吠える原因に合わせたしつけが重要

子犬が吠えるのには原因があります。子犬がなぜ吠えているのか不明瞭なまましつけをすると、飼い主の指示が伝わりにくくなるだけでなく、ときには吠えが悪化してしまうこともあるのです。

しつけを始める前に、子犬が吠える原因について考えてみましょう。

吠える行動のすべてを否定しない

犬はもともと、感情表現や意思表示、伝達手段として吠える生き物です。群れを作る習性がある犬にとって、本来鳴き声は非常に重要なものだったのです。

そのため、吠える行動のすべてを制御することはそもそも難しく、吠えさせないことが子犬のストレスの原因となる場合もあります。

人間と犬が両者とも居心地よく過ごすために、トラブルにつながりやすい吠えと、そうでない吠えを分けて考えましょう。吠える行動のすべてを否定するのではなく、吠えてほしくないシチュエーションでいつでも辞めさせられるという状態がベターです。

子犬が吠える理由

ブランケットに包まる子犬

子犬が吠えるときには、いくつかのパターンが考えられます。前後の子犬の行動や今の状況をじっくり考えてみると、子犬が吠える理由が見つけられるでしょう。ここからは、子犬が吠える代表的な理由についてご紹介します。

自分の要求を伝えている

子犬が飼い主さんの方を見つめながら「キャンキャン」と吠える場合は、自分の要求を伝えていることが考えられます。多くの子犬は飼い主さんに構ってほしいとき、平常時よりもやや高めの声で連続的に鳴き声を発します。

これは、産まれたばかりの子犬が兄弟犬や親犬に対して要求を伝える際に見られる行動です。遊びたいという要求の他、お腹がすいている、散歩に行きたいという場合もあるでしょう。

不安や恐怖の感情を表している

新しい家に来たばかりの子犬は、不安や恐怖から「ワオーン」と遠吠えを発する場合があります。親元から離れ、さらには寝床も変わった子犬にとって、その場にいること自体が大きなストレスとなっている可能性があるからです。

慣れてくれば自然と吠えなくなる子犬もいますが、あまりにも夜鳴きがひどかったり、飼い主さんの留守中に鳴き続けているのは困りものですね。

不安や恐怖による吠え声は、成犬になってからも習慣化してしまう恐れがあります。

警戒心や縄張りを主張している

来客時にお客さんに向かって力強く「ワンワン!」と鳴いたり、散歩中に通りすがりの人や犬にしつこく吠える場合は、警戒心を主張していることが考えられます。

犬は縄張り意識の強い動物なので、見たことのないものに対してはまず吠え声で威嚇します。子犬の場合は成犬よりも初めて見るものが圧倒的に多いため、警戒吠えをする頻度も高いのです。

喜びの気持ちが高まって興奮している

「ウー、ウー」と低くなったあとに、やや高い声で「ワンワン!」と吠える場合は、興奮していることが考えられます。飼い主さんがおもちゃやご飯、おやつを手にしているなら、ほぼ確実に興奮吠えだと考えていいでしょう。

喜びの感情が頂点に達し、吠えないと気持ちがおさまらないといった状態です。飼い主さんの手やおもちゃを噛むこともあります。子犬のうちはまだまだ感情の制御が難しく、吠えによって気持ちを発散しようとするのです。

子犬が吠える原因に合わせたしつけ方

ごはんを食べる子犬たち

子犬のしつけは、吠える原因に合った方法で行うことが大切です。ここからは、吠える理由に合わせたしつけの方法を解説します。

産まれて間もない子犬は本当によく吠えますが、この時期にしっかりと習慣付けをしておけば、成犬になってからがとても楽です。吠える理由が分かったら、これから紹介するしつけの方法をぜひ試してみてください。

要求吠えには無視で対応する

要求吠えに対して最も重要なのが、「吠えても要求は通らない」と子犬に覚えさせることです。

犬は賢い動物なので、吠えたことによって要求が満たされれば次もまた吠えて要求します。子犬のおねだりはとてもかわいくついつい構ってあげたくなりますが、吠えをしつけたいのであれば徹底して無視するようにしましょう。

吠える行動を辞めたら、おやつや遊びでたっぷりとご褒美を与えます。なかなか吠えがおさまらない場合は、おすわりやお手など代わりとなるコマンド(指示)を出します。

その指示の成功に対してご褒美を与えることで、子犬は「おすわりしたらご褒美がもらえる」と学習するのです。次に同じ要求を伝えたいときに、吠える行動の他におすわりをすることが子犬の選択肢に入ってきます。

不安吠えには飼い主と離れる訓練をする

就寝時やお留守番などに子犬が吠えるのは、「分離不安」が原因となっている場合があります。この場合には、飼い主さんと離れても落ち着いて過ごせるよう訓練するのが効果的です。1匹でも安心して過ごせるようになると、吠え声によるご近所トラブルの回避だけでなく、子犬自身の心の安定につながります。

