子犬の甘噛みをやめさせる5ステップ!原因と期間もまとめて解説

子犬の甘噛みをやめさせる5ステップ!原因と期間もまとめて解説

この記事では、子犬の甘噛みを治すしつけの方法と原因や期間などを分かりやすく解説します。愛犬の甘噛みに悩む飼い主さん必読の内容です!

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

子犬が甘噛みするのはなぜ?

甘噛みするジャックラッセルの子犬

子犬の甘噛みは、しつけの相談で上位にくるほど飼い主を悩ます厄介な行動です。しかし、子犬の成長には欠かせない理由もあるのです。子犬が甘噛みをする理由をみていきましょう!

狩猟本能による甘噛み

狩猟本能とは、犬の祖先といわれるオオカミが持つ「獲物を追いかけて捕まえて食べる」という一連の行動をいいます。現在の犬になるまでに多くの時間が経ちましたが、祖先の本能はしっかりと引き継がれているのは驚きですね!

もちろん、子犬にも狩猟本能はしっかり引き継がれています。しかし、今では特別な訓練をしている犬を除いて狩猟することは滅多にないため、子犬は抑えられない狩猟本能を甘噛みをすることで満たそうとしているのです。

歯の生え変わり時期で歯がかゆい

子犬は、生後3週頃から歯が生え始め、生後4~6ヵ月の時期に乳歯が永久歯へと生え変わります。その頃になると、口の中がかゆくなるなどの違和感を甘噛みで紛らわします。

犬は、口の中がかゆくても直接かくことができないので、甘噛みしてしまうのも仕方ないですね。

好奇心や遊びの延長で噛んでしまう

子犬は好奇心が旺盛で、気になるものはなんでも口に入れてしまいます。これを「噛みつき欲求」と言います。子犬はなんでも物を口に入れることで、物の情報を集めたり、顎の筋肉を鍛えたり歯の抜け代わりを促進したりしているのです。

口に入れて良いものと悪い物の区別ができないので、飼い主もヒヤッとしてしまうこともしばしばあるかもしれません。

また、子犬と一緒に遊んでいると、力加減がわからずに噛んでくることがあります。いわゆる「じゃれ噛み」と呼ばれるもので、これは子犬がとるコミュニケーションと遊びの一つです。

犬同士ではもちろんのこと、敵意はありませんが相手が飼い主でも噛んでくることも。子犬は犬同士でじゃれることで力加減を学んだりしています。強く噛みすぎてしまった場合は、母犬や兄弟犬など遊び相手に叱られ、集団行動のルールを身に着けているのです。

飼い主に甘えたい気持ちから甘噛みする

子犬は、愛情表現として甘噛みをします。「もっと構って」「一緒に遊ぼう」という気持ちを飼い主に示しています。これは、母犬や兄弟犬とじゃれつくときの行動です。

飼い主に対しては、手や足を前歯だけで軽く噛んだり、指を口に入れておっぱいを飲むような仕草をみせたりします。

恐怖や不安から

恐怖や不安を感じたり、危険から身を守ろうとして甘噛みをしてくることもあります。この場合は本気噛みに近い力で噛んでくるので痛みを伴うことも。

子犬の甘噛みはいつまで続く?自然に直るの?

寝転んで人の指を噛む子犬

子犬の甘噛みは、永久歯が生えそろう生後7ヵ月頃からなくなる傾向があります。

しかし、それ以外にも甘噛みの原因は様々なので自然に直ることはほとんどありません。子犬の甘噛みが「いつまで」という期間は定められていないのです。

子犬によって甘噛みの具合はそれぞれですが、放置しておくのは良くありません。成長して人や他の犬に危害を加えてしまったり、家具などの破壊行為が癖になってしまわないよう、生後1年になるまでにはしつけることをおすすめします。

監修ドッグトレーナーによる補足

飼い主さんの対応によって、甘噛みが続いてしまったり、酷くなって本気噛みになってしまうこともあります。甘噛みに限らず、しつけは飼い主さんが正しい知識でしっかりと行うことが重要です。

これからの愛犬の一生を楽しいものにするのも辛くしてしまうのも飼い主さん次第です。

子犬の甘噛みをやめさせる5ステップ!

ガムを噛む子犬

ここでは、甘噛みを止めさせる手順について紹介します。愛犬の甘噛みを直したいと思ったら、まず以下のしつけ方の手順を行ってみましょう。

ステップ1: 甘噛みする理由を探り原因を解消する

  • 歯がかゆい・噛みつき欲求などの好奇心
子犬の甘噛みにはさまざまな理由がありますが、「歯がかゆい」「噛みつき欲求などの好奇心」から行う甘噛みは、強制的にやめさせることはしなくても大丈夫です。

子犬の成長の過程で必要で敵意もないため、成長とともに直ることも多いからです。やめさせるというより、「人の手を噛まない環境」「噛む状況を作らない」ことが大切になります。

  • おもちゃやガムなど「噛んでも良い物」を与える

おもちゃやガムを与えることで、「人間の手や足以外のもので噛めるものがある!」と理解させることができます。すると、甘噛みの対象がおもちゃやガムに変わるので人に対して甘噛みをしにくくなります。

  • たくさん遊んで子犬を疲れさせる

子犬も退屈すると、甘噛みをしてしまいます。そんなときは犬同士で遊ばせたり、お散歩でたくさん歩いたり生活音を聞かせたりして、あえて子犬を疲れさせて寝かせてしまうのも一つの方法です。

  • 小さい子供と子犬を同じ空間にいさせない

小さい子供がいる家庭は、愛犬の甘噛みにはより敏感になってしまいますが、「甘噛みをしない子犬はいない」ということを理解し、子供と愛犬の空間は飼い主の目の届く範囲以内にしましょう。

もし子犬が生後8ヵ月頃を過ぎたにも関わらず、甘噛みをやめる気配がない場合は、本気噛みになる前にしっかりとしつけを行いましょう。

ここからは、子犬が生後1年を迎えるまでに甘噛をやめさせたほうが良い理由を見ていきましょう。

1. 甘え噛み(コミュニケーション)

2.恐怖や興奮(身を守るため)

これらが理由の甘噛みは自然に直ることはほとんどなく、放っておくと噛み癖がついて危険な状態になってしまいます。以下のステップ2~5のしつけを行う必要があります。

「1.」の場合、基本的に子犬は、母犬や兄弟犬と過ごしていく中で、社会性を学び「噛んではいけない」ことを理解していきます。しかし、ペットとして子犬時代から人の中で育っていると「噛んではいけない」ことを教えてもらえません。

飼い主が母犬の代わりになるつもりで「人は噛んではいけない」と人間と暮らすための社会性を教えてあげる必要があります。この点を踏まえると、子犬の成長のために必要な甘噛みではありますが、対人となるとやはりしつけは大切になります。

「2.」の場合は「興奮する環境を作らない」、「人や車は怖くないことを伝える」、「怖い対象に慣れさせる」ことがまず大切になります。それでも噛んでしまう場合は、癖になる前に以下のステップ2~5までのしつけを行いましょう!

ステップ2: 愛犬に噛んではいけないことを伝える言葉を統一する

愛犬にいけないと伝えるときの言葉が家族でバラバラだと、愛犬も理解することができません。まずは家族間で言葉を統一しましょう。

犬に伝える言葉は「痛い」「ノー」「だめ」など、なるべく短くてわかりやすいものが良いです。また、遊んでいるときと同じ声のトーンでは犬が「遊んでくれる!」と誤解してしまうので、声のトーンは低く毅然とした態度で伝えるのがポイントです。

ステップ3:実際に子犬を叱る

子犬が人の手や足を噛んでしまったら、子犬の目を見て決めた言葉でしっかりと叱ります。子犬が噛むのを止めたり、口元が緩んだらたくさん褒めてあげましょう。

ステップ4:繰り返して行う

子犬に「噛むことはいけない」ことを理解させるために 、飼い主があえて子犬の前に手を出して噛まなくなるまでステップ3を繰り返し行いましょう。

ステップ5:子犬に考えさせる

ステップ4を繰り返しても噛むことを止めない場合は、子犬自身に考えさせる時間を与えてみましょう。

  • 視線を合わせず、隣の部屋に姿を消す
  • 無視する

これを繰り返して子犬に「あれ?飼い主さんが素っ気ない」「寂しいぞ」という気持ちにさせ、なぜそうなったのかを子犬自身に考えさせます。

かわいそうと感じるかもしれませんが、愛犬のために心を鬼にして行いましょう。少し時間を置いたら子犬のところに戻り、子犬が噛まなくなったらたくさん褒めてあげます。

こうして「噛まずにしていると良いことがある」「遊んでいても噛んだら終わりにされちゃう」と学習してもらいましょう。

ステップ6:子犬も性格がそれぞれです

「1歳までには」と飼い主がしつけを頑張っても、うまくいかないこともあります。むしろ順調にしつけが進むことのほうが少ないくらいです。

どうしてもしつけが上手く行かないときは、ドッグトレーナーに依頼したり、相談したりするのも良いですよ。飼い主が不安やイラつきを抱くと、愛犬との関係も悪くなってしまいます。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬は「損得」で行動を覚えます。何か行動を起こした時「得」なことが起きたらもっとその行動を取るようになり、「損」なことが起きればその行動はしなくなっていきます。

褒めて行動を教えるしつけは、これを利用しています。犬も人間同様、得=良いことがあればしつけのモチベーションも上がり、しっかりと覚えてくれるようになります。

子犬の甘噛みをしつける際の注意点

ケージに入る子犬

子犬をしつける際には、注意したい点がいくつかあります。注意点をおさえておかないと、中々しつけがうまくいかなかったり、甘噛みを悪化させてしまうこともあるのです。

大声を出したり叩いたりして恐怖を与えてはいけない

言うことを聞かない愛犬に、イライラしたり腹が立って大声を出す、叩くなどの体罰は絶対にNGです!大声を出したところで、犬は「叱られている」と理解しません。

人であれば「怒ってる!」と思うかもしれませんが、犬の場合「なんか大きい声だしてるな~」「ビックリしたなぁ~」程度にしか思いません。臆病な犬であれば恐怖を感じてしまうでしょう。

また、体罰は絶対に行わないでください。犬は「噛んだから叩かれた」とは理解できずに、単純に「痛い」「怖い」と認識します。さらに、叩く、口を抑えるなどの体罰を繰り返すと「人間=怖い」「飼い主=怖い」と恐怖で支配する結果になって、人間に不信感を抱き噛む行為を悪化させます。

人間でも遊んでいて意味なく急に殴られたら、その人に不信感や恐怖を抱きますよね。犬も同じ気持ちになります。

名前を呼んで叱らない

名前を呼んでから叱ると、名前にも負のイメージを持ってしまいます。犬と暮らしていく中で全般的に悪影響を起こしかねないので、叱るときは名前を呼ばないようにしましょう。

叱るときはその場で

犬が噛んできたらその場で叱りましょう。「さっき噛んできたけど、あれダメだからね」と言われても、犬はなにを言っているのか理解できず、何の効果もありません。

甘噛みされたあとに子犬の要求に応えてはいけない

「遊んで~!」と甘噛みしてきた愛犬に対して、すべてに応じていては犬に良い影響を与えないどころか「噛めばいいことがある!」と学習してしまいます。

飼い主は、母犬になったつもりで人間社会で生きていくマナーを教える必要があります。「甘噛みは人間にしてはいけないこと」としっかり伝えて、子犬が一生幸せに暮らせるようにしつけましょう!

すぐにケージに戻す

子犬におしおきとしてケージを利用すると、ケージは怖いところだと負のイメージを持ち、中に入らなくなることも。

ケージ嫌いになると、ちょっとしたお留守番やトイレにも行けなくなることもあります。ケージに入れるのではなく、飼い主が別の部屋に移動するなど、子犬の前から姿を消すことが効果的です。

監修ドッグトレーナーによる補足

ケージは、愛犬の身を守るために重要なもの。ケージが怖いところだと覚えてしまうとお留守番や病気やケガによる入院、災害時など万が一の時に愛犬を危険から守ることができなくなります。

しつけに失敗したときにケージに閉じ込めるのではなく、飼い主がその場から離れるようにしましょう。

まとめ

指を噛むジャックラッセルの子犬

子犬は犬種に関係なく甘噛みをします。特に超小型犬などは不安や恐怖から甘噛みをすることが多い傾向がありますが、理由によっては甘噛みをすること自体は悪いことでなく、子犬の成長に必要なこともあります。

甘噛みを直したいと思ったら、まずは甘噛みする理由を知ることで原因に合わせた対応をすることが効果的です。

甘噛みに限らず、犬のしつけは簡単ではありません。初めて子犬をお迎えしたのであれば、難しいと感じてしまうかもしれません。しかし、言うことを聞かないからと体罰や怒鳴りつけることは絶対にしてはいけません。

もし、しつけがうまくいかず愛犬との関係に悪影響を及ぼすなら、しつけのプロに頼ることも大切です。正しくしつけて、愛犬と幸せな毎日を過ごせると良いですね!

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