まずは短時間別の部屋で過ごすなどの簡単なお留守番から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。吠えずに過ごせたら、スキンシップやおやつなどのご褒美を与えます。飼い主さんはいなくなっても必ず戻ってくるということを子犬が学習すれば、徐々に吠える癖も改善していくでしょう。

警戒吠えには社会化トレーニングを行う

来客や散歩時に人間に対して吠える場合は、社会科トレーニングでしつけします。子犬のうちに家への人の出入りを多くし、またドッグランや大きな公園など人や犬の多くいる場所へ積極的に連れ出しましょう。子犬のうちからたくさんの人や犬に触れさせることで、少しずつ警戒心をほぐしていきます。

また、インターホンの音に反応して子犬が吠えるのも、よく見る光景です。これをしつけるには、ご褒美を使ってインターホンの音と「ハウス」を紐づけるのが効果的です。

インターホンを鳴らしたら、犬が吠える間髪を与えずにクレートやゲージに入るよう促します。上手に入れたら、クレート内またはゲージ内でご褒美を与えましょう。

これを繰り返すうち、インターホンが鳴ると自分からハウスするようになります。インターホンの音は警戒すべきものではないとわかると、吠える行動も減ってくるでしょう。

興奮吠えには飼い主が冷静に接する

うれしくて吠えてしまう興奮吠えのしつけは、要求吠えと同じようにするといいでしょう。大切なのは、「吠えても嬉しいことは起こらない」と子犬に理解させることです。そのために、興奮吠えをしたときには徹底して無視するようにしましょう。

飼い主さんと遊んでいる最中に吠えたら、すぐに遊びを中止します。吠える行動を辞めたら、ご褒美を与えた上で遊びを再開します。

飼い主さんが冷静に接することで、子犬も落ち着いて遊ぶことを身に着けていくでしょう。飼い主さんの指示によってクールダウンさせることができるようになれば、吠え以外のトレーニングもスムーズになります。

吠える子犬のしつけを行う時の注意点

ハイタッチするハスキーの子犬

子犬をしつけるときには、いくつかの注意点があります。これらのことを守ってしつけをすることで、覚えてほしいことをより早く、そして気持ちよく子犬に受け入れてもらえるでしょう。

しつけの仕方は人や犬に合わせて変えていっても構いませんが、以下のことは最低限のルールとして守るようにしてくださいね。

子犬を大声で叱ったり叩かないようにする

子犬を叱るときに、大声を出したり叩いたりするのは厳禁です。これらの行為は子犬に無駄な恐怖心を与え、興奮度を倍増させます。その結果、吠える頻度が上がったり、飼い主に対して吠えるようになる場合があります。

やみくもに吠えたら叱るのを繰り返していても、子犬はなぜ吠えたらいけないのか理解することができません。そればかりか、根本的な吠える原因が解決されないまま、飼い主さんとの関係が悪化してしまうことになるのです。しつけをするときは、飼い主さんが感情的にならないよう気を付けましょう。

時間がたってから叱らないようにする

子犬の吠える行動に対して、時間がたってから叱らないようにしましょう。子犬は褒められたり叱られたりしたときに、直前の自分の行動と紐づける傾向があります。そのため、過去のことに対して言葉をもって叱られても、飼い主さんが何に対して怒っているのか分からないのです。

たとえば夜鳴きをしつけたいとき、朝起きてから言い聞かせても子犬には理解できません。何もしていないのに叱られたと勘違いする可能性があるため、しつけはリアルタイムで行いましょう。

問題解決が難しい時は専門家に相談する

子犬の吠えがなかなか改善しない場合は、家族だけでは解決が難しいかもしれません。お互いにストレスをためる前に、専門家に相談することをおすすめします。訓練士・ドッグトレーナーなどに頼って、子犬の吠えを客観的にチェックしてもらうといいでしょう。

また、子犬は体の痛みや苦痛で吠える場合があります。吠える行動が過剰であれば病気を疑い、獣医師に診てもらうのもひとつの手です。行動診療を専門としている獣医師もいますので、吠えるときの状況などを伝えて相談するのもいいでしょう。

まとめ 

上を向く子犬

もしもあなたが、ある日突然声を発するなと命ぜられたらどうでしょうか。本来子犬にとって吠えないようにしつけられるのは、それと同じように理不尽なことなのです。しかし人間と共存する以上、吠える行為がトラブルにつながる場合があるのは事実です。

子犬の吠える行動は、必ず原因があります。しつけを行う際には、まずは原因について考えるのが大切です。同じ子犬が吠えるにしても原因はひとつではないので、そのときの状況を踏まえて子犬の気持ちに寄り添う必要があるでしょう。

吠える原因が分かったら、初めてそれに合わせたしつけを開始していくことになります。基本の考え方は、「吠えてもメリットはない」と子犬自身に覚えさせることです。

それと同時に別コマンドへの置き換えトレーニングも実施すれば、その行為が吠える代替になります。子犬に負担のないしつけで、飼い主も犬も気持ちよく過ごせるようにしましょうね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい